アイマス
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着物を脱いで、ドレスを着た。
茶道をやめて、ティーパーティーを開いた。
日本舞踊やなくて、アンタとワルツを踊りたいんや。
和菓子より、ケーキ!
和服より、洋服!
日本の伝統より、ゆめかわ!
それが、ウチの好きなもんや。
ウチは、幸せなお姫様にならんとアカンかったのに。
◆◆◆
「ナマエ、大丈夫かい?」
「平気よ」
ちょっと、立ちくらみしただけ。
「無理はしないようにね」
「うん」
有村麻央は、私の王子様。王子様、だった。
私、ミョウジナマエは、ゆめかわなお姫様だから、あなたが必要なの。
ずっと隣にいてほしかった。
でも、あなたは変わってしまったんだ。
カッコいい私の王子様だったのに。
全部、あの男のせいだ。彼女をスカウトしたプロデューサー。
憎らしい。憎らしい。憎らしい。
怨嗟の声は、密やかに。胸の内に留めた。
そろそろ、レッスンの時間。行かなきゃ。
廊下を歩いて、パフォーマンスレッスンをしに向かう。
「ミョウジさん」
「はい」
「いつも通り、まずはやってみて」
「分かりました」
深呼吸する。私は、世界で一番ゆめかわなお姫様アイドルなんだと言い聞かせた。
「国民の皆々様~! 今日は、ナマエのライブに来てくれて、ありがとうございまぁす♡」
ウィンクして、ターンして、決めポーズ。
「ナマエ、がんばって歌いまぁす♡ ゆめかわキャッスルにご招待♡」
練習曲を振り付けと共に披露する。
「まだまだ行きますよ~! 手拍子!」
ダンスを踊り切り、笑顔でポーズを決めて、パフォーマンスは終了。
「うん。いいね。お疲れ様」
「ありがとうございます」
トレーナーさんに褒められて、少し嬉しくなった。
レッスン後に、自販機で買ったミネラルウォーターを飲んでいると、麻央がやって来る。
「やあ、ナマエ。もう調子は戻った?」
「ええ。私のパフォーマンスは、いつでも十全なの」
「ふふ。ナマエらしい」
私らしいって何? あなたらしいって何?
分からないよ。
私が恋したあなたが、どんどん離れていくの。
「ねぇ、麻央。私が世界で一番のお姫様で、あなたが世界で一番の王子様だったらいいと思わない?」
「うん。ボクは、可愛くて、カッコいい、世界一の王子様アイドルになる」
「…………そうね」
麻央が、可愛さも持つなら、ウチなんておらんでもええやないの。
役割をなくしたお姫様は、独り切りで泣いている。
王子様を待ちながら。
茶道をやめて、ティーパーティーを開いた。
日本舞踊やなくて、アンタとワルツを踊りたいんや。
和菓子より、ケーキ!
和服より、洋服!
日本の伝統より、ゆめかわ!
それが、ウチの好きなもんや。
ウチは、幸せなお姫様にならんとアカンかったのに。
◆◆◆
「ナマエ、大丈夫かい?」
「平気よ」
ちょっと、立ちくらみしただけ。
「無理はしないようにね」
「うん」
有村麻央は、私の王子様。王子様、だった。
私、ミョウジナマエは、ゆめかわなお姫様だから、あなたが必要なの。
ずっと隣にいてほしかった。
でも、あなたは変わってしまったんだ。
カッコいい私の王子様だったのに。
全部、あの男のせいだ。彼女をスカウトしたプロデューサー。
憎らしい。憎らしい。憎らしい。
怨嗟の声は、密やかに。胸の内に留めた。
そろそろ、レッスンの時間。行かなきゃ。
廊下を歩いて、パフォーマンスレッスンをしに向かう。
「ミョウジさん」
「はい」
「いつも通り、まずはやってみて」
「分かりました」
深呼吸する。私は、世界で一番ゆめかわなお姫様アイドルなんだと言い聞かせた。
「国民の皆々様~! 今日は、ナマエのライブに来てくれて、ありがとうございまぁす♡」
ウィンクして、ターンして、決めポーズ。
「ナマエ、がんばって歌いまぁす♡ ゆめかわキャッスルにご招待♡」
練習曲を振り付けと共に披露する。
「まだまだ行きますよ~! 手拍子!」
ダンスを踊り切り、笑顔でポーズを決めて、パフォーマンスは終了。
「うん。いいね。お疲れ様」
「ありがとうございます」
トレーナーさんに褒められて、少し嬉しくなった。
レッスン後に、自販機で買ったミネラルウォーターを飲んでいると、麻央がやって来る。
「やあ、ナマエ。もう調子は戻った?」
「ええ。私のパフォーマンスは、いつでも十全なの」
「ふふ。ナマエらしい」
私らしいって何? あなたらしいって何?
分からないよ。
私が恋したあなたが、どんどん離れていくの。
「ねぇ、麻央。私が世界で一番のお姫様で、あなたが世界で一番の王子様だったらいいと思わない?」
「うん。ボクは、可愛くて、カッコいい、世界一の王子様アイドルになる」
「…………そうね」
麻央が、可愛さも持つなら、ウチなんておらんでもええやないの。
役割をなくしたお姫様は、独り切りで泣いている。
王子様を待ちながら。