短編
※円(→)←ヒロ前提
「恋愛プロフェッショナルの吹雪君に相談です」
休憩中に僕のところにやって来たヒロト君は突然神妙な顔をしてそう言った。
「何その称号。初耳なんだけど」
「恋愛経験豊富なんでしょう?」
「誰から聞いたの」
「春奈さん達がそういうことを話してて」
なるほどな~。確かに春奈さんはそういう話好きそうだし聞かれたことも何度かある。
でも実際のところ好きだと言われて付き合ったことは数あれど自分から好きになったことはほとんどない。
「まぁ、参考になるかはわからないけど一応話は聞いてあげようか。それで、キャプテンがどうしたの?」
「うん。実は……って、円堂君なんて一言も言ってないのに」
「うん、バレバレ」
信じられないといった顔をしたヒロト君は事態に気付くとほんのり頬を赤く染めて俯いた。
あ、可愛いな。
「そ、それで、その……円堂君とお近づきになるにはどうしたらいいのかなって」
「告れば?」
「いや、何言って……!」
「だって……」
だってキャプテンがヒロト君のこと好きなのなんてモロバレだし。
さすがに全く気付いてないヒロト君に僕からそんなことを言うわけにはいかない。
半分呆れも含めてヒロト君を見れば顎に手を当てて眉間に皺を寄せていた。
「……でも、そうなのかな?いっそはっきり言っちゃった方がすっきりするのかもしれない。でも、それで嫌われたらどうしよう……!」
ああ、ヒロト君は本当にキャプテンのことが大好きなんだな。
そこまで必死になれるなんて、ちょっと羨ましいかも。
これはちょっと本格的に背中を押してあげようかな。
「大丈夫。それはないよ」
「どうしてそう言い切れるのさ」
「それはヒロト君だって知ってるじゃない。キャプテンは真っ直ぐ向けられた好意を笑ったりする人じゃないよ。だってそういう人だもん」
「あ……」
そういう人だからこそ、ヒロト君も好きになったはずなのに、悪いように考えすぎてそれすら見失ってる。
それに気付いたヒロト君は恥ずかしそうに顔を伏せた。
うん。もう一押しだ。
「当たって砕けろ!ヒロト君にはそれくらいの勢いが必要なんだよ」
「……うーん」
「ヒロト君の気持ちはもう決まってるんだから、後は伝える勇気、でしょ?」
「伝える勇気、か……」
僕の言葉を繰り返してしばらく考え込んだヒロト君はやがて振り切ったように顔を上げる。
その表情はずいぶんとすっきりしていた。
「うん!ありがとう。俺、頑張ってみるよ!」
「よし!じゃあ今すぐ行って来なさい!」
「え、今!?」
「今行かなくていつ行くの?ほら、キャプテンならあそこにいるよ!」
「お、押さないでよ!」
文句を言いながらも覚悟を決めたのか吸って吐いての深呼吸をしたヒロト君はキャプテンのところに駆け出した。
そしてその髪色のように真っ赤な顔をしたヒロト君はキャプテンに何事かを叫んで、その挙げ句に抱きついた。
おお、なかなかやるじゃないか。
抱きつかれたキャプテンはみるみる同じように真っ赤になって、どうしたらいいものかと手を右往左往させている。
いいからその背中に回せばいいのにまったくもう。
しばらくしてその手がヒロト君の背中に落ち着いたのを見て、僕はその場を離れることにした。
あとは若いお二人で、なんてね。
ふぶきやまが恋バナとかもうお前ら女子か。
9月18日はふぶきやまの日!
ということで。
本当は円ヒロの予定はなかったんだけど、ふぶきやまはこうでもしないとシリアスっていうか病んでる感じになりかねないので急遽路線変更。
ほのぼの可愛いふぶきやまが書きたいよ!
ふぶきやまも吹ヒロも大好きだよフォー!!!
でも本命は円ヒロです。
吹雪の本命はいまいちわからない。吹紺?吹染吹?アツシロ?わからん!!
>>2011.9.18
「恋愛プロフェッショナルの吹雪君に相談です」
休憩中に僕のところにやって来たヒロト君は突然神妙な顔をしてそう言った。
「何その称号。初耳なんだけど」
「恋愛経験豊富なんでしょう?」
「誰から聞いたの」
「春奈さん達がそういうことを話してて」
なるほどな~。確かに春奈さんはそういう話好きそうだし聞かれたことも何度かある。
でも実際のところ好きだと言われて付き合ったことは数あれど自分から好きになったことはほとんどない。
「まぁ、参考になるかはわからないけど一応話は聞いてあげようか。それで、キャプテンがどうしたの?」
「うん。実は……って、円堂君なんて一言も言ってないのに」
「うん、バレバレ」
信じられないといった顔をしたヒロト君は事態に気付くとほんのり頬を赤く染めて俯いた。
あ、可愛いな。
「そ、それで、その……円堂君とお近づきになるにはどうしたらいいのかなって」
「告れば?」
「いや、何言って……!」
「だって……」
だってキャプテンがヒロト君のこと好きなのなんてモロバレだし。
さすがに全く気付いてないヒロト君に僕からそんなことを言うわけにはいかない。
半分呆れも含めてヒロト君を見れば顎に手を当てて眉間に皺を寄せていた。
「……でも、そうなのかな?いっそはっきり言っちゃった方がすっきりするのかもしれない。でも、それで嫌われたらどうしよう……!」
ああ、ヒロト君は本当にキャプテンのことが大好きなんだな。
そこまで必死になれるなんて、ちょっと羨ましいかも。
これはちょっと本格的に背中を押してあげようかな。
「大丈夫。それはないよ」
「どうしてそう言い切れるのさ」
「それはヒロト君だって知ってるじゃない。キャプテンは真っ直ぐ向けられた好意を笑ったりする人じゃないよ。だってそういう人だもん」
「あ……」
そういう人だからこそ、ヒロト君も好きになったはずなのに、悪いように考えすぎてそれすら見失ってる。
それに気付いたヒロト君は恥ずかしそうに顔を伏せた。
うん。もう一押しだ。
「当たって砕けろ!ヒロト君にはそれくらいの勢いが必要なんだよ」
「……うーん」
「ヒロト君の気持ちはもう決まってるんだから、後は伝える勇気、でしょ?」
「伝える勇気、か……」
僕の言葉を繰り返してしばらく考え込んだヒロト君はやがて振り切ったように顔を上げる。
その表情はずいぶんとすっきりしていた。
「うん!ありがとう。俺、頑張ってみるよ!」
「よし!じゃあ今すぐ行って来なさい!」
「え、今!?」
「今行かなくていつ行くの?ほら、キャプテンならあそこにいるよ!」
「お、押さないでよ!」
文句を言いながらも覚悟を決めたのか吸って吐いての深呼吸をしたヒロト君はキャプテンのところに駆け出した。
そしてその髪色のように真っ赤な顔をしたヒロト君はキャプテンに何事かを叫んで、その挙げ句に抱きついた。
おお、なかなかやるじゃないか。
抱きつかれたキャプテンはみるみる同じように真っ赤になって、どうしたらいいものかと手を右往左往させている。
いいからその背中に回せばいいのにまったくもう。
しばらくしてその手がヒロト君の背中に落ち着いたのを見て、僕はその場を離れることにした。
あとは若いお二人で、なんてね。
ふぶきやまが恋バナとかもうお前ら女子か。
9月18日はふぶきやまの日!
ということで。
本当は円ヒロの予定はなかったんだけど、ふぶきやまはこうでもしないとシリアスっていうか病んでる感じになりかねないので急遽路線変更。
ほのぼの可愛いふぶきやまが書きたいよ!
ふぶきやまも吹ヒロも大好きだよフォー!!!
でも本命は円ヒロです。
吹雪の本命はいまいちわからない。吹紺?吹染吹?アツシロ?わからん!!
>>2011.9.18
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