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ゴールドシップは、かなり変なウマ娘である。
彼女は、意味のない嘘ばかりつくし、俺のことを無理矢理に運んだりするのだ。
それでも、憎めない娘である。
「おう、トレーナー! 一緒に海に沈んでる船まで行こうぜ! アタシらで、お宝を見付けんだよ!」
「はいはい。今から、トレーニングな」
「なんだよ! つれねえな!」
「休日になったら海に連れてくよ」
「おう! 約束だ!」
ゴルシと指切りをしてから、今日のトレーニングメニューを開始した。
振り回されてはいるが、彼女の走りに魅せられていることも事実で。俺の、ゴルシと共に歩む覚悟は揺らがない。
その後の休憩時間。
「なあ、トレーナー。その指輪、よく見たら、さる王族の証じゃねえか?」
「ああ、これは、願掛けというか。お守りみたいなものだよ」
「それ、彼岸花だよな?」
「うん」
俺は、右手の薬指にはめている彼岸花が彫られたシルバーリングを見せた。
「なんで彼岸花がお守りなんだよ? 縁起悪そうじゃんか」
「それだよ。俺の家では、縁起が悪いものを身に付けていると幸運を呼ぶって言われててさ」
「へえ。欲張りな奴だな。アタシという幸運の女神の側にいる癖に!」
「あはは」
ゴルシに肘で突かれ、俺は困り笑いをする。
「んー? でも、左手の薬指は空いてんな?」
「え? そりゃあ、まあ…………」
俺は、未婚だし。
「じゃあ、アタシがもらっとくか!」
「ええ?」
ゴルシは、そう言うと、俺の左手を取った。
そして、薬指にキスを落とす。
「ゴルシ!?」
「ありがたいだろ? ゴルシちゃんからの愛情だぞ☆」
「はは……ありがとう…………」
彼女は、いつも通りだというのに、俺はどきりとしてしまった。ちょっと悔しい。
「……アタシは、オマエのことが大好きだからな」
「なんて?」
「……なんでもねえよ!」
ゴルシに、バシバシと背中を叩かれた。
「そろそろ休憩は終わりだな」
「ということは、とうとうロケットに乗り込んで金星を目指すんだな! ふたりで見付けようぜ! 金星人!」
「はいはい。トレーニング再開するぞ」
トレーニングはつつがなく進み、一日の終わりに。
「お疲れ様、ゴルシ」
「お疲れ、トレーナー! いよいよ迫ってきたな! 草野球の試合!」
「君が出走するレース日がな」
「アタシに任せとけ! さよなら逆転ホームラン!」
「ゴルシの勝利を信じてるよ」
同じくらいの目線にある彼女の瞳を見つめ、俺は微笑んだ。
ゴールドシップは、世界一のウマ娘なんだから。
彼女は、意味のない嘘ばかりつくし、俺のことを無理矢理に運んだりするのだ。
それでも、憎めない娘である。
「おう、トレーナー! 一緒に海に沈んでる船まで行こうぜ! アタシらで、お宝を見付けんだよ!」
「はいはい。今から、トレーニングな」
「なんだよ! つれねえな!」
「休日になったら海に連れてくよ」
「おう! 約束だ!」
ゴルシと指切りをしてから、今日のトレーニングメニューを開始した。
振り回されてはいるが、彼女の走りに魅せられていることも事実で。俺の、ゴルシと共に歩む覚悟は揺らがない。
その後の休憩時間。
「なあ、トレーナー。その指輪、よく見たら、さる王族の証じゃねえか?」
「ああ、これは、願掛けというか。お守りみたいなものだよ」
「それ、彼岸花だよな?」
「うん」
俺は、右手の薬指にはめている彼岸花が彫られたシルバーリングを見せた。
「なんで彼岸花がお守りなんだよ? 縁起悪そうじゃんか」
「それだよ。俺の家では、縁起が悪いものを身に付けていると幸運を呼ぶって言われててさ」
「へえ。欲張りな奴だな。アタシという幸運の女神の側にいる癖に!」
「あはは」
ゴルシに肘で突かれ、俺は困り笑いをする。
「んー? でも、左手の薬指は空いてんな?」
「え? そりゃあ、まあ…………」
俺は、未婚だし。
「じゃあ、アタシがもらっとくか!」
「ええ?」
ゴルシは、そう言うと、俺の左手を取った。
そして、薬指にキスを落とす。
「ゴルシ!?」
「ありがたいだろ? ゴルシちゃんからの愛情だぞ☆」
「はは……ありがとう…………」
彼女は、いつも通りだというのに、俺はどきりとしてしまった。ちょっと悔しい。
「……アタシは、オマエのことが大好きだからな」
「なんて?」
「……なんでもねえよ!」
ゴルシに、バシバシと背中を叩かれた。
「そろそろ休憩は終わりだな」
「ということは、とうとうロケットに乗り込んで金星を目指すんだな! ふたりで見付けようぜ! 金星人!」
「はいはい。トレーニング再開するぞ」
トレーニングはつつがなく進み、一日の終わりに。
「お疲れ様、ゴルシ」
「お疲れ、トレーナー! いよいよ迫ってきたな! 草野球の試合!」
「君が出走するレース日がな」
「アタシに任せとけ! さよなら逆転ホームラン!」
「ゴルシの勝利を信じてるよ」
同じくらいの目線にある彼女の瞳を見つめ、俺は微笑んだ。
ゴールドシップは、世界一のウマ娘なんだから。
