毒と糸シリーズ
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あーあ。服がズタズタだよ、クソが。
ミョウジナマエは、内心で毒づいた。
現在、彼は、謎の糸使いと交戦中である。
「なぁ、アンタの名前教えてくれよ。俺の名前は知ってんだろ? 一方的に知られてんのは、気分悪いぜ」
糸を避けながら、言う。
「僕は、アパート」
「お? 話せるじゃーん。よろしく、アパート」
「君を理解するために、分解させてほしい……」
「はは、やーだよ!」
ミョウジは、懐から毒の入った小瓶を取り出し、中身をバラ撒いた。
毒は、直ぐ様気化して、アパートを麻痺させる。
「ぐっ…………」
「ははは、動けねぇだろ? 麻痺毒だよ。俺には効かねぇけどな」
殺される。アパートは、そう思った。
「アパート、俺は、お前を愛した! 俺のことを理解してぇなら、バラすまでもねぇぜ。俺の恋人になれ! そしたら、俺のことを、たっぷり教えてやるよ」
何を言ってるんだろう?
アパートが、そう考えてるうちに、ミョウジは、彼を抱き締めて、囁く。
「俺を殺してまで理解したいなんて言われたのは、初めてだ。だから俺は、お前を愛してる」
ミョウジの体温。人の温もり。普通の人みたいに、自分を口説く男。
アパートの脳裏に、数々の思考がよぎる。
「じゃあ、じっくり考えといてくれよな。またな、アパート!」
ミョウジは、手を振り、去って行った。
ぽつんと取り残されたアパートは、呆然とする。家族以外から、愛を与えられるのは、初めてのことだからだ。
毒使いと糸使いの“繋がり”は、こうして始まった。
ミョウジナマエは、内心で毒づいた。
現在、彼は、謎の糸使いと交戦中である。
「なぁ、アンタの名前教えてくれよ。俺の名前は知ってんだろ? 一方的に知られてんのは、気分悪いぜ」
糸を避けながら、言う。
「僕は、アパート」
「お? 話せるじゃーん。よろしく、アパート」
「君を理解するために、分解させてほしい……」
「はは、やーだよ!」
ミョウジは、懐から毒の入った小瓶を取り出し、中身をバラ撒いた。
毒は、直ぐ様気化して、アパートを麻痺させる。
「ぐっ…………」
「ははは、動けねぇだろ? 麻痺毒だよ。俺には効かねぇけどな」
殺される。アパートは、そう思った。
「アパート、俺は、お前を愛した! 俺のことを理解してぇなら、バラすまでもねぇぜ。俺の恋人になれ! そしたら、俺のことを、たっぷり教えてやるよ」
何を言ってるんだろう?
アパートが、そう考えてるうちに、ミョウジは、彼を抱き締めて、囁く。
「俺を殺してまで理解したいなんて言われたのは、初めてだ。だから俺は、お前を愛してる」
ミョウジの体温。人の温もり。普通の人みたいに、自分を口説く男。
アパートの脳裏に、数々の思考がよぎる。
「じゃあ、じっくり考えといてくれよな。またな、アパート!」
ミョウジは、手を振り、去って行った。
ぽつんと取り残されたアパートは、呆然とする。家族以外から、愛を与えられるのは、初めてのことだからだ。
毒使いと糸使いの“繋がり”は、こうして始まった。
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