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酔った勢いで、結婚してしまった。
今日から俺は、市川ナマエである。
結婚式ってするべき?
「市か……アヤさん、結婚式したい?」
「わたしは、そんなに。気が向いたらしよう?」
「そうだね。俺も、そんなにだから」
こんな、ぬるっと入籍していいのか?
まあいいか。
「ナマエくんは、指輪欲しい?」
「いや、そんなに」
「わたしも、そんなに」
「じゃあ、それも気が向いたらで」
「うん」
ふたりは、話を進めていく。
同棲も、そんなに。子供も、そんなに。
結婚する前と後で、変わることはほとんどない気がする。
「アヤさん、確認なんだけど、俺たちって夫婦になったんだよね?」
「なったね。昨日、物凄く飲んでから、ギリギリ閉まる前の役所に行って、婚姻届出したから」
「えーと。それじゃあ、今後ともよろしくお願いします」
「よろしくね」
手を差し出したら、取ってもらえた。
「あ、みんなになんて言おう?」
「それは、まあ、アヤさんに任せるけど」
「うん。それとなく伝えてみるね~」
俺は、アヤさんの家を出て、帰ることにする。
両親には話しとくかなぁ。
◆◆◆
昼休み。いつものメンツで昼食を摂る。
わたしは、キュッと魔法の水を飲んでから、ギリ子さんたちに報告することにした。
「ご報告です」
「なに?」
「悲報?」
「わたし、市川アヤは、一般男性と入籍いたしました」
ふたりは、一瞬呆けた顔をする。
「酔ってる?」
「酔ってないよ~」
「エイプリルフールだ?」
「違うよ。ほんとに結婚したのよ」
ギリ子さんは、わたしのことをじろじろと見てから、疑問を口にした。
「指輪してないけど?」
「あー。別にいいかなって。式も指輪も気が向いたらで」
「待って。そもそも彼氏がいるとか聞いてないけど?!」
「彼氏はいないよ」
「いじわるクイズしてる?」
簡単に、ナマエくんと結婚した経緯を説明する。
ふたりとも、ぽかんとしていた。
「え? ナマエって、社内ニートの?」
「そうそう」
「あれと勢いで結婚!?」
「あれなんてひどいよ~。ナマエくんにも、いいところあるんだから」
「どこ?」
「喧嘩してる猫の真似が上手い」
しょうもな! とギリ子さんに言われる。
でも、彼の実家は酒蔵だし。
あと、彼って、わたしのことが好きなんだよね。理由は知らないけど。
それに、わたしも嫌いじゃないし。
なんとなく、上手くやっていけると思うんだ。
今日から俺は、市川ナマエである。
結婚式ってするべき?
「市か……アヤさん、結婚式したい?」
「わたしは、そんなに。気が向いたらしよう?」
「そうだね。俺も、そんなにだから」
こんな、ぬるっと入籍していいのか?
まあいいか。
「ナマエくんは、指輪欲しい?」
「いや、そんなに」
「わたしも、そんなに」
「じゃあ、それも気が向いたらで」
「うん」
ふたりは、話を進めていく。
同棲も、そんなに。子供も、そんなに。
結婚する前と後で、変わることはほとんどない気がする。
「アヤさん、確認なんだけど、俺たちって夫婦になったんだよね?」
「なったね。昨日、物凄く飲んでから、ギリギリ閉まる前の役所に行って、婚姻届出したから」
「えーと。それじゃあ、今後ともよろしくお願いします」
「よろしくね」
手を差し出したら、取ってもらえた。
「あ、みんなになんて言おう?」
「それは、まあ、アヤさんに任せるけど」
「うん。それとなく伝えてみるね~」
俺は、アヤさんの家を出て、帰ることにする。
両親には話しとくかなぁ。
◆◆◆
昼休み。いつものメンツで昼食を摂る。
わたしは、キュッと魔法の水を飲んでから、ギリ子さんたちに報告することにした。
「ご報告です」
「なに?」
「悲報?」
「わたし、市川アヤは、一般男性と入籍いたしました」
ふたりは、一瞬呆けた顔をする。
「酔ってる?」
「酔ってないよ~」
「エイプリルフールだ?」
「違うよ。ほんとに結婚したのよ」
ギリ子さんは、わたしのことをじろじろと見てから、疑問を口にした。
「指輪してないけど?」
「あー。別にいいかなって。式も指輪も気が向いたらで」
「待って。そもそも彼氏がいるとか聞いてないけど?!」
「彼氏はいないよ」
「いじわるクイズしてる?」
簡単に、ナマエくんと結婚した経緯を説明する。
ふたりとも、ぽかんとしていた。
「え? ナマエって、社内ニートの?」
「そうそう」
「あれと勢いで結婚!?」
「あれなんてひどいよ~。ナマエくんにも、いいところあるんだから」
「どこ?」
「喧嘩してる猫の真似が上手い」
しょうもな! とギリ子さんに言われる。
でも、彼の実家は酒蔵だし。
あと、彼って、わたしのことが好きなんだよね。理由は知らないけど。
それに、わたしも嫌いじゃないし。
なんとなく、上手くやっていけると思うんだ。