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彼女の恋人は、優しい男である。
名前は、魁星。見た目は、“怪しいお兄さん”だが、善い人だ。
しかし、彼の恋人の月子には不満がある。
「魁星」
「どうしたん?」
「陽太とも付き合って」
「へ?」
陽太とは、月子の双子の兄だ。ふたりは仲が良く、共に花屋を営んでいる。
「ごめん。どういうこと?」
「三人で付き合いたいんだよ。魁星、陽太のこと嫌いじゃないだろ?」
「それはそうだけど……」
「陽太は、魁星のことが好きだよ」
「…………」
鍵屋の男は、少し考えた。
「えっと、僕、ふたりに共有されるってこと?」
「まあ、そういうことかもな。別に、物扱いしやしないよ」
「ちょっと、陽太も呼ぼうか」
「うん」
そして。鍵屋の私室に陽太を呼び出す。
「私になんの用なの?」と、不思議そうにしている。
「陽太だって、俺と同じくらい魁星が好きだよな?」
「え……うん、そうだね…………」
「俺と陽太と魁星で付き合いたいよな?」
「ちょっと、月子。魁星のこと困らせてない?」
陽太は、双子の妹に鋭い視線を向けた。
「迷惑じゃないけど」
「迷惑じゃないってよ」
「はぁ。そう。私、魁星のこと好きだよ」
「それじゃあ…………」
こうして、魁星は双子と恋人になる。それは、何もかもが一緒だった兄妹が、再び何もかも同じになった日だった。
その後。
「雪だるま作ろう」
楽しげなデュエットが響く。
冬空の下、三人は雪だるまを作っている。
完成させた後は、三人で記念写真を撮り、魁星は双子に挟まれて、冷えた手を繋いで帰った。
「魁星、コーヒー」
「魁星、ココア」
「はいはい。ちょっと待っとって」
月子と陽太の注文を受ける魁星。
少しして、三人分の温かい飲み物を持って戻って来た。
「いただきます」と、双子。
「どうぞ」
冷たくなった体が、芯から暖まる。
「私、温泉行きたいな」
「俺、スキー行きたい」
「お、いいねぇ。僕も行きたい」
「どっちも行きましょう」
「どっちも行こうぜ」
冬を楽しみたい三人は、この先のデートの計画を話し合った。
陽太は、のんびりしたい。月子は、アクティブに過ごしたい。そんな傾向がある。
魁星は、同じ顔のふたりの違いを愛しく思った。
「ふたりとも、可愛いなぁ」
「なに急に」
「なんだよ急に」
「いや、僕の恋人たちは可愛いなぁって、しみじみしたんよ」
「……魁星ってさ」
「ストレートに褒めるよな」
陽太と月子は、頬を赤らめる。
「これからも、ずっと一緒だよ」
「これからも、ずっと一緒だぞ」
「もちろん」
幸せな日々は、続いていく。
名前は、魁星。見た目は、“怪しいお兄さん”だが、善い人だ。
しかし、彼の恋人の月子には不満がある。
「魁星」
「どうしたん?」
「陽太とも付き合って」
「へ?」
陽太とは、月子の双子の兄だ。ふたりは仲が良く、共に花屋を営んでいる。
「ごめん。どういうこと?」
「三人で付き合いたいんだよ。魁星、陽太のこと嫌いじゃないだろ?」
「それはそうだけど……」
「陽太は、魁星のことが好きだよ」
「…………」
鍵屋の男は、少し考えた。
「えっと、僕、ふたりに共有されるってこと?」
「まあ、そういうことかもな。別に、物扱いしやしないよ」
「ちょっと、陽太も呼ぼうか」
「うん」
そして。鍵屋の私室に陽太を呼び出す。
「私になんの用なの?」と、不思議そうにしている。
「陽太だって、俺と同じくらい魁星が好きだよな?」
「え……うん、そうだね…………」
「俺と陽太と魁星で付き合いたいよな?」
「ちょっと、月子。魁星のこと困らせてない?」
陽太は、双子の妹に鋭い視線を向けた。
「迷惑じゃないけど」
「迷惑じゃないってよ」
「はぁ。そう。私、魁星のこと好きだよ」
「それじゃあ…………」
こうして、魁星は双子と恋人になる。それは、何もかもが一緒だった兄妹が、再び何もかも同じになった日だった。
その後。
「雪だるま作ろう」
楽しげなデュエットが響く。
冬空の下、三人は雪だるまを作っている。
完成させた後は、三人で記念写真を撮り、魁星は双子に挟まれて、冷えた手を繋いで帰った。
「魁星、コーヒー」
「魁星、ココア」
「はいはい。ちょっと待っとって」
月子と陽太の注文を受ける魁星。
少しして、三人分の温かい飲み物を持って戻って来た。
「いただきます」と、双子。
「どうぞ」
冷たくなった体が、芯から暖まる。
「私、温泉行きたいな」
「俺、スキー行きたい」
「お、いいねぇ。僕も行きたい」
「どっちも行きましょう」
「どっちも行こうぜ」
冬を楽しみたい三人は、この先のデートの計画を話し合った。
陽太は、のんびりしたい。月子は、アクティブに過ごしたい。そんな傾向がある。
魁星は、同じ顔のふたりの違いを愛しく思った。
「ふたりとも、可愛いなぁ」
「なに急に」
「なんだよ急に」
「いや、僕の恋人たちは可愛いなぁって、しみじみしたんよ」
「……魁星ってさ」
「ストレートに褒めるよな」
陽太と月子は、頬を赤らめる。
「これからも、ずっと一緒だよ」
「これからも、ずっと一緒だぞ」
「もちろん」
幸せな日々は、続いていく。
