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あなたが生まれたことこそが奇跡なんだと思う。そして、出会えたことも。
サクちゃんの誕生日。彼女の自室にて。
「サクちゃん、誕生日おめでとう」
色々なグミを10袋渡したら、サクちゃんは驚いていた。
「こんなにいいの?!」
「うん」
「ありがとう、晃牙くん……」
ちょっと困惑してる?
まあ、このグミは本命のプレゼントじゃないけど。
「サクちゃん。実は、もうひとつプレゼントがあるんだ。はい、どうぞ」
「わぁ……! お洒落! 可愛い!」
有田焼のペアマグカップ。白い花が描かれた赤と緑のもの。
「お揃いのものが増えたね。ありがとう」
「うん」
サクちゃんは、嬉しそうにマグカップをくるくると回して見ている。
その様子が可愛いくて、俺は彼女を見つめた。
「これで温かいものでも飲もう」
「そうだね」
「ココアがいいな」
「いいね」
サクちゃんがココアを用意しようとするので、俺はそれを止める。
「サクちゃんは座ってて。俺が用意するよ」
「うん。ありがとう、晃牙くん」
ふたり分のココアを淹れ、赤いマグカップをサクちゃんに渡した。
「ありがとう」
「どういたしまして」
ふたりでソファーに並び、マグカップに口をつける。
「美味しいね」
「うん。サクちゃんといると凄く美味しい」
「晃牙くんって、そういうことさらっと言うよね」
「そういうこと?」
「全然分かってないんだ…………」
「んん?」
「他の女の子に言ってないよね?!」
「えーと、サクちゃん以外の女性とは、こんなに親しくないけど」
「ならいいけど」
サクちゃんは、ちょっと唇を尖らせて言う。
でも、そんなところも可愛い。
「サクちゃん、俺は絶対に余所見なんてしないよ。まあ、何かされない限りは……」
バレンタインのことを思い出す。
「うん。それは信じてるよ」
「ありがとう。愛してる」
「ふふ。私も」
サクちゃんの頬に手を伸ばすと、彼女の手がその手に添えられた。
「キスしていい?」
「うん」
サクちゃんにキスをする。そういえば、俺からキスしないとダメなんだっけ。
「ココア味」
「だね」
サクちゃんと料理の勉強をするし、旅行にも行きたいし。結婚もしたい。
俺は、そんな将来のために尽力する。
いや、俺だけじゃない。俺たちは。
同じところを見つめて歩んで行けるのは、やっぱりサクちゃんが特別な人だからなんだろう。
サクちゃんの一年が、幸せなものでありますように。
そして、その幸せの一部に俺がいられるように。
「サクちゃん、この後どうしたい?」
「晃牙くんと、のんびり過ごしたいな」
「うん。分かった」
マグカップをテーブルに置いて、俺はサクちゃんを抱き締めた。
世界で一番幸せにしたいなぁ。
サクちゃんの誕生日。彼女の自室にて。
「サクちゃん、誕生日おめでとう」
色々なグミを10袋渡したら、サクちゃんは驚いていた。
「こんなにいいの?!」
「うん」
「ありがとう、晃牙くん……」
ちょっと困惑してる?
まあ、このグミは本命のプレゼントじゃないけど。
「サクちゃん。実は、もうひとつプレゼントがあるんだ。はい、どうぞ」
「わぁ……! お洒落! 可愛い!」
有田焼のペアマグカップ。白い花が描かれた赤と緑のもの。
「お揃いのものが増えたね。ありがとう」
「うん」
サクちゃんは、嬉しそうにマグカップをくるくると回して見ている。
その様子が可愛いくて、俺は彼女を見つめた。
「これで温かいものでも飲もう」
「そうだね」
「ココアがいいな」
「いいね」
サクちゃんがココアを用意しようとするので、俺はそれを止める。
「サクちゃんは座ってて。俺が用意するよ」
「うん。ありがとう、晃牙くん」
ふたり分のココアを淹れ、赤いマグカップをサクちゃんに渡した。
「ありがとう」
「どういたしまして」
ふたりでソファーに並び、マグカップに口をつける。
「美味しいね」
「うん。サクちゃんといると凄く美味しい」
「晃牙くんって、そういうことさらっと言うよね」
「そういうこと?」
「全然分かってないんだ…………」
「んん?」
「他の女の子に言ってないよね?!」
「えーと、サクちゃん以外の女性とは、こんなに親しくないけど」
「ならいいけど」
サクちゃんは、ちょっと唇を尖らせて言う。
でも、そんなところも可愛い。
「サクちゃん、俺は絶対に余所見なんてしないよ。まあ、何かされない限りは……」
バレンタインのことを思い出す。
「うん。それは信じてるよ」
「ありがとう。愛してる」
「ふふ。私も」
サクちゃんの頬に手を伸ばすと、彼女の手がその手に添えられた。
「キスしていい?」
「うん」
サクちゃんにキスをする。そういえば、俺からキスしないとダメなんだっけ。
「ココア味」
「だね」
サクちゃんと料理の勉強をするし、旅行にも行きたいし。結婚もしたい。
俺は、そんな将来のために尽力する。
いや、俺だけじゃない。俺たちは。
同じところを見つめて歩んで行けるのは、やっぱりサクちゃんが特別な人だからなんだろう。
サクちゃんの一年が、幸せなものでありますように。
そして、その幸せの一部に俺がいられるように。
「サクちゃん、この後どうしたい?」
「晃牙くんと、のんびり過ごしたいな」
「うん。分かった」
マグカップをテーブルに置いて、俺はサクちゃんを抱き締めた。
世界で一番幸せにしたいなぁ。
