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待ち合わせ時間に聖が来ない。
鬼電してやろ。
そうしていると、聖からメッセージが届いた。
“きょういけない”
“まぶしい”
明らかに様子がおかしい。
家凸してやろ。
玄関前。聖のバッグが落ちている。
拾って、ドアに手をかけると、開いた。
遠慮なく中に入る。
部屋の中は暗い。
「聖?」
寝室前。中に聖がいそうだ。
ノックをする。
「開けないでください!」と、聖の声。
「えっと、誰です?」
「諏訪光だよ。どうしたんだよ? 聖」
どうやら、日光がキツいらしい。
「なんか、病気なんじゃねぇか? それ。開けていいか?」
「開けないでください! お願いします!」
「なんでだよ! 見てみねぇと分からないじゃん!」
攻防の後、聖のお腹が鳴った。
「諏訪くん、実は昨日から何も食べてなくて……」
「何が食べたいんだよ?」
「冷蔵庫に野菜があります」
「了解」
カット野菜を皿に盛り、ドレッシングをかけて持って行く。
「聖~。持って来たぞ」
「ありがとうございます」
ドアを開ける。
聖は、異常なほどに光を恐れているようだ。徹底的に光が当たらないように塞いである。
彼女は髪がボサボサで、色々とボロボロみたい。
聖は、野菜を一口二口食べて、やめた。
「もう、いいかな……」
「いつからこうなったんだよ?」
「昨日の夜、から。光を見ると、具合が悪くなって……」
かすかに血の匂いがする。
「聖、お前、怪我してね?」
「さっき、切った……」
「なんで?」
「分からないです。でも、こうしないといけないと思って」
聖がそんなことしていいワケないだろ。
「手も足も邪魔に思えて……」
絶対におかしい。
俺のダチが危ない。助けてやらないと。
「なにもしたくなくて。生きたいのか死にたいのかも、分からなくなって」
「じゃあ、俺が治療すればいいじゃん。聖は、ぼーっとしてりゃいいし」
「あの、さっき、これ使おうと思って」
1枚の布を渡される。
「要するに、目隠しすりゃいいってことね」
「はい」
目隠しをつけてやり、聖が俺の腕を掴んだ。
リビングの方に向かい、聖を座らせる。
「諏訪くん。あとで、洗面所にある義眼を持って来てください」
「うん」
ヤベ。治療ミスった。
「あー。貸し、なしで」
「私とは、もう関わりたくないってことですか?」
「ああ、聖は貸しがあった方がいいのか。じゃあ、貸しはなしにして、約束してやる。俺は、生きてる限り、聖の友達でいる」
「それなら、よかったです……」
変な奴だな。
「聖、目ぇ持って来たぞ」
洗面所から取ってきたそれを、聖の手に乗せる。
「ありがとうございます。少し落ち着きました」
そういえば、聖のバッグがあったな。
中身を出して、聖の日記を読む。
ずいぶん大変な人生送ってんな。
うん、仕方ない。俺が助けてやる。
中身を元に戻した。
サラダを取って来て、聖に食べさせる。
「ありがとうございます。ちょっと、力が湧いた気がします」
「そうか」
聖にコーヒーを淹れた。
「あったかい。体がポカポカになりました」
「俺、コーヒー淹れるの得意だからな」
聖にメイクをすることに。だって、外に出るもんな。
最後、聖にメイスを渡した。
「バケモン出て来たら困るだろ? 持ってな」
「はい。そうですね」
よし。外に出そう。
「や、やっぱり無理かも……」
「外に出なきゃ、チーズケーキ食べられないぞ! レアチーズケーキも、ベイクドチーズケーキも!」
「うう~。出ます……」
無理矢理引きずる。
聖がメイスを振り回したり、殴ってきたりして、痛い!
でも、なんとか外に出した。
なんか、聖の影からバケモンが出て来る。
日光が弱点だったのか、バケモンは死んだらしい。
「聖、バケモン死んだみたいだぞ」
「よかったです。大変な目に遭わせてしまい、ごめんなさい」
「本当に大変だったぞ!」
「また借りが出来ちゃいましたね」
「そうだな、貸しイチな」
俺は、ニッと笑う。
「また外が怖くなったら、諏訪くんが連れ出してね」
「うん」
俺は、ダチを見捨てたことなんかねぇんだ。
聖のことは、何度でも助けてやるよ。
鬼電してやろ。
そうしていると、聖からメッセージが届いた。
“きょういけない”
“まぶしい”
明らかに様子がおかしい。
家凸してやろ。
玄関前。聖のバッグが落ちている。
拾って、ドアに手をかけると、開いた。
遠慮なく中に入る。
部屋の中は暗い。
「聖?」
寝室前。中に聖がいそうだ。
ノックをする。
「開けないでください!」と、聖の声。
「えっと、誰です?」
「諏訪光だよ。どうしたんだよ? 聖」
どうやら、日光がキツいらしい。
「なんか、病気なんじゃねぇか? それ。開けていいか?」
「開けないでください! お願いします!」
「なんでだよ! 見てみねぇと分からないじゃん!」
攻防の後、聖のお腹が鳴った。
「諏訪くん、実は昨日から何も食べてなくて……」
「何が食べたいんだよ?」
「冷蔵庫に野菜があります」
「了解」
カット野菜を皿に盛り、ドレッシングをかけて持って行く。
「聖~。持って来たぞ」
「ありがとうございます」
ドアを開ける。
聖は、異常なほどに光を恐れているようだ。徹底的に光が当たらないように塞いである。
彼女は髪がボサボサで、色々とボロボロみたい。
聖は、野菜を一口二口食べて、やめた。
「もう、いいかな……」
「いつからこうなったんだよ?」
「昨日の夜、から。光を見ると、具合が悪くなって……」
かすかに血の匂いがする。
「聖、お前、怪我してね?」
「さっき、切った……」
「なんで?」
「分からないです。でも、こうしないといけないと思って」
聖がそんなことしていいワケないだろ。
「手も足も邪魔に思えて……」
絶対におかしい。
俺のダチが危ない。助けてやらないと。
「なにもしたくなくて。生きたいのか死にたいのかも、分からなくなって」
「じゃあ、俺が治療すればいいじゃん。聖は、ぼーっとしてりゃいいし」
「あの、さっき、これ使おうと思って」
1枚の布を渡される。
「要するに、目隠しすりゃいいってことね」
「はい」
目隠しをつけてやり、聖が俺の腕を掴んだ。
リビングの方に向かい、聖を座らせる。
「諏訪くん。あとで、洗面所にある義眼を持って来てください」
「うん」
ヤベ。治療ミスった。
「あー。貸し、なしで」
「私とは、もう関わりたくないってことですか?」
「ああ、聖は貸しがあった方がいいのか。じゃあ、貸しはなしにして、約束してやる。俺は、生きてる限り、聖の友達でいる」
「それなら、よかったです……」
変な奴だな。
「聖、目ぇ持って来たぞ」
洗面所から取ってきたそれを、聖の手に乗せる。
「ありがとうございます。少し落ち着きました」
そういえば、聖のバッグがあったな。
中身を出して、聖の日記を読む。
ずいぶん大変な人生送ってんな。
うん、仕方ない。俺が助けてやる。
中身を元に戻した。
サラダを取って来て、聖に食べさせる。
「ありがとうございます。ちょっと、力が湧いた気がします」
「そうか」
聖にコーヒーを淹れた。
「あったかい。体がポカポカになりました」
「俺、コーヒー淹れるの得意だからな」
聖にメイクをすることに。だって、外に出るもんな。
最後、聖にメイスを渡した。
「バケモン出て来たら困るだろ? 持ってな」
「はい。そうですね」
よし。外に出そう。
「や、やっぱり無理かも……」
「外に出なきゃ、チーズケーキ食べられないぞ! レアチーズケーキも、ベイクドチーズケーキも!」
「うう~。出ます……」
無理矢理引きずる。
聖がメイスを振り回したり、殴ってきたりして、痛い!
でも、なんとか外に出した。
なんか、聖の影からバケモンが出て来る。
日光が弱点だったのか、バケモンは死んだらしい。
「聖、バケモン死んだみたいだぞ」
「よかったです。大変な目に遭わせてしまい、ごめんなさい」
「本当に大変だったぞ!」
「また借りが出来ちゃいましたね」
「そうだな、貸しイチな」
俺は、ニッと笑う。
「また外が怖くなったら、諏訪くんが連れ出してね」
「うん」
俺は、ダチを見捨てたことなんかねぇんだ。
聖のことは、何度でも助けてやるよ。
