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ノベルスキーくんは、私の小説の読者である。
「先生! 進捗いかがですか?」
酔狂にも、私のデスクの隣に来ては、小説の完成を心待ちにしてくれる存在。
「ははは」
「ははは、じゃないですよっ! 〆切は、すぐそこですよ!」
「実はね、書き終わったんだよ」
「本当ですか! 偉いですね、先生!」
「ありがとう、ノベルスキーくん」
彼が持ってきてくれた紅茶を一口飲む。美味しい。フルーツ系の味がする。
「先生の新作が読める日が楽しみです!」
「我ながら、傑作だよ。アンソロジーが出るまで、楽しみに待っていてほしいな」
「はい! 私は、先生の一番のファンですから!」
「ミザリーのアニーみたいにかい?」
「失礼ですね!」
彼は、金髪に青い目で、白い肌。鼻の辺りにそばかすがあり、眼鏡をかけた中性的な外見をしていて。ぷん、と少し怒る様もチャーミングだ。
「ごめんごめん。冗談だよ。ノベルスキーくんは、私を監禁したりしないし、小説の内容が気に入らないから書き直せ、なんて言うはずがないものな」
「そうですよ。ところで、先生?」
「なんだい?」
「原稿は、あと何本ありますか?」
「あと2本だね」
「次の〆切は?」
「6月12日」
何とも言えない表情をするノベルスキーくん。
「先生、その原稿はどのくらい書けてます?」
「7000字」
「指定された字数は?」
「2万字。絶賛座礁中」
大変! と彼。
「6月なんて、すぐですよ、先生」
「だろうね」
「しっかり休んだ後は、プロットを組み直さないと!」
「その通りだね」
そう。私のプロットは、足りてなかったのである。エピソードを足す必要があった。
「またアンソロジーですか?」
「いや、賞に応募しようと思ってる」
「賞に!? それは、がんばらないとですね! 先生、ファイトですよ!」
「うん。いつも応援ありがとう、ノベルスキーくん」
いえいえ、いいんですよ。と、微笑む彼。
「あーあとね。実は、友人が面白いコンセプトのアンソロジーを企画していて。参加したいのだけれど」
「いいじゃないですか」
「〆切が、6月なんだよ」
「どっちも、がんばってください」
「欲張りだね」
「先生のお話、たくさん読みたいんです!」
「いやぁ、嬉しいね」
ノベルスキーくんは、本当にありがたい存在だ。
「そういえば、もう1本の原稿の〆切は?」
「それは、8月。もう半分は書けてる」
「ふむふむ」
「8月26日には、オンラインイベントがあってね。新作を出したいからさ」
「最高じゃないですか!」
ニコニコ笑いながら言う。君の存在が、私を勇気付けてくれる。
さて、そろそろ執筆に戻ろうか。
「先生! 進捗いかがですか?」
酔狂にも、私のデスクの隣に来ては、小説の完成を心待ちにしてくれる存在。
「ははは」
「ははは、じゃないですよっ! 〆切は、すぐそこですよ!」
「実はね、書き終わったんだよ」
「本当ですか! 偉いですね、先生!」
「ありがとう、ノベルスキーくん」
彼が持ってきてくれた紅茶を一口飲む。美味しい。フルーツ系の味がする。
「先生の新作が読める日が楽しみです!」
「我ながら、傑作だよ。アンソロジーが出るまで、楽しみに待っていてほしいな」
「はい! 私は、先生の一番のファンですから!」
「ミザリーのアニーみたいにかい?」
「失礼ですね!」
彼は、金髪に青い目で、白い肌。鼻の辺りにそばかすがあり、眼鏡をかけた中性的な外見をしていて。ぷん、と少し怒る様もチャーミングだ。
「ごめんごめん。冗談だよ。ノベルスキーくんは、私を監禁したりしないし、小説の内容が気に入らないから書き直せ、なんて言うはずがないものな」
「そうですよ。ところで、先生?」
「なんだい?」
「原稿は、あと何本ありますか?」
「あと2本だね」
「次の〆切は?」
「6月12日」
何とも言えない表情をするノベルスキーくん。
「先生、その原稿はどのくらい書けてます?」
「7000字」
「指定された字数は?」
「2万字。絶賛座礁中」
大変! と彼。
「6月なんて、すぐですよ、先生」
「だろうね」
「しっかり休んだ後は、プロットを組み直さないと!」
「その通りだね」
そう。私のプロットは、足りてなかったのである。エピソードを足す必要があった。
「またアンソロジーですか?」
「いや、賞に応募しようと思ってる」
「賞に!? それは、がんばらないとですね! 先生、ファイトですよ!」
「うん。いつも応援ありがとう、ノベルスキーくん」
いえいえ、いいんですよ。と、微笑む彼。
「あーあとね。実は、友人が面白いコンセプトのアンソロジーを企画していて。参加したいのだけれど」
「いいじゃないですか」
「〆切が、6月なんだよ」
「どっちも、がんばってください」
「欲張りだね」
「先生のお話、たくさん読みたいんです!」
「いやぁ、嬉しいね」
ノベルスキーくんは、本当にありがたい存在だ。
「そういえば、もう1本の原稿の〆切は?」
「それは、8月。もう半分は書けてる」
「ふむふむ」
「8月26日には、オンラインイベントがあってね。新作を出したいからさ」
「最高じゃないですか!」
ニコニコ笑いながら言う。君の存在が、私を勇気付けてくれる。
さて、そろそろ執筆に戻ろうか。