ポケモン
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
自著である『毒性のあるポケモンの生態と人体への影響について』が、ありがたいことに賞をもらった。
今日は、その授与式である。
私は、白衣ではなく盛装をして、鏡の前に立つ。
「悪く、ないんじゃないか……?」
横になったり、背中側をチェックしたりしていると、相棒のマスキッパが、「すきゅっ」と鳴いた。
褒められている気がする。
「君も一緒に行くから、お洒落しようか?」
「すきゅきゅ」
満更でもなさそうなので、部屋の中をガサゴソと探した。
何かあるだろ。何か。
「あっ」
おもちゃのリングを見付けた。毒林檎を模したもので、緑色の毒液が赤い林檎にかかっている。
「これ、どうかな?」
マスキッパの蔓を一本手に取り、リングを嵌めた。
「すきゅーっ」
「ふふ。気に入ったみたいだね」
マスキッパが、草タイプであることは重々承知しているが、今回は毒についての本だから。
私は、紫色のスカーフで毒を表している。毒コーデだ。
「じゃあ、出発しよう」
「すきゅっ」
私たちは、アカデミーの自室から出て、テーブルシティの中を歩いて行く。ポケモン生態学会の授与式が行われる会場まで。
ノモセからパルデア地方に来て、だいぶ経つが、今でも新鮮に街中を見られた。
長い研究だったな。もう少し、アカデミーでの生活は続くけれど。
ドオー・キラフロル・タギングル・ブロロローム、様々な毒を研究した。
毒の研究をしていただけでなく、アカデミーで特別講師もさせてもらい、良い経験になったな。
いずれ、ノモセシティの研究所に戻った時も役に立つだろう。
会場に着いた。
「こんにちは。ナマエ博士ですね?」
「はい」
「お席へご案内いたします」
「ありがとうございます」
案内され、私は、マスキッパと並んで座る。
この会場は、200人入るし、ネット中継もあるから、少し緊張した。
「すきゅう」
「ん? はは。大丈夫だよ。いつも通りやるさ」
私の緊張が伝わったのか、マスキッパが心配している。
とうとう式が始まった。
ポケモン生態学会のオンライン会議で、世界中の人々の前で話したこともあるじゃないか。大丈夫さ。
「続いて、『毒性のあるポケモンの生態と人体への影響について』の著者、ナマエ博士と相棒ポケモンのマスキッパです」
「はい」
「すきゅ」
司会者に呼ばれ、返事をして舞台上へ行く。
「この度は、類い稀なる研究成果と功績を称え、メダルを授与いたします」
「ありがとうございます」
金色に輝くメダルを首にかけていただいた。
人々の視線やカメラが、私とマスキッパに向いている。
マスキッパの葉がこちらに伸ばされていたので、手で握った。
後日、その場面の写真が生態学雑誌に載り、親戚や知人からはお祝いの連絡が届く。
「出資者が増えるといいね」
「すきゅっ!」
今日は、その授与式である。
私は、白衣ではなく盛装をして、鏡の前に立つ。
「悪く、ないんじゃないか……?」
横になったり、背中側をチェックしたりしていると、相棒のマスキッパが、「すきゅっ」と鳴いた。
褒められている気がする。
「君も一緒に行くから、お洒落しようか?」
「すきゅきゅ」
満更でもなさそうなので、部屋の中をガサゴソと探した。
何かあるだろ。何か。
「あっ」
おもちゃのリングを見付けた。毒林檎を模したもので、緑色の毒液が赤い林檎にかかっている。
「これ、どうかな?」
マスキッパの蔓を一本手に取り、リングを嵌めた。
「すきゅーっ」
「ふふ。気に入ったみたいだね」
マスキッパが、草タイプであることは重々承知しているが、今回は毒についての本だから。
私は、紫色のスカーフで毒を表している。毒コーデだ。
「じゃあ、出発しよう」
「すきゅっ」
私たちは、アカデミーの自室から出て、テーブルシティの中を歩いて行く。ポケモン生態学会の授与式が行われる会場まで。
ノモセからパルデア地方に来て、だいぶ経つが、今でも新鮮に街中を見られた。
長い研究だったな。もう少し、アカデミーでの生活は続くけれど。
ドオー・キラフロル・タギングル・ブロロローム、様々な毒を研究した。
毒の研究をしていただけでなく、アカデミーで特別講師もさせてもらい、良い経験になったな。
いずれ、ノモセシティの研究所に戻った時も役に立つだろう。
会場に着いた。
「こんにちは。ナマエ博士ですね?」
「はい」
「お席へご案内いたします」
「ありがとうございます」
案内され、私は、マスキッパと並んで座る。
この会場は、200人入るし、ネット中継もあるから、少し緊張した。
「すきゅう」
「ん? はは。大丈夫だよ。いつも通りやるさ」
私の緊張が伝わったのか、マスキッパが心配している。
とうとう式が始まった。
ポケモン生態学会のオンライン会議で、世界中の人々の前で話したこともあるじゃないか。大丈夫さ。
「続いて、『毒性のあるポケモンの生態と人体への影響について』の著者、ナマエ博士と相棒ポケモンのマスキッパです」
「はい」
「すきゅ」
司会者に呼ばれ、返事をして舞台上へ行く。
「この度は、類い稀なる研究成果と功績を称え、メダルを授与いたします」
「ありがとうございます」
金色に輝くメダルを首にかけていただいた。
人々の視線やカメラが、私とマスキッパに向いている。
マスキッパの葉がこちらに伸ばされていたので、手で握った。
後日、その場面の写真が生態学雑誌に載り、親戚や知人からはお祝いの連絡が届く。
「出資者が増えるといいね」
「すきゅっ!」