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才能って、なんなんだろう。
任意の技術で食べていけること? 他者から称賛されること? 自分の思い通りの出力が出来ること?
汐見砂子は、文筆家である。
文章を書くことが、主な収入源だ。
私には才能がある。私は天才である。というのが、私が自身に対して思っていることだ。
その自信は、子供が持っている全能感に似ている。
ネットで誹謗中傷をされ、自殺未遂をした友人の薬師寺藍子の元に見舞いに行った。
彼女は、絵の才能がないこと、家が貧しいことなどで悩んでいるらしい。
「あの、また誹謗中傷されたらスクショとURLを控えておいてください。開示請求してやりましょう。今、だいぶお安く開示請求出来るので」
「うん、そうするね……」
「あと、私がレスバしますし、各所に通報とかもしますから。インターネットの喧嘩には慣れてるんです」
「ありがとう。少し心が楽になったよ」
その後。
彼女は、なんらかの手段で才能を手に入れられることになったようだ。
何度か藍子さんから連絡が来たが、様子のおかしいビデオ通話が来てから連絡が来なくなった。
彼女が参加した治験とやらについて調べる。
母体である光幕会とは? 宗教ではない、のか?
ダサいデザインのホームページの内容は、理解に苦しむ内容で。
治験施設に電話をしてみたが、あまり有益な情報は出なかった。
治験に行くしかない、か。
まあ、謝礼も出るようだし。
そうして、私は治験の施設に向かった。
職員たちは、皆ゴーグルをつけていて、なんだか気持ち悪い。
受付に行き、申し込み書に記入して提出。
東という偉い人がすぐに出て来て、少し驚いた。
彼に、問診される。
「入院着の上に白衣着てもいいですか? その方が落ち着くので」
「別にいいよ。落ち着いていた方が治験にもいいだろうし」
「では、そうさせていただきます」
それから、現実と公平と平等の図を見せられ、どれが理想的かと思うか訊かれた。
私は、公平が一番良いのではないかと答える。
東は、どれにも納得がいかないらしい。
「光幕会が理想とする図は、どうなるんです?」
方法は分からないが、真の平等を望むということみたいだ。
「この箱をなくすということですか?」
「まあ、そうだね」
踏み台となる箱をなくして、かつ、平等な景色を見せる? そんなことが可能なんだろうか?
やがて、私は病室へ案内されることになった。
そこは、ふたり部屋で、同室の佐藤さんは気さくな印象の女性である。
彼女は、弁護士になりたいのだと言う。
「あ、こうして会ったのも何かの縁ですし、連絡先交換しません? ここから出てから、お食事とかしたいなぁって」
「そうね。それもいいわね」
佐藤さんは、快く応じてくれた。
手札は、多いに越したことはない。
その晩。出された病院食は、まあ病院食ですねという感じだった。出された薬も飲む。
消灯後。なんとか藍子さんの部屋に行けないかと画策したが、無理そうだった。
仕方ないので、トイレの探索だけしてふて寝する。
翌日。東が来て、ホールケーキをどう分けるかと訊いてきた。
ケーキを持っているのは私で、それを他の者は知らないと言われたので、「ひとりで全部食べます」と答える。
「君は面白いね」
これは、呆れられているのでは?
佐藤さんは、じゃんけんで勝って食べたいと答えた。
そして、彼女は連れて行かれる。
私は、佐藤さんのスマホをくすねてから、藍子さんの病室へ行く。
彼女は、以前とは見えている世界が違う様子。
希望通りの絵の才能は手に入ったようだが。
「それじゃあ、これから絵で食べていく感じですか?」
「うん。そう出来たらいいな」
「なるほど。個展を開く時は呼んでください。あ、今のうちにサインもらっていいですか?」
藍子さんは、サインを持ってないと言うので、私は「別に署名みたいな感じでも構いませんよ。汐見砂子さんへって添えてください」と言った。
そのサインを見ると、判読不可能な何かが書かれており、彼女の絵だけではなく、字もおかしくなっていることを理解する。
その紙を白衣のポケットにしまう。
それから。藍子さんが見せてくれた図は、光幕会の理想の図で。みんなゴーグルを着けていた。
藍子さんからスマホをもらい、スマホ3台持ちになる私。
病室に戻ると、施術後であろう佐藤さんが帰って来た。
明らかに様子がおかしい。やはり、以前と見えている世界が違うみたいだ。
「佐藤さん、スマホお借りしてもいいですか?」
「いいわよ」
よし。これで盗みではなくなったな。
そして。
彼女は発狂したかのようになり、東含む職員たちが処置室の方へ連れて行った。
チャンス到来。私は、院長室へと忍び込む。
妙な書籍や謎の機械の設計図があった。
その後、処置室をこっそり覗くと、佐藤さんが暴れているのが分かる。
こんな風になるのは、珍しいことのようだった。
しばらくして、探索を続けようとしたが、私は東に見付かってしまう。
職員たちに連れられ、謎のゲートの前へ。
一通り東の理想とやらを聞いたが、全部壊して平等という考えには、私は賛同しかねた。
そこで、彼を質問責めにして、いくつかの条件を呑んでくれたらゲートを通り、“ヴェールを剥ぐ”と告げる。
東に後継者はいないようなので、それを私にするように遺言状や念書に書くこと。
謝礼の20万は現金で寄越すこと。
ゴーグルはダサいので、同じ効果の眼鏡を開発すること。
100年後の破壊後にも残るように、私が書いた小説の紙媒体とデータの保存に尽力すること。
など。
東は条件を呑むと言ったので、私はゲートをくぐることにした。
「君が賛同してくれて嬉しいよ」
「そうですか」
まあ、100年後には私は死んでいるかもしれないし。
一番いいのは、私が不老不死になっていることだが。
宣言通り、私はヴェールを剥いだ。
藍子さんは、そのことを喜んでくれる。
「一緒に5000兆円稼ぎましょう!」
汐見砂子の連続性が途切れないのなら、それでいい。
私は常々、小説のためなら悪魔に魂を売ってもいいと考えていたのだ。
任意の技術で食べていけること? 他者から称賛されること? 自分の思い通りの出力が出来ること?
汐見砂子は、文筆家である。
文章を書くことが、主な収入源だ。
私には才能がある。私は天才である。というのが、私が自身に対して思っていることだ。
その自信は、子供が持っている全能感に似ている。
ネットで誹謗中傷をされ、自殺未遂をした友人の薬師寺藍子の元に見舞いに行った。
彼女は、絵の才能がないこと、家が貧しいことなどで悩んでいるらしい。
「あの、また誹謗中傷されたらスクショとURLを控えておいてください。開示請求してやりましょう。今、だいぶお安く開示請求出来るので」
「うん、そうするね……」
「あと、私がレスバしますし、各所に通報とかもしますから。インターネットの喧嘩には慣れてるんです」
「ありがとう。少し心が楽になったよ」
その後。
彼女は、なんらかの手段で才能を手に入れられることになったようだ。
何度か藍子さんから連絡が来たが、様子のおかしいビデオ通話が来てから連絡が来なくなった。
彼女が参加した治験とやらについて調べる。
母体である光幕会とは? 宗教ではない、のか?
ダサいデザインのホームページの内容は、理解に苦しむ内容で。
治験施設に電話をしてみたが、あまり有益な情報は出なかった。
治験に行くしかない、か。
まあ、謝礼も出るようだし。
そうして、私は治験の施設に向かった。
職員たちは、皆ゴーグルをつけていて、なんだか気持ち悪い。
受付に行き、申し込み書に記入して提出。
東という偉い人がすぐに出て来て、少し驚いた。
彼に、問診される。
「入院着の上に白衣着てもいいですか? その方が落ち着くので」
「別にいいよ。落ち着いていた方が治験にもいいだろうし」
「では、そうさせていただきます」
それから、現実と公平と平等の図を見せられ、どれが理想的かと思うか訊かれた。
私は、公平が一番良いのではないかと答える。
東は、どれにも納得がいかないらしい。
「光幕会が理想とする図は、どうなるんです?」
方法は分からないが、真の平等を望むということみたいだ。
「この箱をなくすということですか?」
「まあ、そうだね」
踏み台となる箱をなくして、かつ、平等な景色を見せる? そんなことが可能なんだろうか?
やがて、私は病室へ案内されることになった。
そこは、ふたり部屋で、同室の佐藤さんは気さくな印象の女性である。
彼女は、弁護士になりたいのだと言う。
「あ、こうして会ったのも何かの縁ですし、連絡先交換しません? ここから出てから、お食事とかしたいなぁって」
「そうね。それもいいわね」
佐藤さんは、快く応じてくれた。
手札は、多いに越したことはない。
その晩。出された病院食は、まあ病院食ですねという感じだった。出された薬も飲む。
消灯後。なんとか藍子さんの部屋に行けないかと画策したが、無理そうだった。
仕方ないので、トイレの探索だけしてふて寝する。
翌日。東が来て、ホールケーキをどう分けるかと訊いてきた。
ケーキを持っているのは私で、それを他の者は知らないと言われたので、「ひとりで全部食べます」と答える。
「君は面白いね」
これは、呆れられているのでは?
佐藤さんは、じゃんけんで勝って食べたいと答えた。
そして、彼女は連れて行かれる。
私は、佐藤さんのスマホをくすねてから、藍子さんの病室へ行く。
彼女は、以前とは見えている世界が違う様子。
希望通りの絵の才能は手に入ったようだが。
「それじゃあ、これから絵で食べていく感じですか?」
「うん。そう出来たらいいな」
「なるほど。個展を開く時は呼んでください。あ、今のうちにサインもらっていいですか?」
藍子さんは、サインを持ってないと言うので、私は「別に署名みたいな感じでも構いませんよ。汐見砂子さんへって添えてください」と言った。
そのサインを見ると、判読不可能な何かが書かれており、彼女の絵だけではなく、字もおかしくなっていることを理解する。
その紙を白衣のポケットにしまう。
それから。藍子さんが見せてくれた図は、光幕会の理想の図で。みんなゴーグルを着けていた。
藍子さんからスマホをもらい、スマホ3台持ちになる私。
病室に戻ると、施術後であろう佐藤さんが帰って来た。
明らかに様子がおかしい。やはり、以前と見えている世界が違うみたいだ。
「佐藤さん、スマホお借りしてもいいですか?」
「いいわよ」
よし。これで盗みではなくなったな。
そして。
彼女は発狂したかのようになり、東含む職員たちが処置室の方へ連れて行った。
チャンス到来。私は、院長室へと忍び込む。
妙な書籍や謎の機械の設計図があった。
その後、処置室をこっそり覗くと、佐藤さんが暴れているのが分かる。
こんな風になるのは、珍しいことのようだった。
しばらくして、探索を続けようとしたが、私は東に見付かってしまう。
職員たちに連れられ、謎のゲートの前へ。
一通り東の理想とやらを聞いたが、全部壊して平等という考えには、私は賛同しかねた。
そこで、彼を質問責めにして、いくつかの条件を呑んでくれたらゲートを通り、“ヴェールを剥ぐ”と告げる。
東に後継者はいないようなので、それを私にするように遺言状や念書に書くこと。
謝礼の20万は現金で寄越すこと。
ゴーグルはダサいので、同じ効果の眼鏡を開発すること。
100年後の破壊後にも残るように、私が書いた小説の紙媒体とデータの保存に尽力すること。
など。
東は条件を呑むと言ったので、私はゲートをくぐることにした。
「君が賛同してくれて嬉しいよ」
「そうですか」
まあ、100年後には私は死んでいるかもしれないし。
一番いいのは、私が不老不死になっていることだが。
宣言通り、私はヴェールを剥いだ。
藍子さんは、そのことを喜んでくれる。
「一緒に5000兆円稼ぎましょう!」
汐見砂子の連続性が途切れないのなら、それでいい。
私は常々、小説のためなら悪魔に魂を売ってもいいと考えていたのだ。
