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電車に揺られているうちに、いつの間にか眠っていた。
目を覚ますと、電車ではなく汽車に揺られている。
そして、何より不思議なのは。死んだはずのお父さんがいることだった。
「み、みんな見えてるよね?」
「見えてる……」
「集団幻覚じゃなければ……」
そうか。僕がやった死者を蘇生する儀式が……?
「僕がやった儀式のどれかが成功したんだね!」
「お前、なんかやったのか?」と、お父さん。
「またお父さんに会いたくて色々やってたんだよ」
動く様子のない汽車から降りる。
見知らぬ景色。そして、気持ち悪い化物。
「……仕方ない、殴るか」
「近付くなよ」
「近付かないと殴れないよ?」
お父さんの忠告を一旦無視して、化物を殴ったけど、効いている気がしない。
お父さんが法律的に飼い主がいない犬はどうのこうのと言ったら、一体去って行った。
いつの間にか、奈澄が壊れたランタンを持っている。
それから、銃声が鳴った。
見知らぬ探偵らしき男は、妙に親切で。胡散臭いと思ったけど、今はこの人に頼るしかない。
やっぱり、普通の街じゃないみたいだ。
「ここって、やってはいけないこととかあります? 街には街の風習とかあるでしょう?」
「いや、普通に過ごしていれば大丈夫だ」
「そうですか…………」
この街には、いくつか建物とか店とかがあるらしい。
「骨董屋に行けば、ランタンのことが訊けるかもよ。案内してもらおう」
家族4人で、骨董屋へ向かう。
骨董屋さんは、木彫りの生き物を見せてくれたけど、それがなんなのか、僕たちには分からなかった。
「マレーグマ的な? あれって、ちょっと怖いもんね」
「普通のクマちゃんです~!」
それはそれとして。ランタンの修理を請け負ってもらった。お代はいらないみたい。
その後。みんなで図書館へ。
「まあ、郷土史とか読み慣れてるからね、僕は」
個人の人生が書かれた本が大量にある。
お父さんは記憶が一部ないみたいだから、仕方なく自分の本を読んでもらうことにした。
「僕とお母さんで、お父さんの腕組んどこうか」
お父さんがすでに死んでいるというところさ読んでもらったけど、あんまり本気にしてないようだ。
それから、聖堂へ行く。
「俺が幽霊なら、浄化されない?」
「お父さんが悪霊じゃなきゃ大丈夫じゃない?」
そんなやり取りをした。
地下へ続くハッチみたいのがあるけど開かない。
修理が終わっていそうなので、骨董屋へ戻る。
預けたランタンは、魔法のランタンらしい。呪文を教えてもらった。
お父さんが、呪文でランタンに火を灯す。
そのまま、持っていてもらう。
気になっていたお菓子屋へ。
ケーキハウスという名前だ。
お店の人に、紅茶とレモンタルトをいただく。美味しい。
次に、海辺へ向かう。
そこは、星がとても綺麗で。僕は、「カメラがあればよかったんだけどねぇ」と、呟いた。
使われたことがなさそうな灯台が見える。なんのためにあるんだろう?
海辺から行ける墓場へ。
墓標に刻まれたローマ字の名前。サオリイガラシ? 誰?
再び図書館へ。
イガラシサオリの本を探す。
どうやら、盗まれたみたいだった。
骨董屋さんに会いに行くと、彼女がイガラシサオリさんだと分かる。
イガラシサオリの本は、まだ読まないでもらうことにした。
もう一度、駅へ。
ここは死者の世界で、長居していては危ないと分かる。
本を読ませて、骨董屋さん、サオリさんが記憶を取り戻した。
街の核は、聖堂の地下にあるようだから、再び聖堂へ。そこには、途中でいなくなっていた探偵がいた。
「この街が好きだから、鍵を寄越せ」と彼は言う。
「でも、この街って、停滞してるじゃないですか。流れない水は澱むだけですよ」
「それはそれでいい」
この男に鍵は渡せない。みんなと相談して、渡さないことにした。
真っ暗な地下へ。
お父さん曰く、ヤバそうな木製の像があるらしい。
見ない方がよさそうだ。
またあの化物が出現。
お父さんが像を燃やすと、いつの間にか、僕たちは船に乗っていた。
船頭にはあのランタンが。そして、人数分の蝋燭が燭台に。
お父さんと、サオリさんの蝋燭には火が灯っていない。死者だからだろう。
お母さんが、止める間もなくお父さんの蝋燭に自分の火を移した。
サオリさんが消える。輪廻の輪に戻れたのかな?
「これで、みんな帰れる」と、お母さん。
「みんなっていうのは、4人のことだからね?」
僕は、久し振りにイライラした。
お母さんを殴って気絶させようとしたけど、現役の警察官には勝てない。
「お父さんとお母さんは、奈澄に必要だよ」と、僕は言った。
だから、僕が死ねばいいと思う。
でも、それは叶わなかった。
気が付けば、そこは元いた電車の中で。
お父さんが生きていて、お母さんが死んでいた。
ああ、ダメだった。
僕の死者蘇生の儀式探しは、まだ続く。
僕は、あの日常を取り戻さなきゃならないんだから。
目を覚ますと、電車ではなく汽車に揺られている。
そして、何より不思議なのは。死んだはずのお父さんがいることだった。
「み、みんな見えてるよね?」
「見えてる……」
「集団幻覚じゃなければ……」
そうか。僕がやった死者を蘇生する儀式が……?
「僕がやった儀式のどれかが成功したんだね!」
「お前、なんかやったのか?」と、お父さん。
「またお父さんに会いたくて色々やってたんだよ」
動く様子のない汽車から降りる。
見知らぬ景色。そして、気持ち悪い化物。
「……仕方ない、殴るか」
「近付くなよ」
「近付かないと殴れないよ?」
お父さんの忠告を一旦無視して、化物を殴ったけど、効いている気がしない。
お父さんが法律的に飼い主がいない犬はどうのこうのと言ったら、一体去って行った。
いつの間にか、奈澄が壊れたランタンを持っている。
それから、銃声が鳴った。
見知らぬ探偵らしき男は、妙に親切で。胡散臭いと思ったけど、今はこの人に頼るしかない。
やっぱり、普通の街じゃないみたいだ。
「ここって、やってはいけないこととかあります? 街には街の風習とかあるでしょう?」
「いや、普通に過ごしていれば大丈夫だ」
「そうですか…………」
この街には、いくつか建物とか店とかがあるらしい。
「骨董屋に行けば、ランタンのことが訊けるかもよ。案内してもらおう」
家族4人で、骨董屋へ向かう。
骨董屋さんは、木彫りの生き物を見せてくれたけど、それがなんなのか、僕たちには分からなかった。
「マレーグマ的な? あれって、ちょっと怖いもんね」
「普通のクマちゃんです~!」
それはそれとして。ランタンの修理を請け負ってもらった。お代はいらないみたい。
その後。みんなで図書館へ。
「まあ、郷土史とか読み慣れてるからね、僕は」
個人の人生が書かれた本が大量にある。
お父さんは記憶が一部ないみたいだから、仕方なく自分の本を読んでもらうことにした。
「僕とお母さんで、お父さんの腕組んどこうか」
お父さんがすでに死んでいるというところさ読んでもらったけど、あんまり本気にしてないようだ。
それから、聖堂へ行く。
「俺が幽霊なら、浄化されない?」
「お父さんが悪霊じゃなきゃ大丈夫じゃない?」
そんなやり取りをした。
地下へ続くハッチみたいのがあるけど開かない。
修理が終わっていそうなので、骨董屋へ戻る。
預けたランタンは、魔法のランタンらしい。呪文を教えてもらった。
お父さんが、呪文でランタンに火を灯す。
そのまま、持っていてもらう。
気になっていたお菓子屋へ。
ケーキハウスという名前だ。
お店の人に、紅茶とレモンタルトをいただく。美味しい。
次に、海辺へ向かう。
そこは、星がとても綺麗で。僕は、「カメラがあればよかったんだけどねぇ」と、呟いた。
使われたことがなさそうな灯台が見える。なんのためにあるんだろう?
海辺から行ける墓場へ。
墓標に刻まれたローマ字の名前。サオリイガラシ? 誰?
再び図書館へ。
イガラシサオリの本を探す。
どうやら、盗まれたみたいだった。
骨董屋さんに会いに行くと、彼女がイガラシサオリさんだと分かる。
イガラシサオリの本は、まだ読まないでもらうことにした。
もう一度、駅へ。
ここは死者の世界で、長居していては危ないと分かる。
本を読ませて、骨董屋さん、サオリさんが記憶を取り戻した。
街の核は、聖堂の地下にあるようだから、再び聖堂へ。そこには、途中でいなくなっていた探偵がいた。
「この街が好きだから、鍵を寄越せ」と彼は言う。
「でも、この街って、停滞してるじゃないですか。流れない水は澱むだけですよ」
「それはそれでいい」
この男に鍵は渡せない。みんなと相談して、渡さないことにした。
真っ暗な地下へ。
お父さん曰く、ヤバそうな木製の像があるらしい。
見ない方がよさそうだ。
またあの化物が出現。
お父さんが像を燃やすと、いつの間にか、僕たちは船に乗っていた。
船頭にはあのランタンが。そして、人数分の蝋燭が燭台に。
お父さんと、サオリさんの蝋燭には火が灯っていない。死者だからだろう。
お母さんが、止める間もなくお父さんの蝋燭に自分の火を移した。
サオリさんが消える。輪廻の輪に戻れたのかな?
「これで、みんな帰れる」と、お母さん。
「みんなっていうのは、4人のことだからね?」
僕は、久し振りにイライラした。
お母さんを殴って気絶させようとしたけど、現役の警察官には勝てない。
「お父さんとお母さんは、奈澄に必要だよ」と、僕は言った。
だから、僕が死ねばいいと思う。
でも、それは叶わなかった。
気が付けば、そこは元いた電車の中で。
お父さんが生きていて、お母さんが死んでいた。
ああ、ダメだった。
僕の死者蘇生の儀式探しは、まだ続く。
僕は、あの日常を取り戻さなきゃならないんだから。
