アイマス
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デスクでうたた寝をしているプロデューサーに、イタズラをしてやろうと思った。
田中摩美々は、彼の髪をウサギがついている可愛いヘアゴムで結ぶ。
「ふふー」
仕掛けは、上出来。自分の手際の良さを褒めてやりたい。
ついでだから、眠るプロデューサーをスマホのカメラに収めることにした。
パシャリ。写真を一枚撮る。
そんなことをしていると、「努さん…………」と寝言が聴こえた。
努さんって、天井社長のコト?
摩美々は、少し驚いた。というのも、彼は、自分の前で社長のことを「努さん」なんて呼んだことがないからである。
じゃあ、どんな時に呼ぶの?
それは、きっと、ふたりきりの時。
ああ、そっかー。
ふたりは、恋人なんだと気付いた。
「ん……摩美々…………?」
「おはよーごさいまーす」
「悪い。寝てたな。何か用事?」
「いえ。別にー。それより、どんな夢見てましたかー?」
「はは。覚えてないよ」
「そうですかー」
その後。事務所に戻って来たストレイライトのメンバーに指摘され、イタズラがバレて、軽く怒られた。
「摩美々~!? これ、寝てるうちにやったな?!」
「ふふー。無防備なのが悪いんですよー」
「全く、油断も隙もないな」
ちなみに、ウサギのヘアゴムをつけたプロデューサーの画像は、メッセージアプリで、アンティーカのグループチャットに共有済みである。
それにしても。随分と優しい声だったな。と、摩美々は思った。
◆◆◆
ファッション誌の撮影が長引いてしまい、夜に事務所に戻ることになった。
階段を上り、ドアを開けて、廊下を進む。
プロデューサーのデスクやソファーのある部屋のドアノブに手をかけたところで、話し声が聴こえた。
「摩美々を送ってから行くので、少し遅れます。はい。待っててくださいね」
少し開いた扉から、スマホで通話しているプロデューサーが見える。
天井努と話しているのだと察した。
「ええ。それでは、失礼します」と、プロデューサー。通話を終えたようだ。
「戻りましたー」
「お疲れ様、摩美々」
「はい。プロデューサー、早く帰りたいですー」
「了解。すぐ車出すよ」
「お願いしますー」
プロデューサーたちの時間を、邪魔したくない。気遣いは、気付かれてはならない。
摩美々は、あくまでいつものように振る舞う。
知っていることを、知られないように。
田中摩美々は、少し離れたところから、彼らを見ている。
田中摩美々は、彼の髪をウサギがついている可愛いヘアゴムで結ぶ。
「ふふー」
仕掛けは、上出来。自分の手際の良さを褒めてやりたい。
ついでだから、眠るプロデューサーをスマホのカメラに収めることにした。
パシャリ。写真を一枚撮る。
そんなことをしていると、「努さん…………」と寝言が聴こえた。
努さんって、天井社長のコト?
摩美々は、少し驚いた。というのも、彼は、自分の前で社長のことを「努さん」なんて呼んだことがないからである。
じゃあ、どんな時に呼ぶの?
それは、きっと、ふたりきりの時。
ああ、そっかー。
ふたりは、恋人なんだと気付いた。
「ん……摩美々…………?」
「おはよーごさいまーす」
「悪い。寝てたな。何か用事?」
「いえ。別にー。それより、どんな夢見てましたかー?」
「はは。覚えてないよ」
「そうですかー」
その後。事務所に戻って来たストレイライトのメンバーに指摘され、イタズラがバレて、軽く怒られた。
「摩美々~!? これ、寝てるうちにやったな?!」
「ふふー。無防備なのが悪いんですよー」
「全く、油断も隙もないな」
ちなみに、ウサギのヘアゴムをつけたプロデューサーの画像は、メッセージアプリで、アンティーカのグループチャットに共有済みである。
それにしても。随分と優しい声だったな。と、摩美々は思った。
◆◆◆
ファッション誌の撮影が長引いてしまい、夜に事務所に戻ることになった。
階段を上り、ドアを開けて、廊下を進む。
プロデューサーのデスクやソファーのある部屋のドアノブに手をかけたところで、話し声が聴こえた。
「摩美々を送ってから行くので、少し遅れます。はい。待っててくださいね」
少し開いた扉から、スマホで通話しているプロデューサーが見える。
天井努と話しているのだと察した。
「ええ。それでは、失礼します」と、プロデューサー。通話を終えたようだ。
「戻りましたー」
「お疲れ様、摩美々」
「はい。プロデューサー、早く帰りたいですー」
「了解。すぐ車出すよ」
「お願いしますー」
プロデューサーたちの時間を、邪魔したくない。気遣いは、気付かれてはならない。
摩美々は、あくまでいつものように振る舞う。
知っていることを、知られないように。
田中摩美々は、少し離れたところから、彼らを見ている。