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ダスキー・ダスクの夕闇も、俺を祝福するためにあるような気さえする。
先日、黒ずくめの男が、俺をネガの巣とやらから救ってくれた。名前を、チャーチ・グリズリーという。
俺は、その救い主に惚れてしまった。だって、どう考えても運命じゃないか。
スキップしながら、診療所へ向かう。
「チャーチさん、先日はネガとやらから助けてくださり、ありがとうございました」
「これを、私に…………?」
「はい!」
俺は、彼に真っ赤な薔薇の花束を差し出した。
「俺と付き合ってください」
「え…………」
チャーチさんは、目をぱちくりさせて驚いている。
「つきあう、ラブロマンス?」
「おっ。そうだぜ、バジル」
チャーチさんの弟のジェドさんと、妹のバジルさんが、少し離れたところから俺の告白を覗いていた。
「そもそも、倒れているあなたを見付けたのは、ジェドなんですよ」
「え!? それじゃあ、つまり、ジェドさんも俺の運命の人?!」
「オレ!?」
あからさまに驚いている。俺は、「えい」と花束をふたつに分けて、ふたりに差し出した。
「俺と、チャーチさんとジェドさんで、仲良く付き合いましょう!」
「ええ…………?」
「なに言ってんだ、コイツ……」
「さあさあ、円満に三人で付き合いましょう!」
「うーん。とりあえず、友人からでよろしいですか?」
チャーチさんが、控えめに提案する。
「あー。オレも、それがいいと思うぜ」
ジェドさんも同意した。
「もちろん! では、まずは三人で、お茶でもしましょうか?」
「妹の面倒を見る者がいないと困りますので、明日以降で、お願いします」
「分かりました。では、また明日!」
投げキッスを残し、俺は帰る。
とりあえず、ふたりとも花束は受け取ってくれたし、上々だろう。
「あ…………」
しまった! 名乗るのを忘れていた!
ナマエ・ミョウジ、一生の不覚。
だが、くよくよしても仕方ない!
その晩、俺は、ベッドでぐっすりと眠った。
そして、翌朝。
「おはようございます!」
「おはようございます…………」
「何時だと思ってんだよ!」
「8じ」
「そうだな、バジル」
早寝早起きが俺の特技である。
「いやぁ、つい名乗るのを忘れていたので、いてもたってもいられず。俺は、ナマエ・ミョウジといいます! 改めて、よろしくお願いします」
「よろしくお願いします、ナマエさん」
「なあ、コイツには関わらねぇ方がいいぜ」
「そうでした、そうでした。名刺をどうぞ!」
ナマエ・ミョウジ
小説家
連絡先 ×××××-×××××-×××××
「小説家なんですね」
「はい!」
「なにを書いてんだ?」
「恋愛小説です!」
「あーなるほどな」
俺は、根っからのロマンチスト! 天職だと思う。
「コイツは、なかなか骨がありそうだぜ、チャーチ」
「そうだな、ジェド」
ふたりは、なにやら感心と諦めの表情を浮かべて、一緒にモーニングティータイムを過ごしてくれた。
まだ、今日は始まったばかり!
先日、黒ずくめの男が、俺をネガの巣とやらから救ってくれた。名前を、チャーチ・グリズリーという。
俺は、その救い主に惚れてしまった。だって、どう考えても運命じゃないか。
スキップしながら、診療所へ向かう。
「チャーチさん、先日はネガとやらから助けてくださり、ありがとうございました」
「これを、私に…………?」
「はい!」
俺は、彼に真っ赤な薔薇の花束を差し出した。
「俺と付き合ってください」
「え…………」
チャーチさんは、目をぱちくりさせて驚いている。
「つきあう、ラブロマンス?」
「おっ。そうだぜ、バジル」
チャーチさんの弟のジェドさんと、妹のバジルさんが、少し離れたところから俺の告白を覗いていた。
「そもそも、倒れているあなたを見付けたのは、ジェドなんですよ」
「え!? それじゃあ、つまり、ジェドさんも俺の運命の人?!」
「オレ!?」
あからさまに驚いている。俺は、「えい」と花束をふたつに分けて、ふたりに差し出した。
「俺と、チャーチさんとジェドさんで、仲良く付き合いましょう!」
「ええ…………?」
「なに言ってんだ、コイツ……」
「さあさあ、円満に三人で付き合いましょう!」
「うーん。とりあえず、友人からでよろしいですか?」
チャーチさんが、控えめに提案する。
「あー。オレも、それがいいと思うぜ」
ジェドさんも同意した。
「もちろん! では、まずは三人で、お茶でもしましょうか?」
「妹の面倒を見る者がいないと困りますので、明日以降で、お願いします」
「分かりました。では、また明日!」
投げキッスを残し、俺は帰る。
とりあえず、ふたりとも花束は受け取ってくれたし、上々だろう。
「あ…………」
しまった! 名乗るのを忘れていた!
ナマエ・ミョウジ、一生の不覚。
だが、くよくよしても仕方ない!
その晩、俺は、ベッドでぐっすりと眠った。
そして、翌朝。
「おはようございます!」
「おはようございます…………」
「何時だと思ってんだよ!」
「8じ」
「そうだな、バジル」
早寝早起きが俺の特技である。
「いやぁ、つい名乗るのを忘れていたので、いてもたってもいられず。俺は、ナマエ・ミョウジといいます! 改めて、よろしくお願いします」
「よろしくお願いします、ナマエさん」
「なあ、コイツには関わらねぇ方がいいぜ」
「そうでした、そうでした。名刺をどうぞ!」
ナマエ・ミョウジ
小説家
連絡先 ×××××-×××××-×××××
「小説家なんですね」
「はい!」
「なにを書いてんだ?」
「恋愛小説です!」
「あーなるほどな」
俺は、根っからのロマンチスト! 天職だと思う。
「コイツは、なかなか骨がありそうだぜ、チャーチ」
「そうだな、ジェド」
ふたりは、なにやら感心と諦めの表情を浮かべて、一緒にモーニングティータイムを過ごしてくれた。
まだ、今日は始まったばかり!