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キレイな娘を発見。ストレートの美しいロングヘアで、すらっと背が高い、モデルみたいな女の子だ。
「君、可愛いね! お茶でもどう? オレ、ミョウジナマエ」
オレは、早速声をかける。
「私、可愛い?」
「めちゃ可愛いよ!」
「私、天馬六華。どこでお茶する?」
彼女は、花が咲いたような笑顔で言った。
「近くにオシャレなカフェあるから、そこ行こう!」
「いいよ」
オレと六華ちゃんは、ふたり並んでカフェへと向かう。道すがら、六華ちゃんのことを、色々教えてもらった。オシャレが好きなこと。服飾デザイナーをしてること。ゲームが得意なこと。などなど。
オレも、自分のことを話した。美容師をしてること。カラオケが得意なこと。ローストビーフ丼が好きなこと。などなど。
楽しく談笑しているうちに、目的地に到着した。カフェに入り、席に座る。
六華ちゃんは、ココアとアイス乗せパンケーキを頼んだ。オレは、カフェオレとチーズケーキ。
「ナマエくんは、きょうだいっている?」
「オレ、ひとりっ子だよ」
「そうなんだ」
「六華ちゃんは、いるの?」
「うーん、まあ、ね」
六華ちゃんは、オレから目を逸らした。
なんか、複雑そうだ。
「あ、頼んだのきたよ。美味しそう!」
彼女は、明るい調子で言った。キョーダイの話は、スルーしとこ。
「いただきます」
オレたちは、何事もなかったかのように、注文したものを飲んで、食べ、楽しく話をした。
そうしていると、時は、あっという間に過ぎ去る。当然、オレのオゴリで会計を済ませ、店を出た。
「六華ちゃん、よかったら、連絡先交換しよーよ」
「…………いいよ」
「やったー」
メッセージアプリのIDを教えてもらい、オレは浮かれる。その後、「送ろうか?」と言ったのだが、断られた。
その日は、その場で別れる。まあ、またチャンスはあるさ。
それから、オレたちは、他愛ないことをメッセで送り合い、何度も共に遊んだ。
だから、オレは、どんどん彼女を好きになっていった。
だから、オレは、彼女に告白した。
「六華ちゃん、オレと付き合わない? オレ、マジで君のことが好きなんだ」
「私? 本当に?」
「うん」
「でもさ、俺のこと、なぁんにも知らないじゃん」
「え?」
「俺はね、男なんだよ。ねぇ、嫌いになった?」
天馬六華は、“男”だった。
「そんな…………こと…………」
嫌いにはなっていない。だが、恋愛感情が、スッと冷めていく。こんなことで。たかだか、性別が男だというだけで。
それは、なんて言うか、残酷に思えた。
「ムカつく。本当の私のことなんて、本当の俺のことなんて、知らない癖に! 分かった気になって、好きとか言って!」
「六華ちゃん…………」
「消えろ!」
激しい拒絶の言葉が、いつまでも頭の中で響く。
君を、好きでいられたら、よかったのに。
「君、可愛いね! お茶でもどう? オレ、ミョウジナマエ」
オレは、早速声をかける。
「私、可愛い?」
「めちゃ可愛いよ!」
「私、天馬六華。どこでお茶する?」
彼女は、花が咲いたような笑顔で言った。
「近くにオシャレなカフェあるから、そこ行こう!」
「いいよ」
オレと六華ちゃんは、ふたり並んでカフェへと向かう。道すがら、六華ちゃんのことを、色々教えてもらった。オシャレが好きなこと。服飾デザイナーをしてること。ゲームが得意なこと。などなど。
オレも、自分のことを話した。美容師をしてること。カラオケが得意なこと。ローストビーフ丼が好きなこと。などなど。
楽しく談笑しているうちに、目的地に到着した。カフェに入り、席に座る。
六華ちゃんは、ココアとアイス乗せパンケーキを頼んだ。オレは、カフェオレとチーズケーキ。
「ナマエくんは、きょうだいっている?」
「オレ、ひとりっ子だよ」
「そうなんだ」
「六華ちゃんは、いるの?」
「うーん、まあ、ね」
六華ちゃんは、オレから目を逸らした。
なんか、複雑そうだ。
「あ、頼んだのきたよ。美味しそう!」
彼女は、明るい調子で言った。キョーダイの話は、スルーしとこ。
「いただきます」
オレたちは、何事もなかったかのように、注文したものを飲んで、食べ、楽しく話をした。
そうしていると、時は、あっという間に過ぎ去る。当然、オレのオゴリで会計を済ませ、店を出た。
「六華ちゃん、よかったら、連絡先交換しよーよ」
「…………いいよ」
「やったー」
メッセージアプリのIDを教えてもらい、オレは浮かれる。その後、「送ろうか?」と言ったのだが、断られた。
その日は、その場で別れる。まあ、またチャンスはあるさ。
それから、オレたちは、他愛ないことをメッセで送り合い、何度も共に遊んだ。
だから、オレは、どんどん彼女を好きになっていった。
だから、オレは、彼女に告白した。
「六華ちゃん、オレと付き合わない? オレ、マジで君のことが好きなんだ」
「私? 本当に?」
「うん」
「でもさ、俺のこと、なぁんにも知らないじゃん」
「え?」
「俺はね、男なんだよ。ねぇ、嫌いになった?」
天馬六華は、“男”だった。
「そんな…………こと…………」
嫌いにはなっていない。だが、恋愛感情が、スッと冷めていく。こんなことで。たかだか、性別が男だというだけで。
それは、なんて言うか、残酷に思えた。
「ムカつく。本当の私のことなんて、本当の俺のことなんて、知らない癖に! 分かった気になって、好きとか言って!」
「六華ちゃん…………」
「消えろ!」
激しい拒絶の言葉が、いつまでも頭の中で響く。
君を、好きでいられたら、よかったのに。