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目眩がするほどクズな友人がいる。
いや、もう友人ではない。
そうだ、ただの知り合いだ。
そして、被害者と加害者である。
財布の中身を盗られた男と、盗った男。
盗られた男の名は、テフォン。
誠実で模範的な人物である。
盗った男の名は、ナマエ。
不誠実で他人に迷惑をかけることに躊躇いがない人物。
実は、ナマエの言動は人真似だ。
昔はテフォンを見習い、謙虚に生きていたが
ある男に心酔してから、それ以外の人間なんて、どうでもよくなったのだ。
「窮屈に生きてきてしまった」と後悔しながら、ナマエは新たな役割を全うすることにした。
それは、「クズ」である。
ヴィータ社会において、必要とはされていないであろう属性。
こんな下らない人生は、いつ死ぬとも分からない人生は、最期は大地に還るだけ。
だから、自分本位に生きるべきだと悟ったのだ。
彼を目撃してからは。
そして彼、フラウロスを規範として行動するようになった。
というのも、ナマエにはクズのやり方がイマイチ分からなかったからだ。
テフォンに倣っていたのも、品行方正が分からなかったからである。
「賭けすっから、テメェの財布出せオラッ」
ナマエが奪ったテフォンの財布が奪われた。
「相変わらず最低のクズだな。これ、俺の金じゃないし、いいけどね」
それにしても、この男が自分の中で眩く輝いているなんて、誰にも言えやしない。
「クーズ」
「テメェに言われたくねーな」
ナマエは、「クズだから、愛してるよ」と、心中囁いた。
「フラウロスはさぁ、俺のこと、どう思う?」
「ろくでなし」
「ったく、どの口が」
「俺とテメェは、同じだ」
「……そう?」
ナマエは、頬が熱くなるのを感じる。
「だから、これからも俺に貢がせてやるよ」
「なんだよそれ」
ふ、と笑い、ナマエはフラウロスを肘で小突いた。
「まあ、君に頼られるのは好きだけどね」
惚れた弱みである。
ふたりで、どこまでも堕ちて行けたら。
ナマエは、賭場へ向かうフラウロスについて行く。
その後。賭け金を倍にしたフラウロスとナマエは酒屋で飲むことにした。
「酒、どんどん持って来い! ほら、ナマエも飲め!」
「飲んでる飲んでる」
だいぶ酔っているフラウロスは、ナマエの肩を抱き、酒を注いでくる。
ナマエは、フラウロスを介抱することになるのを予測し、酒の量をきちんと調節していた。
そして。やっぱりフラウロスは、酔い潰れたので、ナマエが肩を貸して帰路を歩いている。
「フラウロス」
「ん~?」
「大丈夫か?」
「んー…………」
聞いているのか、いないのか。フラウロスの返事は曖昧だ。
「俺、フラウロスのこと好きだよ」
「……ん」
「へ?」
フラウロスが、目を閉じて口付けを待っているように見える。
「え、え?」
「なんだよ……しねぇのかよ…………」
目を開き、ナマエを睨むフラウロス。
「な、なにを?」
「……仕方ねぇな」
フラウロスは、ナマエの頬に両手を添えて、唇を奪った。
「ははっ……これでテメェは、俺のもんだからな…………」
ナマエは、顔を真っ赤にする。
「フラウロス、それって……」
「…………」
どうやら、半分くらい寝てしまったらしい。
「……ばか」
ナマエは小さく呟き、夜の中を歩き続けた。
いや、もう友人ではない。
そうだ、ただの知り合いだ。
そして、被害者と加害者である。
財布の中身を盗られた男と、盗った男。
盗られた男の名は、テフォン。
誠実で模範的な人物である。
盗った男の名は、ナマエ。
不誠実で他人に迷惑をかけることに躊躇いがない人物。
実は、ナマエの言動は人真似だ。
昔はテフォンを見習い、謙虚に生きていたが
ある男に心酔してから、それ以外の人間なんて、どうでもよくなったのだ。
「窮屈に生きてきてしまった」と後悔しながら、ナマエは新たな役割を全うすることにした。
それは、「クズ」である。
ヴィータ社会において、必要とはされていないであろう属性。
こんな下らない人生は、いつ死ぬとも分からない人生は、最期は大地に還るだけ。
だから、自分本位に生きるべきだと悟ったのだ。
彼を目撃してからは。
そして彼、フラウロスを規範として行動するようになった。
というのも、ナマエにはクズのやり方がイマイチ分からなかったからだ。
テフォンに倣っていたのも、品行方正が分からなかったからである。
「賭けすっから、テメェの財布出せオラッ」
ナマエが奪ったテフォンの財布が奪われた。
「相変わらず最低のクズだな。これ、俺の金じゃないし、いいけどね」
それにしても、この男が自分の中で眩く輝いているなんて、誰にも言えやしない。
「クーズ」
「テメェに言われたくねーな」
ナマエは、「クズだから、愛してるよ」と、心中囁いた。
「フラウロスはさぁ、俺のこと、どう思う?」
「ろくでなし」
「ったく、どの口が」
「俺とテメェは、同じだ」
「……そう?」
ナマエは、頬が熱くなるのを感じる。
「だから、これからも俺に貢がせてやるよ」
「なんだよそれ」
ふ、と笑い、ナマエはフラウロスを肘で小突いた。
「まあ、君に頼られるのは好きだけどね」
惚れた弱みである。
ふたりで、どこまでも堕ちて行けたら。
ナマエは、賭場へ向かうフラウロスについて行く。
その後。賭け金を倍にしたフラウロスとナマエは酒屋で飲むことにした。
「酒、どんどん持って来い! ほら、ナマエも飲め!」
「飲んでる飲んでる」
だいぶ酔っているフラウロスは、ナマエの肩を抱き、酒を注いでくる。
ナマエは、フラウロスを介抱することになるのを予測し、酒の量をきちんと調節していた。
そして。やっぱりフラウロスは、酔い潰れたので、ナマエが肩を貸して帰路を歩いている。
「フラウロス」
「ん~?」
「大丈夫か?」
「んー…………」
聞いているのか、いないのか。フラウロスの返事は曖昧だ。
「俺、フラウロスのこと好きだよ」
「……ん」
「へ?」
フラウロスが、目を閉じて口付けを待っているように見える。
「え、え?」
「なんだよ……しねぇのかよ…………」
目を開き、ナマエを睨むフラウロス。
「な、なにを?」
「……仕方ねぇな」
フラウロスは、ナマエの頬に両手を添えて、唇を奪った。
「ははっ……これでテメェは、俺のもんだからな…………」
ナマエは、顔を真っ赤にする。
「フラウロス、それって……」
「…………」
どうやら、半分くらい寝てしまったらしい。
「……ばか」
ナマエは小さく呟き、夜の中を歩き続けた。
