その他
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
デートの前日。ナマエは、マックスと通信していた。
『マックスくん、ボクに、どんな見た目になってほしい?』
『ナマエちゃんがなりたい姿がいいんじゃない?』
『えー優しいー! 好き~!』
ナマエは、初めてそんなことを言われたので感動してしまう。
『俺も好きだよー』
『ありがとう! 嬉しい!』
『……もう一回言ってもらってもいい?』
『ありがとう! 嬉しい!』
『ナマエちゃんって素直だよね』
マックスは、ナマエの台詞を録音してから言った。
『あ、そろそろ出勤だ。じゃあ明日ね、マックスくん』
『うん。またね、ナマエちゃん』
通信を切り、ナマエは勤務先のデート喫茶へ向かう。
そして、翌日。
賑わっているサイボーグ向きの店が並ぶ横丁の入り口で、ナマエとマックスとカートが揃った。
「おい、マックス」
「なに?」
「コイツが来るなんて聞いてない」
「来ないとも言ってませーん」
「覚えとけよ……」
「ふたりとも、仲良しだね!」
中性的なボディで来たナマエが明るく言う。
「はぁ……」
「じゃ、行こっか」
「うん!」
ナマエは、すっとふたりの間に入り、手を繋いだ。
「おい」と、カートがナマエを睨む。
「ダメ? 恋人繋ぎ」
「はぁ…………」
カートは、簡単に振りほどけるはずのナマエの手を、何故かそうは出来ない。
3人は、手を繋いだまま横丁へ入った。
「プライベートでデートすんの、久し振りだなぁ」
「そっか。ナマエちゃんは、デートが仕事だもんね」
「うん。昨日なんかさぁ、クソ客がセクハラするわ、体触るわしてきてさぁ。ほんと腹立つ。うちは、ノンアダだっての。出禁にしてやったわ」
「それは殺した方がよくない?」
「それは殺せよ」
マックスとカートが同時に言う。
「ボクは、そういう機能ないから」
「腕があるんだから、絞め殺せるだろ」とカート。
「毒とか持ってたら?」とマックス。
「ははは。ありがとう、ボクの心配してくれて。でも、大丈夫だから。いちいち殺してたらキリないし」
そんなにクソ客がいるのか。客層悪っ。と、ふたりは思った。
「あ、なにか食べようよ」
ナマエは、食堂の前で提案する。
「うん」
マックスとカートは、吸引式のものを。ナマエは、キューブ状に成形された何かの肉を腹部から食べた。
「美味しい!」
「そうだね」
「うん……」
栄養補給を終えた後、また3人で手を繋いで通りを進む。
「ふたりは、行きたいとこないの?」
「俺は特になし」
「俺も」
「そう。じゃ、テキトーに見て回ろうか」
サイボーグたちは、パーツショップやジャンクショップを見て回った。
「ナマエちゃん」
「ん? なあに?」
「武装しない?」と、マックスが武器屋を指差す。
「んー。まあ、見てみようかな」
「そうしよ」
3人で店に入った。
「いらっしゃい。何かお探しで?」
店員が訊く。
「この子に付けられる武器あります?」とマックスが質問した。
「お嬢さん……お兄さん? に合う武器ねぇ」
店員は、ナマエを見ながら考えている。
「これは? 最軽量の武器」
「針?」
「針だね」
「これなら、指や腕に仕込めるし、やろうと思えば、ほら、何かを塗ったり、ね」と店員はウィンクした。
「いいんじゃない? どう?」
「おいくらですか?」とナマエ。
「20円だよ」
「デート2回分かぁ。まあ、あり」
「ナマエ、買った方がいいと思う」
カートが、ぼそりと発言した。
「うん! 買います!」
「毎度あり。自分で装備出来るかい? 初回は無料だよ」
「お願いします」
ナマエは、右手の中指に針を仕込んでもらう。
「ボク、強くなった気がする」
「だからって、無理はするなよ」
カートが忠告した。
「うん。ありがとう、カートくん」
「別に、普通のこと言っただけ……」
カートは、そっぽを向いて言う。
その後も3人で横丁を進み、やがて端まで来た。
「終点~」
「楽しかったねぇ。また3人でデートしようね!」
「うん。カートくんは?」
「……いいけど。ちゃんと事前に言って」
「オッケー」
それから。名残惜しいが、3人は別れることにする。
「またね! ふたりとも愛してる!」と、投げキッスを送るナマエ。
「ありがとう、ナマエちゃん。またね」
「じゃあ、また……」
ナマエは、ふたりに大きく手を振ってから去って行く。
帰宅後。
「えへへへ」
デートの一部始終をおさめたメモリを見て、ニヤニヤするナマエがいた。
『マックスくん、ボクに、どんな見た目になってほしい?』
『ナマエちゃんがなりたい姿がいいんじゃない?』
『えー優しいー! 好き~!』
ナマエは、初めてそんなことを言われたので感動してしまう。
『俺も好きだよー』
『ありがとう! 嬉しい!』
『……もう一回言ってもらってもいい?』
『ありがとう! 嬉しい!』
『ナマエちゃんって素直だよね』
マックスは、ナマエの台詞を録音してから言った。
『あ、そろそろ出勤だ。じゃあ明日ね、マックスくん』
『うん。またね、ナマエちゃん』
通信を切り、ナマエは勤務先のデート喫茶へ向かう。
そして、翌日。
賑わっているサイボーグ向きの店が並ぶ横丁の入り口で、ナマエとマックスとカートが揃った。
「おい、マックス」
「なに?」
「コイツが来るなんて聞いてない」
「来ないとも言ってませーん」
「覚えとけよ……」
「ふたりとも、仲良しだね!」
中性的なボディで来たナマエが明るく言う。
「はぁ……」
「じゃ、行こっか」
「うん!」
ナマエは、すっとふたりの間に入り、手を繋いだ。
「おい」と、カートがナマエを睨む。
「ダメ? 恋人繋ぎ」
「はぁ…………」
カートは、簡単に振りほどけるはずのナマエの手を、何故かそうは出来ない。
3人は、手を繋いだまま横丁へ入った。
「プライベートでデートすんの、久し振りだなぁ」
「そっか。ナマエちゃんは、デートが仕事だもんね」
「うん。昨日なんかさぁ、クソ客がセクハラするわ、体触るわしてきてさぁ。ほんと腹立つ。うちは、ノンアダだっての。出禁にしてやったわ」
「それは殺した方がよくない?」
「それは殺せよ」
マックスとカートが同時に言う。
「ボクは、そういう機能ないから」
「腕があるんだから、絞め殺せるだろ」とカート。
「毒とか持ってたら?」とマックス。
「ははは。ありがとう、ボクの心配してくれて。でも、大丈夫だから。いちいち殺してたらキリないし」
そんなにクソ客がいるのか。客層悪っ。と、ふたりは思った。
「あ、なにか食べようよ」
ナマエは、食堂の前で提案する。
「うん」
マックスとカートは、吸引式のものを。ナマエは、キューブ状に成形された何かの肉を腹部から食べた。
「美味しい!」
「そうだね」
「うん……」
栄養補給を終えた後、また3人で手を繋いで通りを進む。
「ふたりは、行きたいとこないの?」
「俺は特になし」
「俺も」
「そう。じゃ、テキトーに見て回ろうか」
サイボーグたちは、パーツショップやジャンクショップを見て回った。
「ナマエちゃん」
「ん? なあに?」
「武装しない?」と、マックスが武器屋を指差す。
「んー。まあ、見てみようかな」
「そうしよ」
3人で店に入った。
「いらっしゃい。何かお探しで?」
店員が訊く。
「この子に付けられる武器あります?」とマックスが質問した。
「お嬢さん……お兄さん? に合う武器ねぇ」
店員は、ナマエを見ながら考えている。
「これは? 最軽量の武器」
「針?」
「針だね」
「これなら、指や腕に仕込めるし、やろうと思えば、ほら、何かを塗ったり、ね」と店員はウィンクした。
「いいんじゃない? どう?」
「おいくらですか?」とナマエ。
「20円だよ」
「デート2回分かぁ。まあ、あり」
「ナマエ、買った方がいいと思う」
カートが、ぼそりと発言した。
「うん! 買います!」
「毎度あり。自分で装備出来るかい? 初回は無料だよ」
「お願いします」
ナマエは、右手の中指に針を仕込んでもらう。
「ボク、強くなった気がする」
「だからって、無理はするなよ」
カートが忠告した。
「うん。ありがとう、カートくん」
「別に、普通のこと言っただけ……」
カートは、そっぽを向いて言う。
その後も3人で横丁を進み、やがて端まで来た。
「終点~」
「楽しかったねぇ。また3人でデートしようね!」
「うん。カートくんは?」
「……いいけど。ちゃんと事前に言って」
「オッケー」
それから。名残惜しいが、3人は別れることにする。
「またね! ふたりとも愛してる!」と、投げキッスを送るナマエ。
「ありがとう、ナマエちゃん。またね」
「じゃあ、また……」
ナマエは、ふたりに大きく手を振ってから去って行く。
帰宅後。
「えへへへ」
デートの一部始終をおさめたメモリを見て、ニヤニヤするナマエがいた。
