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別に、理由なんてなんでもよかった。
「目付きが気に入らねぇんだよ」「うるせぇな」「頭にゴミクズでも詰まってんのか?」
僕は、クラスメイトを殴る。
僕は、上級生を殴る。
僕は、先生を殴る。つもりだったけど、お母さんが悲しむ顔が浮かんで。
振り上げた拳を下ろした。
こんなことは、間違っている。
ただ僕は、神崎真夜は、「両親は凄いのに、お前はなんの才能もないな」って言われたのがゆるせなくて。
似たようなことを言ってきた奴らは、全員殴った。
でも。僕がそうして迷惑をかけるのは、お父さんとお母さんと妹だ。
僕は反省して、穏やかに過ごすことを選ぶ。
そして、両親に恥じない大人になろうと思った。
将来の夢は、民俗学者。弓道部所属。中学3年生。それが、今の僕。
ある日、家族みんなでサイゼリヤへ行った。
僕は、アロスティチーニと小エビのたらこパスタとミルクジェラートを頼む。
「たばこと塩の博物館行きたい」とか「やっぱ、羊美味しいなぁ」とか。なんてことない話をして、みんなで帰宅する。
どこか、家の様子がおかしい気がした。
そして僕は、自分が家族を殺したということを覚えている。
とりあえず、キッチンからナイフを取り、隠し持つことにした。
誰と戦えばいい?
分からない。
どうすればいい?
分からない。
出来ることをするしかない。
自宅を探索し、お母さんと書斎で魂についての呪文を見付けた。
凄く嫌な予感がする。
玄関を調べたら、事件現場の野次馬の声みたいなものが聴こえた。
現実の僕たちは、なんらかの事件・事故に遭っている?
お母さんが、物置へ行ってから様子がおかしい。
少し、ふたりだけで話すことにした。
「お母さんは、誰が一番危ないと思う?」
「あたしは、真夜と奈澄のことが怖い……」
「僕は、お父さんだと思う」
お父さんは、「自分が死ねば家族は助かる」と言っていたから。
「お母さんは、僕のことが信じられないんだ?」
「あたしは、みんなと幸せでいたい」
「まあ、僕も当面の目標としてはそう」
家族みんなで情報共有をする。
「野次馬が集まるような事件・事故が起きたんじゃないかな」
とりあえず、みんなで物置へ行くことにした。
そこは、異様だった。見知らぬ男がいたり、謎の注射器があったり。
その後。また話し合うことになった。
「僕が思うに。地震で屋根が落ちて来たとか、喉が痛いのは火災とかね」
結果。この箱庭から出ることにした。
奈澄に、刃のないナイフを振り下ろす。
お父さんに、ナイフを振り下ろされる。
ああ。僕は、また間違えてしまった。
炎が家の中を舐めている。
後から、放火魔による火災だったと知った。
下半身を瓦礫に潰されているお父さんを残すしかなかったお母さんは、気絶した僕と奈澄を抱え、炎から逃げたらしい。
「家事は僕がやるよ、お母さん」
お母さんを支えないと。
「奈澄。僕たちで、お父さんのこと生き返らせよう」
妹を守らないと。
僕は、民俗学者になるんだから、人間を蘇生させる方法くらい見付けてみせる。
「目付きが気に入らねぇんだよ」「うるせぇな」「頭にゴミクズでも詰まってんのか?」
僕は、クラスメイトを殴る。
僕は、上級生を殴る。
僕は、先生を殴る。つもりだったけど、お母さんが悲しむ顔が浮かんで。
振り上げた拳を下ろした。
こんなことは、間違っている。
ただ僕は、神崎真夜は、「両親は凄いのに、お前はなんの才能もないな」って言われたのがゆるせなくて。
似たようなことを言ってきた奴らは、全員殴った。
でも。僕がそうして迷惑をかけるのは、お父さんとお母さんと妹だ。
僕は反省して、穏やかに過ごすことを選ぶ。
そして、両親に恥じない大人になろうと思った。
将来の夢は、民俗学者。弓道部所属。中学3年生。それが、今の僕。
ある日、家族みんなでサイゼリヤへ行った。
僕は、アロスティチーニと小エビのたらこパスタとミルクジェラートを頼む。
「たばこと塩の博物館行きたい」とか「やっぱ、羊美味しいなぁ」とか。なんてことない話をして、みんなで帰宅する。
どこか、家の様子がおかしい気がした。
そして僕は、自分が家族を殺したということを覚えている。
とりあえず、キッチンからナイフを取り、隠し持つことにした。
誰と戦えばいい?
分からない。
どうすればいい?
分からない。
出来ることをするしかない。
自宅を探索し、お母さんと書斎で魂についての呪文を見付けた。
凄く嫌な予感がする。
玄関を調べたら、事件現場の野次馬の声みたいなものが聴こえた。
現実の僕たちは、なんらかの事件・事故に遭っている?
お母さんが、物置へ行ってから様子がおかしい。
少し、ふたりだけで話すことにした。
「お母さんは、誰が一番危ないと思う?」
「あたしは、真夜と奈澄のことが怖い……」
「僕は、お父さんだと思う」
お父さんは、「自分が死ねば家族は助かる」と言っていたから。
「お母さんは、僕のことが信じられないんだ?」
「あたしは、みんなと幸せでいたい」
「まあ、僕も当面の目標としてはそう」
家族みんなで情報共有をする。
「野次馬が集まるような事件・事故が起きたんじゃないかな」
とりあえず、みんなで物置へ行くことにした。
そこは、異様だった。見知らぬ男がいたり、謎の注射器があったり。
その後。また話し合うことになった。
「僕が思うに。地震で屋根が落ちて来たとか、喉が痛いのは火災とかね」
結果。この箱庭から出ることにした。
奈澄に、刃のないナイフを振り下ろす。
お父さんに、ナイフを振り下ろされる。
ああ。僕は、また間違えてしまった。
炎が家の中を舐めている。
後から、放火魔による火災だったと知った。
下半身を瓦礫に潰されているお父さんを残すしかなかったお母さんは、気絶した僕と奈澄を抱え、炎から逃げたらしい。
「家事は僕がやるよ、お母さん」
お母さんを支えないと。
「奈澄。僕たちで、お父さんのこと生き返らせよう」
妹を守らないと。
僕は、民俗学者になるんだから、人間を蘇生させる方法くらい見付けてみせる。
