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不老不死になりたい。私は、世界の終わりを観測したいのです。
しかし、私の両の手は星には届かない。
「ヌリエさん」
研究室に来てもらったキルさんに声をかけられた。
「はい」
「なんだか暗い顔をしているね?」
「途方もない夢を抱いているもので…………」
私は、自己の同一性を保ったまま、永遠になりたいのです。
そのことを彼に話すと、笑顔を向けられた。
「私と君は、似た者同士だな!」
「そうでしょうか?」
「そうとも! 君が長く生きられるように、私がサポートしよう!」
「ありがとうございます」
一礼する。
私もキルさんも、白衣を着た研究者であり、それぞれに目標があった。
キルさんには、縁あって私の研究に協力してもらっている。でも、私には何が返せるのだろう?
私の研究室では、音楽が認知世界に与える影響について研究している。
被験者01との実験により、研究は進んだけれど、現在は明確なプランがない。
「まずは、食生活を見直しては? ヌリエさんは、糖分を摂り過ぎる傾向があるからね」
「あー……はい。ごもっともです…………」
近頃は、クリーミーティーというコンビニで買えてしまう悪魔の飲み物を毎日飲んでいるから。良くないとは思っていた。
「あのう、でも今日はクリスマスイブですから、その……」
「なるほど。ケーキが食べたい、と」
「はい。すいません…………」
「今日は許そう」
「ありがとうございます!」
私は、祈るように両手を組む。
「それでは、本題に入ろうか」
「はい」
「君の研究の今後について」
私たちは、デスク前に並んで座り、パソコンでこれまでの研究データを参照しながら話し合った。
数時間後。
「被験者01・02・03に同じ曲を歌唱してもらい、それぞれクランケに聴かせて経過観察。個人の声質との相性を探ります。ゆくゆくは、精神医療に役立てれば…………」
「名案だ! ヌリエさんの研究は、実に興味深いね」
本日何度目かのお礼を言う。
「私は、過去の自分を救いたいだけなんです」
私の精神疾患は寛解しているが、かつては措置入院したほどに病に蝕まれていた。
「いいじゃないか! 君の自己救済を見守らせてもらおう!」
「よろしくお願いします」
過去があって、今がある。未来を作るのは、自分自身。
幾度も失敗を重ねた過去。一瞬で過ぎ去る現在。不確定な未来。
全てを抱き締めたまま、私たちは歩んで行くのだろう。
そうして、星に手を伸ばし続けようと思った。
しかし、私の両の手は星には届かない。
「ヌリエさん」
研究室に来てもらったキルさんに声をかけられた。
「はい」
「なんだか暗い顔をしているね?」
「途方もない夢を抱いているもので…………」
私は、自己の同一性を保ったまま、永遠になりたいのです。
そのことを彼に話すと、笑顔を向けられた。
「私と君は、似た者同士だな!」
「そうでしょうか?」
「そうとも! 君が長く生きられるように、私がサポートしよう!」
「ありがとうございます」
一礼する。
私もキルさんも、白衣を着た研究者であり、それぞれに目標があった。
キルさんには、縁あって私の研究に協力してもらっている。でも、私には何が返せるのだろう?
私の研究室では、音楽が認知世界に与える影響について研究している。
被験者01との実験により、研究は進んだけれど、現在は明確なプランがない。
「まずは、食生活を見直しては? ヌリエさんは、糖分を摂り過ぎる傾向があるからね」
「あー……はい。ごもっともです…………」
近頃は、クリーミーティーというコンビニで買えてしまう悪魔の飲み物を毎日飲んでいるから。良くないとは思っていた。
「あのう、でも今日はクリスマスイブですから、その……」
「なるほど。ケーキが食べたい、と」
「はい。すいません…………」
「今日は許そう」
「ありがとうございます!」
私は、祈るように両手を組む。
「それでは、本題に入ろうか」
「はい」
「君の研究の今後について」
私たちは、デスク前に並んで座り、パソコンでこれまでの研究データを参照しながら話し合った。
数時間後。
「被験者01・02・03に同じ曲を歌唱してもらい、それぞれクランケに聴かせて経過観察。個人の声質との相性を探ります。ゆくゆくは、精神医療に役立てれば…………」
「名案だ! ヌリエさんの研究は、実に興味深いね」
本日何度目かのお礼を言う。
「私は、過去の自分を救いたいだけなんです」
私の精神疾患は寛解しているが、かつては措置入院したほどに病に蝕まれていた。
「いいじゃないか! 君の自己救済を見守らせてもらおう!」
「よろしくお願いします」
過去があって、今がある。未来を作るのは、自分自身。
幾度も失敗を重ねた過去。一瞬で過ぎ去る現在。不確定な未来。
全てを抱き締めたまま、私たちは歩んで行くのだろう。
そうして、星に手を伸ばし続けようと思った。
