ポケモン
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朝、ホテルZのロビーへ行った時。
「な、なんでカラスバさんなの?」と、デウロに訊かれた。
「なんでって言われても。好きになる人って選べるの?」
カラスバと付き合っているナマエは、質問を返す。
「うーん……分かんないや…………」
「俺は選べないよ。どうしようもなく好きになっちゃったんだから」
「そう、なんだ……」
「あ、エムゼット団を抜けたりしないから、心配しないで」
ナマエは、デウロを安心させるように微笑んだ。
「うん!」
「じゃあ、サビ組の事務所に行って来るね」
「また!?」
「いってきまーす」
「いってらっしゃい……」
毎日のようにカラスバの元へ向かうナマエを、デウロは曖昧な表情で見送る。
ナマエが外に出ると、晴れ空が見えた。
ナマエは走りながら、ついでに街に落ちている物を拾って進む。ミアレの美化に貢献しつつ、自分の出費も節約出来るからだ。
そうして辿り着いた、サビ組の事務所。
サビ組の若い者たちは、ナマエが訪問することには慣れ切っているため、すっかり日常的な風景になっている。
彼が目指すのは、カラスバの座す部屋。
「おはようございます!」
「おはようさん。朝から元気やな」
「元気いっぱいですよ。カラスバさんに早く会いたかったです」
「可愛ええなぁ」
カラスバは、隣にいるナマエの頬を撫でた。
「ジプソ」
「はい」
カラスバの一声で、ジプソは退室する。
「カラスバさん……」
「ん?」
「キスしていいですか?」
「ええよ」
ナマエは、カラスバの首に腕を回し、頬にキスした。
「好きです……」
「知っとる。俺も好きやで」
「……大好きです」
今度は、カラスバの唇を奪う。そして、段々と深く口付けていく。
「ん……」
「好き……好きです……」
熱に浮かされたように。ナマエは、「好き」と繰り返してキスを落とし続けた。
「ふ……ほんま、可愛ええなぁ……」
カラスバは、絡めていた舌で、ナマエの唇を舐める。
「なつっこいポケモンみたいや」
「カラスバさんのせいですよ。俺は、あなたの全部が欲しくて堪らないんです」
「ナマエになら、全部やるわ」
しばし、ふたりは黙って見つめ合った。
「じゃあ、俺の部屋に来てくださいよ」と、ナマエが真剣な表情で口を開く。
「そうやなぁ。近いうちに邪魔するわ」
「約束ですよ?」
「おう」
ナマエは、カラスバを強く抱き締めた。
お互いの毒に侵されているふたりは、お似合いの恋人同士なのかもしれない。
ナマエの毒は、無邪気で強い毒。
カラスバの毒は、危険な香りの甘い毒。
その後。ナマエとカラスバは、隣合って話したり、手を繋いだり、キスをしたりする。
ふたりとも、頭から爪先まで、お互いの毒で満たされていた。
それは、幸せに満たされているのと同義である。
「な、なんでカラスバさんなの?」と、デウロに訊かれた。
「なんでって言われても。好きになる人って選べるの?」
カラスバと付き合っているナマエは、質問を返す。
「うーん……分かんないや…………」
「俺は選べないよ。どうしようもなく好きになっちゃったんだから」
「そう、なんだ……」
「あ、エムゼット団を抜けたりしないから、心配しないで」
ナマエは、デウロを安心させるように微笑んだ。
「うん!」
「じゃあ、サビ組の事務所に行って来るね」
「また!?」
「いってきまーす」
「いってらっしゃい……」
毎日のようにカラスバの元へ向かうナマエを、デウロは曖昧な表情で見送る。
ナマエが外に出ると、晴れ空が見えた。
ナマエは走りながら、ついでに街に落ちている物を拾って進む。ミアレの美化に貢献しつつ、自分の出費も節約出来るからだ。
そうして辿り着いた、サビ組の事務所。
サビ組の若い者たちは、ナマエが訪問することには慣れ切っているため、すっかり日常的な風景になっている。
彼が目指すのは、カラスバの座す部屋。
「おはようございます!」
「おはようさん。朝から元気やな」
「元気いっぱいですよ。カラスバさんに早く会いたかったです」
「可愛ええなぁ」
カラスバは、隣にいるナマエの頬を撫でた。
「ジプソ」
「はい」
カラスバの一声で、ジプソは退室する。
「カラスバさん……」
「ん?」
「キスしていいですか?」
「ええよ」
ナマエは、カラスバの首に腕を回し、頬にキスした。
「好きです……」
「知っとる。俺も好きやで」
「……大好きです」
今度は、カラスバの唇を奪う。そして、段々と深く口付けていく。
「ん……」
「好き……好きです……」
熱に浮かされたように。ナマエは、「好き」と繰り返してキスを落とし続けた。
「ふ……ほんま、可愛ええなぁ……」
カラスバは、絡めていた舌で、ナマエの唇を舐める。
「なつっこいポケモンみたいや」
「カラスバさんのせいですよ。俺は、あなたの全部が欲しくて堪らないんです」
「ナマエになら、全部やるわ」
しばし、ふたりは黙って見つめ合った。
「じゃあ、俺の部屋に来てくださいよ」と、ナマエが真剣な表情で口を開く。
「そうやなぁ。近いうちに邪魔するわ」
「約束ですよ?」
「おう」
ナマエは、カラスバを強く抱き締めた。
お互いの毒に侵されているふたりは、お似合いの恋人同士なのかもしれない。
ナマエの毒は、無邪気で強い毒。
カラスバの毒は、危険な香りの甘い毒。
その後。ナマエとカラスバは、隣合って話したり、手を繋いだり、キスをしたりする。
ふたりとも、頭から爪先まで、お互いの毒で満たされていた。
それは、幸せに満たされているのと同義である。
