A級9位!秋津隊
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
実を言うと、ボーダーに入ったのは、モテたいからだった。澪川四季は、そういう男である。
金髪に染めたのも、モテそうだったから。結果的には、全く意味がなかったけれど。
「なんなん? 俺の何が悪いの?」
「なんも悪ないで」
「達人、もう俺たちで付き合おうや」
「アカーン! 普通にありやん!」
「ありなん!?」
澪川は、驚いた。普通に。
「え? 四季、ええ奴やし……」
生駒達人は、友人のことを尊敬している。澪川は軽薄な男だが、きちんと仕事はするし、勉学にも励むし、何より生駒のボケに小気味よくツッコミを入れてきた。
「マジで!? マブで!?」
「マブダチやな」
「うおぉ~! 友情全国大会優勝~!」
「金メダルやん」
「まぁた、盛り上がってはりますね。おふたりさん」
水上敏志が、遠回しに、うるさがる。ここは、生駒隊の隊室なので、澪川が大声を控えるべきではあるが。
「モテたい同盟組んでるんで、ゆるしてネ!」
「せや」
「関係あらへんでしょ」
「余裕だねぇ。水上は」
さては、モテるな、コイツ。と、澪川は考えるが、そんな話はしていない。
「達人、マジで付き合っちゃう~?」
「ええで」
「ちょお、待ってくださいよ。本質見失ってへんですか? “女子にモテたい”言うてましたやん」
水上は、あくまで冷静に言う。
「この際、人類ならいいかなって」
「広過ぎやろ。妥協して、イコさん誑かさんといてくださいよ」
「俺とのことは遊びやったん?」
「そんなことないってぇ。ちゃんと好きだってぇ」
「ほな、ええわ」
「ええワケないでしょ」
水上がいると、ふたりでボケだすので、始末に終えない。
「俺と付き合うと、俺の推しアイドルのライブのブルーレイ全部見られるぜ!」
「まあ、お得」
「それに、俺って一途だし! A級銃手だし! 同い年だから、共通の話題たくさん!」
「あら、素敵」
「はぁ。やってられへんわ。あんま、アホ言わんでくださいよ」
水上は、ふたりから物理的に距離をとった。
「アホって言われた!」
「関西人の言うアホは、そんな重くないで」
「ほんまか?」
「ほんま、ほんま」
「じゃ、いっか」
モテたい同盟のふたりは、軽妙な会話を続ける。
◆◆◆
秋津隊の隊室。澪川は、冷泉冬樹に尋ねた。
「水上に嫌われてる気がする!」
「僕に言われても…………」
「おまえ、水上と仲良いじゃん! なんか聞いてない?」
「いや、生駒さんと四季さん仲良いとしか」
澪川に肩を掴まれ、渋々答える。
「仲良い?! マブで!?」
「マブ?」
「マブダチ好きになったら、大変そうだよなぁ」
「そうですね」
いつか、そんな日が来たら、俺はどうすんだろう?
ま、いっか。その時は、その時。
「よーし、冷泉。どうしたらモテるか教えろ」
「恥とかないんですか?」
「おまえ、オペだろ! 今からナンパ行くから、オペしろや」
「嫌です」
「けっ!」
しょうがねぇ。達人のギターでも聴きに行ってやるか。
金髪に染めたのも、モテそうだったから。結果的には、全く意味がなかったけれど。
「なんなん? 俺の何が悪いの?」
「なんも悪ないで」
「達人、もう俺たちで付き合おうや」
「アカーン! 普通にありやん!」
「ありなん!?」
澪川は、驚いた。普通に。
「え? 四季、ええ奴やし……」
生駒達人は、友人のことを尊敬している。澪川は軽薄な男だが、きちんと仕事はするし、勉学にも励むし、何より生駒のボケに小気味よくツッコミを入れてきた。
「マジで!? マブで!?」
「マブダチやな」
「うおぉ~! 友情全国大会優勝~!」
「金メダルやん」
「まぁた、盛り上がってはりますね。おふたりさん」
水上敏志が、遠回しに、うるさがる。ここは、生駒隊の隊室なので、澪川が大声を控えるべきではあるが。
「モテたい同盟組んでるんで、ゆるしてネ!」
「せや」
「関係あらへんでしょ」
「余裕だねぇ。水上は」
さては、モテるな、コイツ。と、澪川は考えるが、そんな話はしていない。
「達人、マジで付き合っちゃう~?」
「ええで」
「ちょお、待ってくださいよ。本質見失ってへんですか? “女子にモテたい”言うてましたやん」
水上は、あくまで冷静に言う。
「この際、人類ならいいかなって」
「広過ぎやろ。妥協して、イコさん誑かさんといてくださいよ」
「俺とのことは遊びやったん?」
「そんなことないってぇ。ちゃんと好きだってぇ」
「ほな、ええわ」
「ええワケないでしょ」
水上がいると、ふたりでボケだすので、始末に終えない。
「俺と付き合うと、俺の推しアイドルのライブのブルーレイ全部見られるぜ!」
「まあ、お得」
「それに、俺って一途だし! A級銃手だし! 同い年だから、共通の話題たくさん!」
「あら、素敵」
「はぁ。やってられへんわ。あんま、アホ言わんでくださいよ」
水上は、ふたりから物理的に距離をとった。
「アホって言われた!」
「関西人の言うアホは、そんな重くないで」
「ほんまか?」
「ほんま、ほんま」
「じゃ、いっか」
モテたい同盟のふたりは、軽妙な会話を続ける。
◆◆◆
秋津隊の隊室。澪川は、冷泉冬樹に尋ねた。
「水上に嫌われてる気がする!」
「僕に言われても…………」
「おまえ、水上と仲良いじゃん! なんか聞いてない?」
「いや、生駒さんと四季さん仲良いとしか」
澪川に肩を掴まれ、渋々答える。
「仲良い?! マブで!?」
「マブ?」
「マブダチ好きになったら、大変そうだよなぁ」
「そうですね」
いつか、そんな日が来たら、俺はどうすんだろう?
ま、いっか。その時は、その時。
「よーし、冷泉。どうしたらモテるか教えろ」
「恥とかないんですか?」
「おまえ、オペだろ! 今からナンパ行くから、オペしろや」
「嫌です」
「けっ!」
しょうがねぇ。達人のギターでも聴きに行ってやるか。