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その15歳の少年は、トリオン工学の天才だった。
名前は、ミョウジナマエ。白色のリボンを頭につけている長髪のフェミニンな服装の眼鏡男子だ。
ボーダー本部開発室のエンジニアをしており、中学校へは通わずにフリースクールへ行っている。
エンジニアの中には、彼を野に咲く花のように愛でている者もいた。
皆、親しみを込めて「ナマエちゃん」と呼んでいる。
現在、彼は、本部開発室長の鬼怒田本吉に叱られていた。
「全く。ミョウジ、もう少し協調性を学べ」
「でも、ぼくって可愛いじゃないですかぁ?」
美少女のような顔を強調するポーズをするナマエ。
「ぐっ……その手には乗らんぞ…………!」
「え~!」
若干、娘のことを思い出して負けそうになるが、鬼怒田は踏みとどまった。ミョウジナマエは男、と脳内で唱える。
「とにかく、今後は気を付けるように」
「はぁい!」
少年は、笑顔で返事をした。いつも返事だけはいい。
ナマエは、跳ねるように持ち場に戻り、仕事を再開する。
「ナマエちゃん、トリガーの調整依頼だって。よろしく」
エンジニア仲間に依頼書を渡され、「はぁい!」と元気に答えた。
依頼者は、二宮匡貴。
あのカッコいい人かぁ。
ナマエは、一方的に二宮を知っている。射手として優れていて有名だからだ。
少年は、張り切って、トリガーを要望通りに調整する。
しかし。
つまんなーい!
そう思ってからの彼の行動は早かった。
勝手に、“最適化”していく。
「出来た!」
そして、これまた勝手に、自分の手で二宮にトリガーを届けることにした。
「ミョウジ、休憩に入ります!」
「はーい」
「お疲れ」
「お疲れ様です~」
同僚への挨拶もそこそこに、二宮隊の作戦室へ向かう。
「こんにちは! 二宮さんに、お届け物です!」
「なんだ? おまえは」
二宮が、ナマエを睨んだ。
「エンジニアのミョウジナマエです~! よろしくお願いします!」
「うるさい奴だな……」
「よく言われます!」
ナマエは、ニコニコしながらトリガーを手渡す。
「では、失礼しますね」
「……ああ」
一礼し、ナマエは去った。
途中、自販機でカフェオレを買い、持ち場に戻る。
「ふふふふーん」
「ナマエちゃん、楽しそうだね」
「はい! これからもっと楽しくなると思います!」
その予言は、当たっていた。
翌日。開発室に来訪者があった。
「ミョウジ」
「あ、二宮さん! こんにちは」
「おまえ、依頼書を無視したな?」
「はい。つまんなかったので!」
「ふん。馬鹿な小娘だな。やり直せ」
「え~っ!?」と、片手を口元に当てて驚くナマエ。
「なんでぇ?」
「俺のスタイルに合わない」
「分かりましたぁ…………」
がっくりと肩を落として、トリガーを再調整する。
「おまえは、何故あんなことをした?」
「あれが一番いいと思ったんです~」
「二度とやるなよ」
「はぁい!」
返事だけはいい。
「あ、そうそう。ぼく、男ですよ」
「……そうか」
「はい!」
再調整は、数分で終わった。
「次も、ぼくを指名してくださいねぇ」
「別に指名してない」
二宮の素っ気ない態度にもめげずに、ナマエは笑顔で彼を見送る。
二宮が見えなくなるまで、ミョウジナマエは手を振っていた。
名前は、ミョウジナマエ。白色のリボンを頭につけている長髪のフェミニンな服装の眼鏡男子だ。
ボーダー本部開発室のエンジニアをしており、中学校へは通わずにフリースクールへ行っている。
エンジニアの中には、彼を野に咲く花のように愛でている者もいた。
皆、親しみを込めて「ナマエちゃん」と呼んでいる。
現在、彼は、本部開発室長の鬼怒田本吉に叱られていた。
「全く。ミョウジ、もう少し協調性を学べ」
「でも、ぼくって可愛いじゃないですかぁ?」
美少女のような顔を強調するポーズをするナマエ。
「ぐっ……その手には乗らんぞ…………!」
「え~!」
若干、娘のことを思い出して負けそうになるが、鬼怒田は踏みとどまった。ミョウジナマエは男、と脳内で唱える。
「とにかく、今後は気を付けるように」
「はぁい!」
少年は、笑顔で返事をした。いつも返事だけはいい。
ナマエは、跳ねるように持ち場に戻り、仕事を再開する。
「ナマエちゃん、トリガーの調整依頼だって。よろしく」
エンジニア仲間に依頼書を渡され、「はぁい!」と元気に答えた。
依頼者は、二宮匡貴。
あのカッコいい人かぁ。
ナマエは、一方的に二宮を知っている。射手として優れていて有名だからだ。
少年は、張り切って、トリガーを要望通りに調整する。
しかし。
つまんなーい!
そう思ってからの彼の行動は早かった。
勝手に、“最適化”していく。
「出来た!」
そして、これまた勝手に、自分の手で二宮にトリガーを届けることにした。
「ミョウジ、休憩に入ります!」
「はーい」
「お疲れ」
「お疲れ様です~」
同僚への挨拶もそこそこに、二宮隊の作戦室へ向かう。
「こんにちは! 二宮さんに、お届け物です!」
「なんだ? おまえは」
二宮が、ナマエを睨んだ。
「エンジニアのミョウジナマエです~! よろしくお願いします!」
「うるさい奴だな……」
「よく言われます!」
ナマエは、ニコニコしながらトリガーを手渡す。
「では、失礼しますね」
「……ああ」
一礼し、ナマエは去った。
途中、自販機でカフェオレを買い、持ち場に戻る。
「ふふふふーん」
「ナマエちゃん、楽しそうだね」
「はい! これからもっと楽しくなると思います!」
その予言は、当たっていた。
翌日。開発室に来訪者があった。
「ミョウジ」
「あ、二宮さん! こんにちは」
「おまえ、依頼書を無視したな?」
「はい。つまんなかったので!」
「ふん。馬鹿な小娘だな。やり直せ」
「え~っ!?」と、片手を口元に当てて驚くナマエ。
「なんでぇ?」
「俺のスタイルに合わない」
「分かりましたぁ…………」
がっくりと肩を落として、トリガーを再調整する。
「おまえは、何故あんなことをした?」
「あれが一番いいと思ったんです~」
「二度とやるなよ」
「はぁい!」
返事だけはいい。
「あ、そうそう。ぼく、男ですよ」
「……そうか」
「はい!」
再調整は、数分で終わった。
「次も、ぼくを指名してくださいねぇ」
「別に指名してない」
二宮の素っ気ない態度にもめげずに、ナマエは笑顔で彼を見送る。
二宮が見えなくなるまで、ミョウジナマエは手を振っていた。
