A級9位!秋津隊
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太刀川慶は、ライバルである。秋津豊久は、一方的に彼を敵視していた。
「太刀川ァ! 今日こそ倒してやらァ!」
「いつも気合いだけは勝ってるな、秋津」
弧月対弧月の戦い。ふたりの男の10本勝負。
そして、豊久が9本負けた後。
「まだまだァ! 燃えてきたぜ!」
「元気だなぁ」
最後の一戦は、豊久の辛勝に終わる。
「負け込むと強くなんの、意味分かんねーな」
「俺は、逆境に強いんじゃァ!」
「はいはい。でも、9回死んでるからな」
「次は負けん!」
ビシッと指を差して、吠えた。太刀川は、それを無視して、次の対戦に向かって行く。
「豊さ~ん」
「恭一」
「また負けちゃったんですかぁ?」
「負けてない! 諦めない限り、真の敗北はないからな!」
「カッコいいですねぇ」
夏海恭一は、豊久に拍手を贈る。
「ありゃ? もしかして出遅れた?」
「みたいですね」
澪川四季と冷泉冬樹がやって来て、勝負の気配を感じ取った。
「豊さん、太刀川さんに突っかかったんでしょ?」
「真剣勝負だ!」
「闇討ちした方が早いっすよ~」と、四季は、げらげら笑う。
「あとは、毒盛るとか」
「卑怯なのは好かん!」
「分ーかってますって」
豊久の肩を叩きながら、四季なりに慰めた。
「なになに? なんの話?」
遅れて来た春日井香介が尋ねる。
「俺らの隊長は、負けず嫌いだねって話」
「おれも、負けるのは嫌っす!」
「隊室行きましょ。そろそろミーティングですよ」
冬樹に促され、皆で、ぞろぞろ歩き出す。
「今日は、防衛任務です。13時から19時まで。場所は、警戒区域内Bブロック」
冬樹のデスクの周りに集まり、淡々とした任務内容を聞いた。
「任務まで、一時間あるな」
「上映選択権、誰持ちだっけ?」
「私です。皆さんには、人類は衰退しましたを見てもらいます」
「面白そうなタイトルっすね」
秋津隊のメンバーは、大型モニター前のソファーの、各々の定位置に座る。
「では、再生します~」
明るいOP曲に合わせて、ピンク髪の女性が踊るアニメが流れた。どこか間抜けな顔の妖精らしきものの姿もある。
しかし、可愛らしい絵柄とは裏腹に、ブラックユーモア満載の内容であった。
「可愛くてカオスなの好きだな、恭一。この前は、風邪引いた小学生が見る夢みたいなアニメ流してたじゃん」
「アドベンチャー・タイムですよぉ」
若干呆れ顔の四季に、恭一はタイトルを教える。
「おいおいおいおい! なんか鶏肉のバケモン出て来ましたけど!」
四季は、いつも大声で実況してくれるので、皆、彼の反応を見るのが好きだった。
「怖い! 動く丸鶏!」
「ヤバいっすね!」
「えーこれ、子供泣くだろ。ディズニーでもこんなんあったわ」
「人退は、深夜アニメですから、子供向けじゃないです」
「でも、録画すれば見られるけどね」
原作はライトノベルなので、そちらも子供でも手に取れる。
恭一の選んだアニメの内容に、戦慄したり、面白がったり、少し引いたり、冷静に考察したり。なんやかんやで楽しそうな秋津隊のメンバーだった。
「太刀川ァ! 今日こそ倒してやらァ!」
「いつも気合いだけは勝ってるな、秋津」
弧月対弧月の戦い。ふたりの男の10本勝負。
そして、豊久が9本負けた後。
「まだまだァ! 燃えてきたぜ!」
「元気だなぁ」
最後の一戦は、豊久の辛勝に終わる。
「負け込むと強くなんの、意味分かんねーな」
「俺は、逆境に強いんじゃァ!」
「はいはい。でも、9回死んでるからな」
「次は負けん!」
ビシッと指を差して、吠えた。太刀川は、それを無視して、次の対戦に向かって行く。
「豊さ~ん」
「恭一」
「また負けちゃったんですかぁ?」
「負けてない! 諦めない限り、真の敗北はないからな!」
「カッコいいですねぇ」
夏海恭一は、豊久に拍手を贈る。
「ありゃ? もしかして出遅れた?」
「みたいですね」
澪川四季と冷泉冬樹がやって来て、勝負の気配を感じ取った。
「豊さん、太刀川さんに突っかかったんでしょ?」
「真剣勝負だ!」
「闇討ちした方が早いっすよ~」と、四季は、げらげら笑う。
「あとは、毒盛るとか」
「卑怯なのは好かん!」
「分ーかってますって」
豊久の肩を叩きながら、四季なりに慰めた。
「なになに? なんの話?」
遅れて来た春日井香介が尋ねる。
「俺らの隊長は、負けず嫌いだねって話」
「おれも、負けるのは嫌っす!」
「隊室行きましょ。そろそろミーティングですよ」
冬樹に促され、皆で、ぞろぞろ歩き出す。
「今日は、防衛任務です。13時から19時まで。場所は、警戒区域内Bブロック」
冬樹のデスクの周りに集まり、淡々とした任務内容を聞いた。
「任務まで、一時間あるな」
「上映選択権、誰持ちだっけ?」
「私です。皆さんには、人類は衰退しましたを見てもらいます」
「面白そうなタイトルっすね」
秋津隊のメンバーは、大型モニター前のソファーの、各々の定位置に座る。
「では、再生します~」
明るいOP曲に合わせて、ピンク髪の女性が踊るアニメが流れた。どこか間抜けな顔の妖精らしきものの姿もある。
しかし、可愛らしい絵柄とは裏腹に、ブラックユーモア満載の内容であった。
「可愛くてカオスなの好きだな、恭一。この前は、風邪引いた小学生が見る夢みたいなアニメ流してたじゃん」
「アドベンチャー・タイムですよぉ」
若干呆れ顔の四季に、恭一はタイトルを教える。
「おいおいおいおい! なんか鶏肉のバケモン出て来ましたけど!」
四季は、いつも大声で実況してくれるので、皆、彼の反応を見るのが好きだった。
「怖い! 動く丸鶏!」
「ヤバいっすね!」
「えーこれ、子供泣くだろ。ディズニーでもこんなんあったわ」
「人退は、深夜アニメですから、子供向けじゃないです」
「でも、録画すれば見られるけどね」
原作はライトノベルなので、そちらも子供でも手に取れる。
恭一の選んだアニメの内容に、戦慄したり、面白がったり、少し引いたり、冷静に考察したり。なんやかんやで楽しそうな秋津隊のメンバーだった。