A級9位!秋津隊
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「お嬢さん、可愛いね。モデル? アイドル?」
「え、違いますけど」
困惑しながら、澪川四季にナンパされた女は答えた。
「マジ!? じゃあ、ファンクラブの会員ナンバーワンになっちゃおうかな!」
「一般人にファンクラブとかないですよ」
「俺が作るよ! ペンラもうちわも任せといて!」
「お兄さん、面白いですね」
「俺は、面白い傾向があるぜ! 一緒にお茶でも、どう?」
「いいですよ」
「ありがとう! 甘いもの好き? そこの喫茶店、パンケーキが美味いんだけど」
「甘いもの好きです」
その日は、ふたりで楽しくティータイムを過ごし、連絡先を交換して別れる。
俺の人生の花道きたかも!
澪川は、浮かれた。
しかし、後日、彼女に電話をかけると、出たのは男だったので、澪川は面食らう。
「あれ? どちら様?」
「ああ?! てめ、人の女に手ぇ出してんじゃねぇぞ! 殺すぞ!」
「間違えました!」
電話を切り、番号を確認する。
「間違ってねーじゃねーか!」
絶望。男いるなら、ナンパ断れよ。
澪川は、項垂れた。
「四季、なにしとん?」
「達人~! 女に騙された~!」
「そら大変やったな」
生駒に事情を説明し、哀れみの視線をもらう。
「可哀想に。よっしゃ、イコさんに任しとき」
「何をか分からんけど、任せた。全面的に」
講義終わりに、スーパーに寄り、澪川の家へ向かった。
「イコさんクッキング、始めるで」
「マジで!?」
「マジ」
キッチンに立つ姿は、なかなか様になっている。
澪川は、料理をする生駒を興味深く見つめた。
そして。全ての料理が完成した。
「アスパラのベーコン巻きとカボチャのスープとシーザーサラダと白米や」
「スゲー!? あ、写真撮るわ。19歳グルチャに載せようぜ!」
「ええで」
澪川は、大はしゃぎで写真を撮る。
その後、席に座り、両手を合わせた。
「いただきます!」
「いただきます」
ふたりで、料理を食べ始める。
どれもこれも美味しいので、澪川は感動した。
「美味い! 天才シェフ!」
「照れるやん」
「嫁にきてほしい!」
「えっ。四季の、嫁……?」
両手で口元を覆う生駒。
「毎日、味噌汁作ってほしい!」
「嫁は、お手伝いさんとちゃうで」
「じゃあ、家事は日替わりで! 育児はもちろん、ふたりでやろうな!」
「子もおるんや」
本日の澪川四季の記憶は、生駒達人のおかげで塗り替えられた。
澪川の脳内絵日記には、「達人の料理がめちゃくちゃ美味かった。嫁にほしい」と綴られる。
ハッピーな脳味噌をしている男は、モテなくても、なんやかんやで年中幸せだった。
「え、違いますけど」
困惑しながら、澪川四季にナンパされた女は答えた。
「マジ!? じゃあ、ファンクラブの会員ナンバーワンになっちゃおうかな!」
「一般人にファンクラブとかないですよ」
「俺が作るよ! ペンラもうちわも任せといて!」
「お兄さん、面白いですね」
「俺は、面白い傾向があるぜ! 一緒にお茶でも、どう?」
「いいですよ」
「ありがとう! 甘いもの好き? そこの喫茶店、パンケーキが美味いんだけど」
「甘いもの好きです」
その日は、ふたりで楽しくティータイムを過ごし、連絡先を交換して別れる。
俺の人生の花道きたかも!
澪川は、浮かれた。
しかし、後日、彼女に電話をかけると、出たのは男だったので、澪川は面食らう。
「あれ? どちら様?」
「ああ?! てめ、人の女に手ぇ出してんじゃねぇぞ! 殺すぞ!」
「間違えました!」
電話を切り、番号を確認する。
「間違ってねーじゃねーか!」
絶望。男いるなら、ナンパ断れよ。
澪川は、項垂れた。
「四季、なにしとん?」
「達人~! 女に騙された~!」
「そら大変やったな」
生駒に事情を説明し、哀れみの視線をもらう。
「可哀想に。よっしゃ、イコさんに任しとき」
「何をか分からんけど、任せた。全面的に」
講義終わりに、スーパーに寄り、澪川の家へ向かった。
「イコさんクッキング、始めるで」
「マジで!?」
「マジ」
キッチンに立つ姿は、なかなか様になっている。
澪川は、料理をする生駒を興味深く見つめた。
そして。全ての料理が完成した。
「アスパラのベーコン巻きとカボチャのスープとシーザーサラダと白米や」
「スゲー!? あ、写真撮るわ。19歳グルチャに載せようぜ!」
「ええで」
澪川は、大はしゃぎで写真を撮る。
その後、席に座り、両手を合わせた。
「いただきます!」
「いただきます」
ふたりで、料理を食べ始める。
どれもこれも美味しいので、澪川は感動した。
「美味い! 天才シェフ!」
「照れるやん」
「嫁にきてほしい!」
「えっ。四季の、嫁……?」
両手で口元を覆う生駒。
「毎日、味噌汁作ってほしい!」
「嫁は、お手伝いさんとちゃうで」
「じゃあ、家事は日替わりで! 育児はもちろん、ふたりでやろうな!」
「子もおるんや」
本日の澪川四季の記憶は、生駒達人のおかげで塗り替えられた。
澪川の脳内絵日記には、「達人の料理がめちゃくちゃ美味かった。嫁にほしい」と綴られる。
ハッピーな脳味噌をしている男は、モテなくても、なんやかんやで年中幸せだった。