アイマス
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とある映画のクランクアップで、東雲荘一郎は、赤紫を基調とした花束を贈られた。
「カフェパレードのユニットカラーが赤紫だとお聞きしたので、こちらをご用意させていただきました!」
スタッフは、そう言いながら微笑んでいる。
「素敵な花束を、ありがとうございます。撮影、お疲れ様でした」
東雲は、心から感謝をし、一礼した。スタッフ一同から、惜しみのない拍手が沸き起こる。その中には、彼をアイドルとして見出だしたプロデューサーもいた。
そこで、東雲は、あることを思い付く。日頃の感謝を、プロデューサーに伝えたい、と。
◆◆◆
オフの日の昼下がり、生花店にて。東雲は、迷っていた。それは、彼の大切な人に贈る花束についてである。やはり、ここは店員に尋ねてみるのがいいだろう。
「すいません。大切な人に感謝を伝えたいのですが、どのような花束がいいでしょうか?」
「はい。具体的にお伝えしたいことなどはございますか? 例えば、愛情や、友情。大切な約束事があるとか。関係性によっても色々と変わってきますね。恋人や友人、家族や恩師など」
「私の新たな可能性を、見付けてくれた方なんです。いつも、世話を焼いてくれていて、頼もしい人です。それから、ふたりで決めた目標があります」
「でしたら、こちらはいかがでしょう?」
花屋の店員は、ひとつの花を指す。
その花は、凛と、美しく咲き誇る白薔薇であった。
◆◆◆
「こんにちは、プロデューサーさん」
「こんにちは。あれ? 東雲さん、今日は事務所に来る予定ではありませんよね?」
「はい。今、少しお時間ありますか?」
「はい、今は昼休憩なので大丈夫ですよ」
東雲は、持っている紙袋から、白い薔薇の花束を取り出し、プロデューサーに差し出した。
「日頃の感謝の気持ちです。受け取っていただけますか?」
その清廉な白色に、彼は目を見開いて驚いている。
「わっ! とても綺麗ですね! ありがとうございます。とりあえず、花瓶に移して来ますね。少々お待ちください」
「はい」
プロデューサーは、花束を抱えて、足早に移動した。事務所に置いてある花瓶に生けてから、窓際の棚の上に飾り、東雲の元へと戻る。
「お待たせしました」
「いえ。突然、すいません。この前、花束をいただいた時に、あなたに贈りたいと思いまして。映画の撮影を無事に終えることが出来たのは、プロデューサーさんあってのことです。いつも、ありがとうございます」
「そんな、それは、僕の仕事ですから。でも、あの、そう言っていただけると、凄く嬉しいです」
プロデューサーは、はにかむように笑い、喜んだ。東雲も、穏やかな笑みを浮かべている。
「これからも、よろしくお願いしますね。トップアイドルになることを、お約束します。知っていますか? 白い薔薇には、約束という花言葉があるそうですよ」
「約束……はい、僕と東雲さんで、トップアイドルを目指しましょう…………! もちろん、東雲さんの、世界一の洋菓子を作るという夢も、応援しています!」
「ふふ。どちらも叶えてみせます。だから、私の傍にいてくださいね? プロデューサーさん」
「はい!」
ところで、白い薔薇には、「相思相愛」という花言葉もあるのだが、東雲荘一郎は、言わなかった。将来、そうなりたいと想っているが、今はまだ、秘めておく。
あなたに、感謝の花束を。心の中に、一輪の白薔薇を。どうか、いつも私を想っていて。
「カフェパレードのユニットカラーが赤紫だとお聞きしたので、こちらをご用意させていただきました!」
スタッフは、そう言いながら微笑んでいる。
「素敵な花束を、ありがとうございます。撮影、お疲れ様でした」
東雲は、心から感謝をし、一礼した。スタッフ一同から、惜しみのない拍手が沸き起こる。その中には、彼をアイドルとして見出だしたプロデューサーもいた。
そこで、東雲は、あることを思い付く。日頃の感謝を、プロデューサーに伝えたい、と。
◆◆◆
オフの日の昼下がり、生花店にて。東雲は、迷っていた。それは、彼の大切な人に贈る花束についてである。やはり、ここは店員に尋ねてみるのがいいだろう。
「すいません。大切な人に感謝を伝えたいのですが、どのような花束がいいでしょうか?」
「はい。具体的にお伝えしたいことなどはございますか? 例えば、愛情や、友情。大切な約束事があるとか。関係性によっても色々と変わってきますね。恋人や友人、家族や恩師など」
「私の新たな可能性を、見付けてくれた方なんです。いつも、世話を焼いてくれていて、頼もしい人です。それから、ふたりで決めた目標があります」
「でしたら、こちらはいかがでしょう?」
花屋の店員は、ひとつの花を指す。
その花は、凛と、美しく咲き誇る白薔薇であった。
◆◆◆
「こんにちは、プロデューサーさん」
「こんにちは。あれ? 東雲さん、今日は事務所に来る予定ではありませんよね?」
「はい。今、少しお時間ありますか?」
「はい、今は昼休憩なので大丈夫ですよ」
東雲は、持っている紙袋から、白い薔薇の花束を取り出し、プロデューサーに差し出した。
「日頃の感謝の気持ちです。受け取っていただけますか?」
その清廉な白色に、彼は目を見開いて驚いている。
「わっ! とても綺麗ですね! ありがとうございます。とりあえず、花瓶に移して来ますね。少々お待ちください」
「はい」
プロデューサーは、花束を抱えて、足早に移動した。事務所に置いてある花瓶に生けてから、窓際の棚の上に飾り、東雲の元へと戻る。
「お待たせしました」
「いえ。突然、すいません。この前、花束をいただいた時に、あなたに贈りたいと思いまして。映画の撮影を無事に終えることが出来たのは、プロデューサーさんあってのことです。いつも、ありがとうございます」
「そんな、それは、僕の仕事ですから。でも、あの、そう言っていただけると、凄く嬉しいです」
プロデューサーは、はにかむように笑い、喜んだ。東雲も、穏やかな笑みを浮かべている。
「これからも、よろしくお願いしますね。トップアイドルになることを、お約束します。知っていますか? 白い薔薇には、約束という花言葉があるそうですよ」
「約束……はい、僕と東雲さんで、トップアイドルを目指しましょう…………! もちろん、東雲さんの、世界一の洋菓子を作るという夢も、応援しています!」
「ふふ。どちらも叶えてみせます。だから、私の傍にいてくださいね? プロデューサーさん」
「はい!」
ところで、白い薔薇には、「相思相愛」という花言葉もあるのだが、東雲荘一郎は、言わなかった。将来、そうなりたいと想っているが、今はまだ、秘めておく。
あなたに、感謝の花束を。心の中に、一輪の白薔薇を。どうか、いつも私を想っていて。