アイマス
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初星学園内を散策していたら、プロデューサーが、野外の喫煙スペースで煙草を吸っているところに出くわしてしまった。
「プ、プロデューサー?!」
「麻央さん」
有村麻央は、動揺する。一方、プロデューサーの男は平静そのものだ。
「ダメじゃないですか! 18歳が煙草を吸うなんて!」
「これは煙草ではありませんよ」
「えっ…………?」
「茶葉スティックです。ニコチン・タールは含まれていませんので、ご心配なく」
とはいえ、煙は煙である。アイドルに吸わせるワケにはいかない。プロデューサーは、茶葉スティックの火を灰皿に押し付けて消した。
「なんだ、そうだったんですね。すいません、早とちりして」
「いえ、煙草に似せて作られてますからね」
プロデューサーは、冷静に語る。茶葉スティックは、禁煙グッズである、と。
「でも、驚きました。ボクの知らないプロデューサーだったから…………」
「何か知りたいことでも?」
「…………考えてみれば、プロデューサーのことを何も知りませんね。好きな舞台、とか、ありますか?」
「TRUMPシリーズです」
プロデューサーは、さらっと答えた。
「吸血鬼ものですね! ボク、マリーゴールドが好きなんです」
「あれは、素晴らしい。圧倒される歌唱力のぶつかり合いですからね」
「はい!」
その後も、麻央からの質問に答えていく。
「好きな歌は?」「好きな食べ物は?」「苦手なものってあります?」「子供の頃の夢は?」「何故、プロデューサー科に?」
休憩時間が終わるまで、それは続いた。
「麻央さん、そろそろレッスン室へ向かいましょう」
「はい」
麻央は、笑顔で返事をする。プロデューサーのことが、少し分かった気がして。
まだまだ、彼の表面的なことだけではあるが、嬉しかった。
いつか、プロデューサーにも頼ってもらえるような王子様になれたら。
そんなことを思った。
プロデューサーにも、カッコいいところと可愛いところがあるのだろう。それも知りたい。
出会ってから、あまりにも彼のパーソナルな部分を見ていなかった。麻央は、少し反省する。彼も、人間なのだから。
お互いのことを理解して、共に歩んで行きたい。
キミが背中を押してくれたように、ボクもキミを支えたいんだ。
隣を歩くプロデューサーから、ブルーベリーの残り香がした。
後で、ブルーベリーが好きなのかどうかも訊いてみようと思う。
「プ、プロデューサー?!」
「麻央さん」
有村麻央は、動揺する。一方、プロデューサーの男は平静そのものだ。
「ダメじゃないですか! 18歳が煙草を吸うなんて!」
「これは煙草ではありませんよ」
「えっ…………?」
「茶葉スティックです。ニコチン・タールは含まれていませんので、ご心配なく」
とはいえ、煙は煙である。アイドルに吸わせるワケにはいかない。プロデューサーは、茶葉スティックの火を灰皿に押し付けて消した。
「なんだ、そうだったんですね。すいません、早とちりして」
「いえ、煙草に似せて作られてますからね」
プロデューサーは、冷静に語る。茶葉スティックは、禁煙グッズである、と。
「でも、驚きました。ボクの知らないプロデューサーだったから…………」
「何か知りたいことでも?」
「…………考えてみれば、プロデューサーのことを何も知りませんね。好きな舞台、とか、ありますか?」
「TRUMPシリーズです」
プロデューサーは、さらっと答えた。
「吸血鬼ものですね! ボク、マリーゴールドが好きなんです」
「あれは、素晴らしい。圧倒される歌唱力のぶつかり合いですからね」
「はい!」
その後も、麻央からの質問に答えていく。
「好きな歌は?」「好きな食べ物は?」「苦手なものってあります?」「子供の頃の夢は?」「何故、プロデューサー科に?」
休憩時間が終わるまで、それは続いた。
「麻央さん、そろそろレッスン室へ向かいましょう」
「はい」
麻央は、笑顔で返事をする。プロデューサーのことが、少し分かった気がして。
まだまだ、彼の表面的なことだけではあるが、嬉しかった。
いつか、プロデューサーにも頼ってもらえるような王子様になれたら。
そんなことを思った。
プロデューサーにも、カッコいいところと可愛いところがあるのだろう。それも知りたい。
出会ってから、あまりにも彼のパーソナルな部分を見ていなかった。麻央は、少し反省する。彼も、人間なのだから。
お互いのことを理解して、共に歩んで行きたい。
キミが背中を押してくれたように、ボクもキミを支えたいんだ。
隣を歩くプロデューサーから、ブルーベリーの残り香がした。
後で、ブルーベリーが好きなのかどうかも訊いてみようと思う。