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元カノから連絡がきた。
「久し振りじゃん、ズマ」
『ミョウジ、元気~?』
「元気元気」
そう言うズマこと、東は、なんか元気なさそう。
「どしたん?」
『んー。ちょっとね。ミョウジ、彼女出来た?』
「いや、フリーよ、俺。お前は?」
『フリー。ただ、ちょっと気持ちの整理がね……』
ふーん? 好きな奴出来たとかじゃないんか?
『考え事から、気を逸らしたくてさ』
「おっけ! じゃ、どっか行く?」
『うん。ありがと』
俺は、ズマと出かけることにした。
どこがいいかなぁ?
「バッセン行こうぜ」
『行く』
一時間後に、バッティングセンター前で待ち合わせだ。
ポケットにスマホと財布と鍵を突っ込む。
部屋着の黒いスウェットにスカジャンを羽織り、キャラもののサンダルを履いた。
時間通りにバッセンに行くと、すでに東がいて、「よう」と挨拶をする。
「よ、ミョウジ。相変わらずやってんねぇ」
「なにが~?」
「ピアス、バチバチじゃん。増えた?」
「インダス増えた」
「いいね~」
なんだろうな、この、元恋人同士特有っぽい空気。まあ、悪いもんじゃない。付き合ってた頃より、仲良い気がするし。
バッセンに入り、ふたりでバットを振りかぶりながら話す。
「ミョウジ、最近どうよ? 学校とか」
「んー? 別に、フツー」
「もう警察の世話にならない方がいいよ?」
「へーい」
俺は、前に決闘罪でサツに引っ張られたことがあった。
「マジ、肝冷えたわ。あの時」
「ごめんて。ズマに迷惑かける気はなかったんだけど、さぁ!」
金属バットを振ると、あの喧嘩を思い出す。相手が武器持ってたんだよなー。
「ズマ、なんかおもろい話しろよ」
「えー? うーん。友達の恋愛事情、勝手に話せんしなぁ」
「おもろいよな、他人の恋愛」
「まーね。若返るわ」
魔女?
「ミョウジが面白いこと話してよ」
「ん~。この前、ピアス穴を縁起いい数字にしようとしたら、ひとつ多かった」
「あははっ! バカじゃん」
「俺の心にも穴が空いたぜ…………」
ふっと哀愁を漂わせて笑う。
次の球がくる。
「うっし! 行くぜ!」
俺は、バットを振った。
「よっしゃあ!」
「ホームラン!」
ズマが拍手してくれる。
やっぱ、困った時はバッセンだわ。
「ズマもがんばれよ」
「おうよ」
何があったか知んねーけど、おまえが楽しそうでよかった。
カレカノだった時は、結構心配かけたからな。罪滅ぼしってワケでもねーが、俺に出来ることならするよ。
俺、ズマには笑っててほしいんだ。
「久し振りじゃん、ズマ」
『ミョウジ、元気~?』
「元気元気」
そう言うズマこと、東は、なんか元気なさそう。
「どしたん?」
『んー。ちょっとね。ミョウジ、彼女出来た?』
「いや、フリーよ、俺。お前は?」
『フリー。ただ、ちょっと気持ちの整理がね……』
ふーん? 好きな奴出来たとかじゃないんか?
『考え事から、気を逸らしたくてさ』
「おっけ! じゃ、どっか行く?」
『うん。ありがと』
俺は、ズマと出かけることにした。
どこがいいかなぁ?
「バッセン行こうぜ」
『行く』
一時間後に、バッティングセンター前で待ち合わせだ。
ポケットにスマホと財布と鍵を突っ込む。
部屋着の黒いスウェットにスカジャンを羽織り、キャラもののサンダルを履いた。
時間通りにバッセンに行くと、すでに東がいて、「よう」と挨拶をする。
「よ、ミョウジ。相変わらずやってんねぇ」
「なにが~?」
「ピアス、バチバチじゃん。増えた?」
「インダス増えた」
「いいね~」
なんだろうな、この、元恋人同士特有っぽい空気。まあ、悪いもんじゃない。付き合ってた頃より、仲良い気がするし。
バッセンに入り、ふたりでバットを振りかぶりながら話す。
「ミョウジ、最近どうよ? 学校とか」
「んー? 別に、フツー」
「もう警察の世話にならない方がいいよ?」
「へーい」
俺は、前に決闘罪でサツに引っ張られたことがあった。
「マジ、肝冷えたわ。あの時」
「ごめんて。ズマに迷惑かける気はなかったんだけど、さぁ!」
金属バットを振ると、あの喧嘩を思い出す。相手が武器持ってたんだよなー。
「ズマ、なんかおもろい話しろよ」
「えー? うーん。友達の恋愛事情、勝手に話せんしなぁ」
「おもろいよな、他人の恋愛」
「まーね。若返るわ」
魔女?
「ミョウジが面白いこと話してよ」
「ん~。この前、ピアス穴を縁起いい数字にしようとしたら、ひとつ多かった」
「あははっ! バカじゃん」
「俺の心にも穴が空いたぜ…………」
ふっと哀愁を漂わせて笑う。
次の球がくる。
「うっし! 行くぜ!」
俺は、バットを振った。
「よっしゃあ!」
「ホームラン!」
ズマが拍手してくれる。
やっぱ、困った時はバッセンだわ。
「ズマもがんばれよ」
「おうよ」
何があったか知んねーけど、おまえが楽しそうでよかった。
カレカノだった時は、結構心配かけたからな。罪滅ぼしってワケでもねーが、俺に出来ることならするよ。
俺、ズマには笑っててほしいんだ。