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全っ然ダメ! もう無理!
今日の私は、全然大丈夫じゃない。
銀行に行ったら、開く時間を間違えていて、棒立ちで真夏の日光を30分も浴びることになったし。
それは、まあ、お気に入りのゴッホのひまわり柄の晴雨兼用傘で多少は大丈夫だったけど。
でも、スマホを忘れて来たから、やることがなくて“無”だったし。
それから、帰りにコンビニに寄ったけど、大好きな黒糖ミルクティーは売り切れだった。あと、ラバーマスコット付きのグミを買ったら、見事に推しキャラが出なくて。ランダム商法を恨む。
帰宅して、シャワーを浴びて着替えてから、ソファーに寝転がってると、作詞の依頼が来た。
で、一時間くらいで歌詞の第一稿を送ったんだけど、クライアントが求めていたものと齟齬があったらしくて、落ち込む。
「助けて~!」
このままじゃ、潰れてしまう。
私は、メッセージアプリを開いた。
『助けてください!』
『具体的に言うと、米パーティー開くので、米に合うもの持って家に来てください!』
すると、花田さんと芦川さんから、オーケーの返事がきた。
私は、白米を五合炊き、なめ茸とイクラとひきわり納豆があることを確認する。
そうしているうちに、ふたりが来た。
「お邪魔しまーす」
「ありがとうございます~!」
というワケで、パーティータイムである。
「鮭フレークと卵持って来ました」
「僕は、ふりかけの詰め合わせを」
「ありがとう、ありがとう~」
3人で、好きにご飯を盛り、好きなものを乗せて食べ始めた。
「お米美味しい~」
「白米最高!」
「どれも美味しい」
花田もねさんが発足した大丈夫倶楽部は、日々、“大丈夫”を研鑽する倶楽部である。私は、それにとても助けられていた。
「あの、ミョウジさん、なにかあったの?」と遠慮がちに芦川さんが訊く。
「聞いてくださいよぉ~!」
私は、今日起きた大丈夫じゃない出来事を話した。ふたりは、同情してくれる。
「災難だねぇ」
「ミョウジさんも、うっかりすることあるんですねぇ」
「はい…………」
しかし、私には、そういう時のおまじないがあるのだ。
「でも、パーティーを開いたということは、今日は“なんでもない日”です!」
「出た。ミョウジさんの不思議の国のアリス理論」
「なんでもない日、バンザーイ!」
「逆説的に、なんともなかったことに出来るのは強い」
私は、度々ふたりをパーティーに巻き込んでいるので、慣れたものらしい。
「あ、お茶淹れますね」
キッチンへ行き、緑茶を用意する。
「乾杯!」
「湯呑みで?!」
私は、有無を言わさず乾杯した。
これで、私は大丈夫!
今日の私は、全然大丈夫じゃない。
銀行に行ったら、開く時間を間違えていて、棒立ちで真夏の日光を30分も浴びることになったし。
それは、まあ、お気に入りのゴッホのひまわり柄の晴雨兼用傘で多少は大丈夫だったけど。
でも、スマホを忘れて来たから、やることがなくて“無”だったし。
それから、帰りにコンビニに寄ったけど、大好きな黒糖ミルクティーは売り切れだった。あと、ラバーマスコット付きのグミを買ったら、見事に推しキャラが出なくて。ランダム商法を恨む。
帰宅して、シャワーを浴びて着替えてから、ソファーに寝転がってると、作詞の依頼が来た。
で、一時間くらいで歌詞の第一稿を送ったんだけど、クライアントが求めていたものと齟齬があったらしくて、落ち込む。
「助けて~!」
このままじゃ、潰れてしまう。
私は、メッセージアプリを開いた。
『助けてください!』
『具体的に言うと、米パーティー開くので、米に合うもの持って家に来てください!』
すると、花田さんと芦川さんから、オーケーの返事がきた。
私は、白米を五合炊き、なめ茸とイクラとひきわり納豆があることを確認する。
そうしているうちに、ふたりが来た。
「お邪魔しまーす」
「ありがとうございます~!」
というワケで、パーティータイムである。
「鮭フレークと卵持って来ました」
「僕は、ふりかけの詰め合わせを」
「ありがとう、ありがとう~」
3人で、好きにご飯を盛り、好きなものを乗せて食べ始めた。
「お米美味しい~」
「白米最高!」
「どれも美味しい」
花田もねさんが発足した大丈夫倶楽部は、日々、“大丈夫”を研鑽する倶楽部である。私は、それにとても助けられていた。
「あの、ミョウジさん、なにかあったの?」と遠慮がちに芦川さんが訊く。
「聞いてくださいよぉ~!」
私は、今日起きた大丈夫じゃない出来事を話した。ふたりは、同情してくれる。
「災難だねぇ」
「ミョウジさんも、うっかりすることあるんですねぇ」
「はい…………」
しかし、私には、そういう時のおまじないがあるのだ。
「でも、パーティーを開いたということは、今日は“なんでもない日”です!」
「出た。ミョウジさんの不思議の国のアリス理論」
「なんでもない日、バンザーイ!」
「逆説的に、なんともなかったことに出来るのは強い」
私は、度々ふたりをパーティーに巻き込んでいるので、慣れたものらしい。
「あ、お茶淹れますね」
キッチンへ行き、緑茶を用意する。
「乾杯!」
「湯呑みで?!」
私は、有無を言わさず乾杯した。
これで、私は大丈夫!