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突然、この世界が終わることが告げられた。
僕の大切な人たちとは、お別れ。大切な思い出は、いつまで覚えていられるだろう?
何故こんなことを気にしているかというと、僕は、この世界が消えても、消えられないからだ。
ひとり、事務所で黄昏ていると、声をかけられる。
「プロデューサーさん」
「東雲さん…………」
僕の担当ユニット、カフェパレードの東雲荘一郎さん。
僕の、特別な人。
「どうかしましたか?」
「いえ、この先、あなたがどうなるか心配で」
「僕は、あなたがどうなるかが心配ですよ」
「そうですか。そうですね、あなたはそういう人ですよね」
東雲さんは、困ったように笑った。
「僕は、あなたのことを……」
躊躇うな。今、言わなくてどうする。
「……愛してました」
「ありがとうございます。私も、あなたを愛しています」
「ありがとうございます。僕に勇気をくれて、安らぎをくれて、大切な思い出をくれて」
「それは、私もですよ」
「笑わないで聞いてほしいのですが」
「はい」
「僕は、この世界が永遠であることを願っていました。でも、それは叶わなかった。祈ったけれど、ダメでした。僕は、悪魔に魂を売ったっていいのに。そういう存在は、現れませんでした」
世界のために、あなたのために。お金でも時間でも、捧げていいのに。
一呼吸置いて。僕は続きを口にする。
「僕は、自分の努力不足でこの世界が終わるなんて思っていませんが、やるせない気持ちが強くあります」
僕には、世界を救う力はない。
「あなたのプロデューサーでなくなることに、僕は耐えられるでしょうか?」
「この私は、この私です。プロデューサーさんが次に会う私は、別の私かもしれません」
どこか寂しそうに、東雲さんは言う。
「どうか、この私のことを忘れないでください。今、あなたと話している私のことを、覚えていてください」
一度、俯いてから、彼は続けた。
「本当は、次の私も愛してくださいと言うべきなのかもしれません。ですが、私は……あなたを愛しているこの私は、終わりなんです……」
「東雲さん…………」
「もう、何度目ですか?」
「……三度目です」
「そんなに、ですか……」
「はい」
「その度に、あなたは辛い思いをしてきたんですね」
「はい」
涙が溢れる。どうにも止まらない。
「僕たちの世界は、根本的に別たれています。あなたを愛しているのに、何も出来ずに、申し訳ないです」
「そんなことありませんよ。私は、あなたと出会えて幸せでした」
東雲さんは、僕の手を取り、微笑んだ。
「お元気で。あなたの平穏を祈っています」
「はい。ありがとうございます。ごめんなさい。さようなら」
さようなら、愛するあなた。
僕の大切な人たちとは、お別れ。大切な思い出は、いつまで覚えていられるだろう?
何故こんなことを気にしているかというと、僕は、この世界が消えても、消えられないからだ。
ひとり、事務所で黄昏ていると、声をかけられる。
「プロデューサーさん」
「東雲さん…………」
僕の担当ユニット、カフェパレードの東雲荘一郎さん。
僕の、特別な人。
「どうかしましたか?」
「いえ、この先、あなたがどうなるか心配で」
「僕は、あなたがどうなるかが心配ですよ」
「そうですか。そうですね、あなたはそういう人ですよね」
東雲さんは、困ったように笑った。
「僕は、あなたのことを……」
躊躇うな。今、言わなくてどうする。
「……愛してました」
「ありがとうございます。私も、あなたを愛しています」
「ありがとうございます。僕に勇気をくれて、安らぎをくれて、大切な思い出をくれて」
「それは、私もですよ」
「笑わないで聞いてほしいのですが」
「はい」
「僕は、この世界が永遠であることを願っていました。でも、それは叶わなかった。祈ったけれど、ダメでした。僕は、悪魔に魂を売ったっていいのに。そういう存在は、現れませんでした」
世界のために、あなたのために。お金でも時間でも、捧げていいのに。
一呼吸置いて。僕は続きを口にする。
「僕は、自分の努力不足でこの世界が終わるなんて思っていませんが、やるせない気持ちが強くあります」
僕には、世界を救う力はない。
「あなたのプロデューサーでなくなることに、僕は耐えられるでしょうか?」
「この私は、この私です。プロデューサーさんが次に会う私は、別の私かもしれません」
どこか寂しそうに、東雲さんは言う。
「どうか、この私のことを忘れないでください。今、あなたと話している私のことを、覚えていてください」
一度、俯いてから、彼は続けた。
「本当は、次の私も愛してくださいと言うべきなのかもしれません。ですが、私は……あなたを愛しているこの私は、終わりなんです……」
「東雲さん…………」
「もう、何度目ですか?」
「……三度目です」
「そんなに、ですか……」
「はい」
「その度に、あなたは辛い思いをしてきたんですね」
「はい」
涙が溢れる。どうにも止まらない。
「僕たちの世界は、根本的に別たれています。あなたを愛しているのに、何も出来ずに、申し訳ないです」
「そんなことありませんよ。私は、あなたと出会えて幸せでした」
東雲さんは、僕の手を取り、微笑んだ。
「お元気で。あなたの平穏を祈っています」
「はい。ありがとうございます。ごめんなさい。さようなら」
さようなら、愛するあなた。