ペルソナ
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今、あの人の部屋にいる。ドアに力無くもたれ掛かっている。
泣いた。声を殺すために腕を噛んだ。息が苦しくてたまらない。呼吸の仕方が思い出せない。ヒューヒューと息がもれた。
叫んでしまいたい。暴れてしまいたい。狂ってしまいたい。
初恋は最悪な形で終わりを迎えた。死んでしまった。
先輩はもう、この世にいない。全て、全てを忘れてしまいたい。
◆◆◆
『恋愛感情』
自分の中に、こんな激情が眠っているとは思わなかった。好き。悲しみ。そして、怒り。
「どうして気付かなかったんですか?! 事情を知らない俺でも、あのふたりには何かあると分かるほどだった…………先輩達は知っていたんでしょう?!」
「ナマエ……?」
順平が驚いた顔で俺を見る。先輩達は俺と目を合わせようとしない。
「天田、荒垣先輩だって誰かの“大切な人”だってことくらい分からなかったのか? どうなんだよ? 子供だから分からないのか? 子供扱いしてほしくないって言ってたよな?」
ああ、もう止まらない。
「ミョウジ君……!」
「リーダー……!」
岳羽と山岸が俺を止めようとする。天田は俺と目を合わせようとしない。
「どうして……!」
どうして? どうして俺は。
「どうして……俺は……あの人と、もっと話をしなかったんだ……」
俺は一番、自分に腹が立つ。ボロボロと涙が出た。
あの人を助けられなかった。それで何がリーダーだ。馬鹿らしい。
「こんなリーダー、要りませんよね」
「ナマエさん!」
アイギスが止める間もなく、俺はナイフで手首を切った。
心という箱をひっくり返したように次々と出た感情。最後に心に残ったのは絶望だった。
◆◆◆
そんな夢を見た。夢でよかった。
ああ、今日も学校へ行かなくては。
2014/07/15サルベージ
泣いた。声を殺すために腕を噛んだ。息が苦しくてたまらない。呼吸の仕方が思い出せない。ヒューヒューと息がもれた。
叫んでしまいたい。暴れてしまいたい。狂ってしまいたい。
初恋は最悪な形で終わりを迎えた。死んでしまった。
先輩はもう、この世にいない。全て、全てを忘れてしまいたい。
◆◆◆
『恋愛感情』
自分の中に、こんな激情が眠っているとは思わなかった。好き。悲しみ。そして、怒り。
「どうして気付かなかったんですか?! 事情を知らない俺でも、あのふたりには何かあると分かるほどだった…………先輩達は知っていたんでしょう?!」
「ナマエ……?」
順平が驚いた顔で俺を見る。先輩達は俺と目を合わせようとしない。
「天田、荒垣先輩だって誰かの“大切な人”だってことくらい分からなかったのか? どうなんだよ? 子供だから分からないのか? 子供扱いしてほしくないって言ってたよな?」
ああ、もう止まらない。
「ミョウジ君……!」
「リーダー……!」
岳羽と山岸が俺を止めようとする。天田は俺と目を合わせようとしない。
「どうして……!」
どうして? どうして俺は。
「どうして……俺は……あの人と、もっと話をしなかったんだ……」
俺は一番、自分に腹が立つ。ボロボロと涙が出た。
あの人を助けられなかった。それで何がリーダーだ。馬鹿らしい。
「こんなリーダー、要りませんよね」
「ナマエさん!」
アイギスが止める間もなく、俺はナイフで手首を切った。
心という箱をひっくり返したように次々と出た感情。最後に心に残ったのは絶望だった。
◆◆◆
そんな夢を見た。夢でよかった。
ああ、今日も学校へ行かなくては。
2014/07/15サルベージ