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斎藤一がマスターの部屋に入ると、彼は泣いていた。
「マスターちゃん……」
「はじめちゃん…………」
服の袖で涙を拭うマスター、ミョウジナマエ。
「どうしたの?」
「ちょっと、嫌な夢を見て。恥ずかしい」
ベッドに座るナマエの隣に座り、「そんなことないでしょ」と返した。
「オレ、ORTと戦った時の夢を見て。オレが頼りにしてたサーヴァントたちが、どんどんいなくなって……それが、本当に怖くて…………」
今更だよね、と彼は力なく笑う。
「マスターちゃんは、本当に頑張ったんだね」
「……うん」
「偉いよ」
ナマエの頭を優しく撫でた。
逃げたいって、言ってほしい。
俺が、どこにでも連れ出してみせるから。
斎藤一は、そんな想いを口にはしない。
「ありがとう、はじめちゃん。元気出てきた」
マスターの笑顔が、男には悲しく見えた。
「マスター」
「なに?」
「ごめん」
斎藤は、ナマエを抱き締める。
「はじめちゃん?」
「俺が、おまえを拐えたらいいのにな」
「……ありがとう」
マスターは、サーヴァントを抱き締め返した。
「オレは、大丈夫だよ。仲間が、はじめちゃんがいるし」
ああ。これじゃあ、どっちが慰められてるんだか。
男は、そう考えたが、ナマエを離せないでいる。
「そうだ。はじめちゃん、シミュレーターに付き合ってくれる?」
「……了解」
斎藤は、ようやくマスターから体を離した。己の無力さを呪う。
そして、ふたりでシミュレーターで海に来た。
美しい海は、少年の目と同じ色をしている。
「いい景色だね」
「うん」
サーヴァントは、そっとマスターの手を握った。ナマエも、手を握り返す。
しばらく、そうして波の音を聴いていた。
「マスターちゃんさぁ、僕を選ばない?」
不意に、そんな台詞を吐く。
「あはは。たぶん、はじめちゃんが大変なことになるよ」
「そんなこと、どうってことないよ」
「オレ、覚えてるよ。はじめちゃんがバレンタインに言ってくれたこと」
それは、マスターが全てを放り出して逃げたくなった時に、逃がしてやるという言葉。
「そういう選択肢があるってだけで、オレは救われてるんだ」
「マスター……」
「だから、そんなに心配しないで」
「無理」と、即答するサーヴァント。
「無理なの?」
「だってマスターちゃんは、僕のマスターちゃんだからね。そりゃあ、心配するって」
「そっかぁ…………」
ミョウジナマエは、困り笑いを浮かべる。
そんな表情をさせるために言ったんじゃない。
斎藤一は、自分の言葉を発したのを後悔した。
「……ただ、俺がナマエを愛してるだけだ」
「え?」
「なんでもないよ、マスターちゃん。どうする? まだここにいる?」
「もう少し、はじめちゃんといる」
ナマエの台詞にドキリとしたことは、誰にも言わないだろう。
「マスターちゃん……」
「はじめちゃん…………」
服の袖で涙を拭うマスター、ミョウジナマエ。
「どうしたの?」
「ちょっと、嫌な夢を見て。恥ずかしい」
ベッドに座るナマエの隣に座り、「そんなことないでしょ」と返した。
「オレ、ORTと戦った時の夢を見て。オレが頼りにしてたサーヴァントたちが、どんどんいなくなって……それが、本当に怖くて…………」
今更だよね、と彼は力なく笑う。
「マスターちゃんは、本当に頑張ったんだね」
「……うん」
「偉いよ」
ナマエの頭を優しく撫でた。
逃げたいって、言ってほしい。
俺が、どこにでも連れ出してみせるから。
斎藤一は、そんな想いを口にはしない。
「ありがとう、はじめちゃん。元気出てきた」
マスターの笑顔が、男には悲しく見えた。
「マスター」
「なに?」
「ごめん」
斎藤は、ナマエを抱き締める。
「はじめちゃん?」
「俺が、おまえを拐えたらいいのにな」
「……ありがとう」
マスターは、サーヴァントを抱き締め返した。
「オレは、大丈夫だよ。仲間が、はじめちゃんがいるし」
ああ。これじゃあ、どっちが慰められてるんだか。
男は、そう考えたが、ナマエを離せないでいる。
「そうだ。はじめちゃん、シミュレーターに付き合ってくれる?」
「……了解」
斎藤は、ようやくマスターから体を離した。己の無力さを呪う。
そして、ふたりでシミュレーターで海に来た。
美しい海は、少年の目と同じ色をしている。
「いい景色だね」
「うん」
サーヴァントは、そっとマスターの手を握った。ナマエも、手を握り返す。
しばらく、そうして波の音を聴いていた。
「マスターちゃんさぁ、僕を選ばない?」
不意に、そんな台詞を吐く。
「あはは。たぶん、はじめちゃんが大変なことになるよ」
「そんなこと、どうってことないよ」
「オレ、覚えてるよ。はじめちゃんがバレンタインに言ってくれたこと」
それは、マスターが全てを放り出して逃げたくなった時に、逃がしてやるという言葉。
「そういう選択肢があるってだけで、オレは救われてるんだ」
「マスター……」
「だから、そんなに心配しないで」
「無理」と、即答するサーヴァント。
「無理なの?」
「だってマスターちゃんは、僕のマスターちゃんだからね。そりゃあ、心配するって」
「そっかぁ…………」
ミョウジナマエは、困り笑いを浮かべる。
そんな表情をさせるために言ったんじゃない。
斎藤一は、自分の言葉を発したのを後悔した。
「……ただ、俺がナマエを愛してるだけだ」
「え?」
「なんでもないよ、マスターちゃん。どうする? まだここにいる?」
「もう少し、はじめちゃんといる」
ナマエの台詞にドキリとしたことは、誰にも言わないだろう。
