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頭がテレビになっている男は、倒れて食べ物を欲しがっている者に出くわした。
「生憎、私は食べ物を持っていない。必要ないからだ」
「ふーん。おいらは、マジックマン!」
弱々しい姿から一変。マジックマンと名乗る彼は浮き上がり、元気よく指先から魔法を出した。
「私は、ナマエ。探偵だ」
「よろしく! ナマエ、その親切にしないところが気に入った!」
「それはどうも」
ナマエは、優雅に一礼する。
これが、ふたりの出会いであった。
◆◆◆
「ええっ!? ナマエって、マジックマンの友達なの?!」
「うげぇ! あんな最悪な野郎と!」
フィンとジェイクは、同じグリーン・フィールドに住む知人だ。そのふたりから、引かれている。
「友人と言うほどの仲ではない。知り合いだ」
「アイツ、最低だよ!」
「そうだぜ。鳥を裏返したりするしよ」
「マジックマンの評判が悪いことは分かった」
ナマエは、顔にバツ印を出した。
「いいか、ナマエ。マジックマンとは関わらねぇ方がいいぜ」
「ご忠告ありがとう、ジェイク」
その言葉に嘘はなかったし、積極的に関わる気もない。だが、ナマエが探偵事務所に帰ると、マジックマンが我が物顔で椅子に座っていた。
「やあ、ナマエ!」
「マジックマン…………」
「おいらの悪い噂でも聞いたかな? それは真実さ!」
「そうか。マジックマン、君に出すお茶やお菓子はない」
別に、もてなしたくないという意味ではない。ナマエは、食事をしないので飲食物が家にないのである。
「マジックマーン!」
大声を上げたかと思えば、魔法でお茶を出して飲み始めるマジックマン。
「…………」
ナマエは、彼の向かいに座った。
「君は、私に何か用があるのか?」
「ないよ。友達に会いに来たのさ」
「友人になった覚えはない」
「おいらにはあるよ」
指先から虹を出す魔法使い。
「強引な男だ」
「はははっ!」
その後。マジックマンが満足して帰ってから。
ナマエは、彼の素行調査をした。
どうやら、マジックマンは火星で重罪を犯して追放されたらしい。立派な犯罪者である。
「やれやれ…………」
厄介な男に気に入られてしまったようだ。
ナマエの顔に、「止まれ」の標識が出る。
しかし、ナマエが止まったところで、マジックマンは魔法でワープして近付いて来るのであった。
トレンチコートの探偵と、黄色い魔法使いの奇怪な縁は、続いていく。
ナマエの意思とは関係ないのである。
「生憎、私は食べ物を持っていない。必要ないからだ」
「ふーん。おいらは、マジックマン!」
弱々しい姿から一変。マジックマンと名乗る彼は浮き上がり、元気よく指先から魔法を出した。
「私は、ナマエ。探偵だ」
「よろしく! ナマエ、その親切にしないところが気に入った!」
「それはどうも」
ナマエは、優雅に一礼する。
これが、ふたりの出会いであった。
◆◆◆
「ええっ!? ナマエって、マジックマンの友達なの?!」
「うげぇ! あんな最悪な野郎と!」
フィンとジェイクは、同じグリーン・フィールドに住む知人だ。そのふたりから、引かれている。
「友人と言うほどの仲ではない。知り合いだ」
「アイツ、最低だよ!」
「そうだぜ。鳥を裏返したりするしよ」
「マジックマンの評判が悪いことは分かった」
ナマエは、顔にバツ印を出した。
「いいか、ナマエ。マジックマンとは関わらねぇ方がいいぜ」
「ご忠告ありがとう、ジェイク」
その言葉に嘘はなかったし、積極的に関わる気もない。だが、ナマエが探偵事務所に帰ると、マジックマンが我が物顔で椅子に座っていた。
「やあ、ナマエ!」
「マジックマン…………」
「おいらの悪い噂でも聞いたかな? それは真実さ!」
「そうか。マジックマン、君に出すお茶やお菓子はない」
別に、もてなしたくないという意味ではない。ナマエは、食事をしないので飲食物が家にないのである。
「マジックマーン!」
大声を上げたかと思えば、魔法でお茶を出して飲み始めるマジックマン。
「…………」
ナマエは、彼の向かいに座った。
「君は、私に何か用があるのか?」
「ないよ。友達に会いに来たのさ」
「友人になった覚えはない」
「おいらにはあるよ」
指先から虹を出す魔法使い。
「強引な男だ」
「はははっ!」
その後。マジックマンが満足して帰ってから。
ナマエは、彼の素行調査をした。
どうやら、マジックマンは火星で重罪を犯して追放されたらしい。立派な犯罪者である。
「やれやれ…………」
厄介な男に気に入られてしまったようだ。
ナマエの顔に、「止まれ」の標識が出る。
しかし、ナマエが止まったところで、マジックマンは魔法でワープして近付いて来るのであった。
トレンチコートの探偵と、黄色い魔法使いの奇怪な縁は、続いていく。
ナマエの意思とは関係ないのである。