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村雲洸さんと、お付き合いしている。
「パティスリーわたぐも」でアルバイトを始めた当初は、まさか店主の息子さんと恋に落ちることになるとは夢にも思っていなかった。
それは、まあ、良いのだ。素敵な運命なのだと思う。だが、困ったことが、ひとつある。
「パティシエに贈るバレンタインのチョコレートって、どうしたらいいの~?!」
『……知らんわ。お幸せに』
「冷たいな!」
親友は、私の悩みをノロケと受け取っているらしい。切実なのに!
『アタシも自分で食うチョコ用意しなきゃだから、じゃーね』
「えっ」
通話は、無慈悲にも途切れた。
どうしよう。バレンタインは、明日なのに。
やっぱり、お店で買ったブランドチョコがいいだろうか? それとも、手作りチョコ?
「どうしよう……」
決戦日は、もう明日なのだ。早く準備をしなくてはならないというのに。私は、どうにも決められない。
だから、私は…………。
「それで、どっちも用意したのか?」
「ハイ。あの、うん……」
「全く、あんたらしいな」
洸さんは、柔らかく微笑んだ。
「あはは…………」
私は、綺麗にラッピングされた、有名なブランドもののチョコレートと、少し不恰好な自作のトリュフチョコレートを差し出し、曖昧に笑う。
「それで、あの、受け取ってくれる? 洸さん」
「もちろん。ありがとう、嬉しいよ。それと、僕も、あんたにあげるものがあるんだ」
「えっ?」
「ハッピーバレンタイン。僕が作ったチョコレートケーキを、どうぞ」
「わっ!? ありがとう! まさか、洸さんから貰えるなんて。凄く嬉しい!」
「そんなに喜んでくれるなんて、作った甲斐があったな」
「洸さんのケーキは、いつ食べても最高なので!」
「それじゃあ、あんたは一生最高だな」
「そ、それは…………」
「なんだよ、わたぐもに嫁ぎたいって言ってただろ?」
「……うん! その通りだね。私たち、きっと一生最高だよ!」
「ああ……そうだな……」
きっと私たちは、ずっと一緒に毎日を生きるのだ。そんな毎日が、素敵でないはずがない。
「ホワイトデーにも、お返しを贈り合おうね」
「ふふ、期待してろよ」
こうして、私たちの初めてのバレンタインデーは過ぎていった。
今日のことは、いつまでも、美しい思い出として、記憶に残り続けるのだろう。
「パティスリーわたぐも」でアルバイトを始めた当初は、まさか店主の息子さんと恋に落ちることになるとは夢にも思っていなかった。
それは、まあ、良いのだ。素敵な運命なのだと思う。だが、困ったことが、ひとつある。
「パティシエに贈るバレンタインのチョコレートって、どうしたらいいの~?!」
『……知らんわ。お幸せに』
「冷たいな!」
親友は、私の悩みをノロケと受け取っているらしい。切実なのに!
『アタシも自分で食うチョコ用意しなきゃだから、じゃーね』
「えっ」
通話は、無慈悲にも途切れた。
どうしよう。バレンタインは、明日なのに。
やっぱり、お店で買ったブランドチョコがいいだろうか? それとも、手作りチョコ?
「どうしよう……」
決戦日は、もう明日なのだ。早く準備をしなくてはならないというのに。私は、どうにも決められない。
だから、私は…………。
「それで、どっちも用意したのか?」
「ハイ。あの、うん……」
「全く、あんたらしいな」
洸さんは、柔らかく微笑んだ。
「あはは…………」
私は、綺麗にラッピングされた、有名なブランドもののチョコレートと、少し不恰好な自作のトリュフチョコレートを差し出し、曖昧に笑う。
「それで、あの、受け取ってくれる? 洸さん」
「もちろん。ありがとう、嬉しいよ。それと、僕も、あんたにあげるものがあるんだ」
「えっ?」
「ハッピーバレンタイン。僕が作ったチョコレートケーキを、どうぞ」
「わっ!? ありがとう! まさか、洸さんから貰えるなんて。凄く嬉しい!」
「そんなに喜んでくれるなんて、作った甲斐があったな」
「洸さんのケーキは、いつ食べても最高なので!」
「それじゃあ、あんたは一生最高だな」
「そ、それは…………」
「なんだよ、わたぐもに嫁ぎたいって言ってただろ?」
「……うん! その通りだね。私たち、きっと一生最高だよ!」
「ああ……そうだな……」
きっと私たちは、ずっと一緒に毎日を生きるのだ。そんな毎日が、素敵でないはずがない。
「ホワイトデーにも、お返しを贈り合おうね」
「ふふ、期待してろよ」
こうして、私たちの初めてのバレンタインデーは過ぎていった。
今日のことは、いつまでも、美しい思い出として、記憶に残り続けるのだろう。