その他
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
頭がおかしくなりそうだった。
助けてください。
もう、ダメ。
気が狂ってしまう。
嫌だ。助けて。
◆◆◆
僕は、光を目にした。
そして。そこには、君がいた。
「君は……?」
「オレは、あさぎりゲン」
朝の霧。綺麗な名前。
「僕は、ミョウジナマエ。君のことが好きです。結婚してください」
「……はい?」
ゆっくりと立ち上がり、僕より背の低い彼を抱き締めた。
「あの、ナマエちゃん? 苦しいんだけど」
「ごめんなさい。でも、離れたくない」
「……ナマエちゃんは、ずっと怖かったんだね」と、彼。
背中をさすってくれた。
「僕、おかしいよね。きっと、僕は壊れちゃったんだ…………」
「もう大丈夫だよ、ナマエちゃん」
「うん。うん、ありがとう……」
涙が止められなくて、ぽたぽたと落ちていく。
その後。僕は、千空くんに会わされた。
そして、現状を把握する。
科学のことはあまり分からないけれど、僕は和裁士だから、1枚の布から着物を作ることは出来るのだ。
「僕も、君たちに協力します。よろしく」
「よろしくな」
「改めてよろしく、ナマエちゃん」
それから、僕は糸作りから始めることにする。
針もあれば良かったのだけれど。
作業している最中、僕は度々精神の調子を崩した。
その度に、あさぎりくんの元に行って、言葉をかけてもらう。
「ナマエちゃん、手を貸して」
「はい」
あさぎりくんが僕の右手を握り、視線を寄越した。
「ナマエちゃんは、大丈夫だよ。オレがいるから」
「うん。ありがとうございます」
彼に手を引かれて、抱き締めてもらう。
安心した。僕にも、彼にも、体温がある。
僕たちは、生きているんだ。
「あさぎりくん」
「なに?」
「好きです」
「……ありがとう、ナマエちゃん」
あさぎりくんの声色は優しい。
こういうの、なんて言うんだっけ?
インプリンティング? だったかな。
僕が雛鳥で、あさぎりくんが親鳥みたい。
「僕、本当に君のことが好きで……ごめんね、気持ち悪いよね…………」
「ナマエちゃんは、気持ち悪くないよ」
好き。大好き。愛してる。
「ねえ、僕のこと見捨てないでね」
「見捨てないよ」
「あさぎりくんは、僕のこと好き?」
「内緒」
「うん。うん……」
君は、決定的なことは言わないんだ。
君は、僕を生かすために、こうしているだけなんだ。
君は、僕のことなんか放っておくべきなんだ。
分かっている。
それでも。僕は、君の優しさを手放せないでいる。
君に甘えている。依存している。
好きとか、愛してるとか。気のせいなんだろう。
だけど、この恋にすがらないと、僕は生きてはいけないんだよ。
ああ、でも。こんなものは、恋ではないのだろう。
ごめんなさい。
愛してる。
助けてください。
もう、ダメ。
気が狂ってしまう。
嫌だ。助けて。
◆◆◆
僕は、光を目にした。
そして。そこには、君がいた。
「君は……?」
「オレは、あさぎりゲン」
朝の霧。綺麗な名前。
「僕は、ミョウジナマエ。君のことが好きです。結婚してください」
「……はい?」
ゆっくりと立ち上がり、僕より背の低い彼を抱き締めた。
「あの、ナマエちゃん? 苦しいんだけど」
「ごめんなさい。でも、離れたくない」
「……ナマエちゃんは、ずっと怖かったんだね」と、彼。
背中をさすってくれた。
「僕、おかしいよね。きっと、僕は壊れちゃったんだ…………」
「もう大丈夫だよ、ナマエちゃん」
「うん。うん、ありがとう……」
涙が止められなくて、ぽたぽたと落ちていく。
その後。僕は、千空くんに会わされた。
そして、現状を把握する。
科学のことはあまり分からないけれど、僕は和裁士だから、1枚の布から着物を作ることは出来るのだ。
「僕も、君たちに協力します。よろしく」
「よろしくな」
「改めてよろしく、ナマエちゃん」
それから、僕は糸作りから始めることにする。
針もあれば良かったのだけれど。
作業している最中、僕は度々精神の調子を崩した。
その度に、あさぎりくんの元に行って、言葉をかけてもらう。
「ナマエちゃん、手を貸して」
「はい」
あさぎりくんが僕の右手を握り、視線を寄越した。
「ナマエちゃんは、大丈夫だよ。オレがいるから」
「うん。ありがとうございます」
彼に手を引かれて、抱き締めてもらう。
安心した。僕にも、彼にも、体温がある。
僕たちは、生きているんだ。
「あさぎりくん」
「なに?」
「好きです」
「……ありがとう、ナマエちゃん」
あさぎりくんの声色は優しい。
こういうの、なんて言うんだっけ?
インプリンティング? だったかな。
僕が雛鳥で、あさぎりくんが親鳥みたい。
「僕、本当に君のことが好きで……ごめんね、気持ち悪いよね…………」
「ナマエちゃんは、気持ち悪くないよ」
好き。大好き。愛してる。
「ねえ、僕のこと見捨てないでね」
「見捨てないよ」
「あさぎりくんは、僕のこと好き?」
「内緒」
「うん。うん……」
君は、決定的なことは言わないんだ。
君は、僕を生かすために、こうしているだけなんだ。
君は、僕のことなんか放っておくべきなんだ。
分かっている。
それでも。僕は、君の優しさを手放せないでいる。
君に甘えている。依存している。
好きとか、愛してるとか。気のせいなんだろう。
だけど、この恋にすがらないと、僕は生きてはいけないんだよ。
ああ、でも。こんなものは、恋ではないのだろう。
ごめんなさい。
愛してる。
116/116ページ
