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お頭が、赤ちゃんを拾った。手に入れた宝箱の中に混ざっていたのである。
「おいおい、マジかよ……」
どうすんだよ?
結論。シャンクスは、その子を育てることにした。
娘の名前は、ウタ。
船医のホンゴウによると、ウタはいたって健康。そりゃあ、よかった。
その晩。
「おい、夜泣きがヒデェぞ!」
俺は、ウタを抱き上げてあやしながら、文句を垂れる。
「ライムジュース、パス!」
「投げるな、バカ!」
怒られた。だが、ウタは、キャッキャと喜んでる。
「流石だぜ、俺」
「バカ野郎!」
赤子の世話は、かなり大変だった。船員たちで、毎度毎度、わたわたする。
でも、お頭がウタを育てると決めたことを、誰も後悔なんてしてない。ただ、日々は目まぐるしく過ぎていき、楽しい思い出になっていくだけだ。
月日は流れ、ウタは成長していく。彼女は、“赤髪海賊団の音楽家”になった。
ウタを中心に、船員たちで、ビンクスの酒を歌う。肉を食らい、酒を飲む。
楽しい、楽しい宴。
宴の終わりは、いつも楽しい夢の中。男たちの中で、一番に起きるのは、俺。しかし、俺よりも早く起きてる奴がいる。
「おはよ、ナマエ」
「おはようさん、ウタ」
「ナマエは、いつも起きるのが早いね」
「風が、俺を起こすんだよ」
「へー! 風と仲良いいもんね!」
「まあな。お前が唄う歌も、風みたいなもんさ」
「私も、風を操ってる?」
「そうだな。お前は、音の風を吹かせてんだよ」
「ナマエ! 風は、どこまで行くの?」
「どこまでも行けるさ」
ウタの奏でる調べが、風に乗り、どこまでも飛んでいけばいいのに。そうすりゃ、きっと、みんなが笑顔になる。
「ずっと、ずっと赤髪海賊団で航海をしよう! どこまでも行こうよ!」
「そうだな」
どこまでも、遠くへ。自由に、仲間たちと航海をしたい。正直なところ、財宝に興味はない。しかし、未知への探求には興味があった。この海賊団で、その美しい景色を見続けていたい。俺の願いは、それだけだ。
ウタは、どんな大人になるんだろうな? きっと、今より凄い歌を唄えるようになるんだろう。全部、俺にも聴かせてくれよ。
お前の夢はなんだ? 俺たちがついてるからよ、なんでも聞かせてくれよ。
「ナマエ、風が歌ってる!」
「そうかい。お前には、それが聴こえるんだなぁ」
「うん! 私も歌う!」
その風の歌は、郷愁を感じさせるものだった。故郷に未練なんてものはねぇが、どこか懐かしい調べ。
歌よ、最果てまででも、響け。
「おいおい、マジかよ……」
どうすんだよ?
結論。シャンクスは、その子を育てることにした。
娘の名前は、ウタ。
船医のホンゴウによると、ウタはいたって健康。そりゃあ、よかった。
その晩。
「おい、夜泣きがヒデェぞ!」
俺は、ウタを抱き上げてあやしながら、文句を垂れる。
「ライムジュース、パス!」
「投げるな、バカ!」
怒られた。だが、ウタは、キャッキャと喜んでる。
「流石だぜ、俺」
「バカ野郎!」
赤子の世話は、かなり大変だった。船員たちで、毎度毎度、わたわたする。
でも、お頭がウタを育てると決めたことを、誰も後悔なんてしてない。ただ、日々は目まぐるしく過ぎていき、楽しい思い出になっていくだけだ。
月日は流れ、ウタは成長していく。彼女は、“赤髪海賊団の音楽家”になった。
ウタを中心に、船員たちで、ビンクスの酒を歌う。肉を食らい、酒を飲む。
楽しい、楽しい宴。
宴の終わりは、いつも楽しい夢の中。男たちの中で、一番に起きるのは、俺。しかし、俺よりも早く起きてる奴がいる。
「おはよ、ナマエ」
「おはようさん、ウタ」
「ナマエは、いつも起きるのが早いね」
「風が、俺を起こすんだよ」
「へー! 風と仲良いいもんね!」
「まあな。お前が唄う歌も、風みたいなもんさ」
「私も、風を操ってる?」
「そうだな。お前は、音の風を吹かせてんだよ」
「ナマエ! 風は、どこまで行くの?」
「どこまでも行けるさ」
ウタの奏でる調べが、風に乗り、どこまでも飛んでいけばいいのに。そうすりゃ、きっと、みんなが笑顔になる。
「ずっと、ずっと赤髪海賊団で航海をしよう! どこまでも行こうよ!」
「そうだな」
どこまでも、遠くへ。自由に、仲間たちと航海をしたい。正直なところ、財宝に興味はない。しかし、未知への探求には興味があった。この海賊団で、その美しい景色を見続けていたい。俺の願いは、それだけだ。
ウタは、どんな大人になるんだろうな? きっと、今より凄い歌を唄えるようになるんだろう。全部、俺にも聴かせてくれよ。
お前の夢はなんだ? 俺たちがついてるからよ、なんでも聞かせてくれよ。
「ナマエ、風が歌ってる!」
「そうかい。お前には、それが聴こえるんだなぁ」
「うん! 私も歌う!」
その風の歌は、郷愁を感じさせるものだった。故郷に未練なんてものはねぇが、どこか懐かしい調べ。
歌よ、最果てまででも、響け。