煙シリーズ
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ぱちりと、目が覚めた。
時刻は、朝の四時。早朝覚醒だ。
ベッドから、上半身を起こす。
隣では、洸太郎が眠っている。
寝顔を眺めて過ごすことにした。
昨夜、抱いた時は、可愛かったなぁ。普段はカッコいいんだけど。
部屋の中には、家のシャンプーのひまわりの香りと、ふたりの煙草の匂いがしている。
オレたちは、同じような香りがするんだろう。それは、幸せなことだ。
二時間ほど、おまえを見つめていた。
「……はよ」と、あくび混じりに洸太郎が起きる。
「おはよー」
「いつ起きた?」
「四時」
「そうか」
眠りが浅いオレを慰めるように、頭を撫でられた。
ふたりで身支度をして、朝食を摂る。
今日は、オレはメディア対策室で仕事。洸太郎は、防衛任務が入ってる。
一緒にボーダー本部まで歩いた。
「じゃあ、後でな」
「ああ、また」
それぞれの仕事場へ向かう。同じ香りが別れていく。
始業時間。オレは、デスク前に座り、パソコンでボーダーのアンチの動向を観察し、報告書にまとめる。
休憩時間。喫煙室で、煙草を吸った。ほんのりとバニラの香りがする。
煙草に火を着けると、この火はオレだと思う。諏訪洸太郎への感情を燃やし続ける炎。それが、オレの本質なんだと思う。
洸太郎は、オレの月灯りだ。
オレの暗闇を照らす、優しい光。
でも、アイツにとっては、オレが光らしい。炎だから。
この火は、消えたりしない。
かつて、オレは火を隠して、煙だけ吐いてたけど、今は素直に生きている。
洸太郎のおかげだ。
オレはもう、気持ちを閉じ込めはしない。おまえが受け止めてくれるから。
救ってくれたのが、洸太郎でよかった。
きっとオレは、正しくない。でも、いいんだ。おまえが愛してくれるなら。
オレの人生は、間違っていない。
仕事は、つつがなく済み、終業時間。帰り支度をして、喫煙室へ行く。
一服していると、洸太郎が来た。
「よう」
「お疲れ」
「お疲れさん」
しばらく、煙草を吸いながら、他愛ない話をする。
「帰るか」
「うん」
灰皿に吸い殻を入れて、オレたちは歩き出した。同じ家に帰ることが出来る幸せを噛み締めて。
「ただいま」「おかえり」を互いに言い、靴を脱ぐ。
着替えてから、ふたりでソファーに並んだ。
「キスしていい?」
「いいぜ」
喫煙者同士のキスは、おまえとのキスは、安心する。
永遠に消えない火は、月を愛していた。
時刻は、朝の四時。早朝覚醒だ。
ベッドから、上半身を起こす。
隣では、洸太郎が眠っている。
寝顔を眺めて過ごすことにした。
昨夜、抱いた時は、可愛かったなぁ。普段はカッコいいんだけど。
部屋の中には、家のシャンプーのひまわりの香りと、ふたりの煙草の匂いがしている。
オレたちは、同じような香りがするんだろう。それは、幸せなことだ。
二時間ほど、おまえを見つめていた。
「……はよ」と、あくび混じりに洸太郎が起きる。
「おはよー」
「いつ起きた?」
「四時」
「そうか」
眠りが浅いオレを慰めるように、頭を撫でられた。
ふたりで身支度をして、朝食を摂る。
今日は、オレはメディア対策室で仕事。洸太郎は、防衛任務が入ってる。
一緒にボーダー本部まで歩いた。
「じゃあ、後でな」
「ああ、また」
それぞれの仕事場へ向かう。同じ香りが別れていく。
始業時間。オレは、デスク前に座り、パソコンでボーダーのアンチの動向を観察し、報告書にまとめる。
休憩時間。喫煙室で、煙草を吸った。ほんのりとバニラの香りがする。
煙草に火を着けると、この火はオレだと思う。諏訪洸太郎への感情を燃やし続ける炎。それが、オレの本質なんだと思う。
洸太郎は、オレの月灯りだ。
オレの暗闇を照らす、優しい光。
でも、アイツにとっては、オレが光らしい。炎だから。
この火は、消えたりしない。
かつて、オレは火を隠して、煙だけ吐いてたけど、今は素直に生きている。
洸太郎のおかげだ。
オレはもう、気持ちを閉じ込めはしない。おまえが受け止めてくれるから。
救ってくれたのが、洸太郎でよかった。
きっとオレは、正しくない。でも、いいんだ。おまえが愛してくれるなら。
オレの人生は、間違っていない。
仕事は、つつがなく済み、終業時間。帰り支度をして、喫煙室へ行く。
一服していると、洸太郎が来た。
「よう」
「お疲れ」
「お疲れさん」
しばらく、煙草を吸いながら、他愛ない話をする。
「帰るか」
「うん」
灰皿に吸い殻を入れて、オレたちは歩き出した。同じ家に帰ることが出来る幸せを噛み締めて。
「ただいま」「おかえり」を互いに言い、靴を脱ぐ。
着替えてから、ふたりでソファーに並んだ。
「キスしていい?」
「いいぜ」
喫煙者同士のキスは、おまえとのキスは、安心する。
永遠に消えない火は、月を愛していた。