短編①
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いつものように食事中に寝てしまったエースの隣で私も食事していれば、
がばっと勢い良く顔をあげたエース。
「・・・・・・あー・・・寝てた」
「あはは、おはよエース」
「んーアコー?」
「エース、好きだよ」
寝ぼけてる姿が可愛くて、
色気のない告白。
それでもエースは顔を真っ赤にさせて、目の前にあった食べ物を口いっぱいに放り込むと、
「むが!ふぁんふゅうは!」
とだけ言って足早に去ってしまった。
「・・・・・・飲み込んでからしゃべりなさいって言ってるのに」
何て言ってたのかまったくわからなかったんですけど。
でもきっと、そんな姿も愛おしいと思ってしまう私はもう重症なんだろうな。
それから私は、エースと話をしている時の何気ない合間に、
「好き」
と言ってはエースに逃げられる、ということを繰り返した。
「懲りないねぇアコちゃん」
「・・・・サッチさん」
今もまた、食事を取りに来たエースに、好きだよと言って逃げられたところ。
「逃げられるってわかってんだろーに」
「でもたぶん嫌がってはいないと思うんですよねー」
だからこそ、私もめげずに言う訳で。
エースが本当に嫌がってるようなら私だって何回も言ったりしない。
「そもそも何でそんなに好きって言いたいんだか」
「何で、って。好きだから、ですよ」
「じゃあ俺にも言って?」
「えー・・・・・サッチさんは何か違う」
「うわショック。ちなみに違う、って何が?」
「サッチさんも好きだけど、伝えたいわけじゃないっていうか」
「・・・・ごめん、わかんねえんだけど」
「わかんなくていいです。私が知ってるんで」
「・・・・・・アコちゃん、俺寂しい」
「そうえいばナースのシンシアさんがサッチさんのことカッコイイって言ってました」
「マジで!?」
テンションMAXになったサッチさんに後を任せて私も食事をとることにする。
エースの姿を探せば、すぐに見つかった。
・・・・寝てる姿が。
運良く隣も開いていたので、座らせてもらうことにする。
あれ以来、私の顔を見る度に緊張した様子を見せるようになったエース。
最近は下手すれば会うだけで逃げられそうな感じもしてきた。
「・・・・私、エースが好きだよ。でもだからどうしたいって訳じゃない」
隣で寝ているエースにだけ聞こえるような声でそっと呟く。
「ただ、伝えたいだけ。私はエースが好きってことをエースには分かって欲しいだけ。・・・でも」
でも、ずっと思ってた。
「本当にエースが嫌なら、もう言わないから」
それだけ言って、紅茶を一口。
すると、
「・・・・・・・・・・別に嫌じゃねェ」
小さくて、でも確かな言葉が耳に届いた。
そして少しだけあげられた顔は、何処か拗ねているように見える。
戦ってる時なんかはカッコ良くて、実年齢より大人びて見えるのに、今は年相応の顔。
「・・・・そっか。良かった」
「嫌じゃねェ、けど。何て言っていいか、わかんねェ」
「何も言わなくていいよ。私がエースに好きって言いたいだけだから」
それは私のエゴだから。
そう、思っていたんだけど。
「・・・・・・でも俺、アコのこと好きだぜ」
「え、」
「うん。好きだ、アコ」
確かめるようにしっかりとそう呟いたエースは真っ直ぐに私の目を見つめてきた。
「え、あ、うん・・・ありがと」
そして私はその視線に耐えられず、
「アコ!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ダッシュで逃げた。
「・・・・・・なんか」
思わず甲板まで全力疾走してしまった。
見つめられて、
好きだと言われた。
全部今まで自分がしてきたことだけど、
・・・・・・・・・・・・恥ずかしい。
い・・・・・・いたたまれない!
心臓がばくばくしてて。
・・・・・・・・もうエースの顔、見れないかも。
初めてエースの気持ちを理解できた気がする。
「アコ」
ぽん、と肩に手が置かれて心臓が飛び出たんじゃないかと思った。
「え・・・す」
「逃がさねェよ」
振り向いた先に居たのは、予想に違わずエース。
「・・・エースはいつも逃げてるじゃない」
「もう逃げねェ」
いつになく真剣な顔で言い切ったエースは、カッコイイ。
・・・じゃなくて!
「や、あの」
「だからアコも逃げんなよ」
「やだ」
「・・・・嫌なのかよ」
「言うのはいいけど言われるのは無理」
「慣れろ」
「・・・・・エースはもう慣れたの?」
今まで何回、好きだと彼に言っただろう。
けれエースは首を横に振った。
「慣れねェよ。・・・でも、もっと聞きたい」
そう言ってエースは最大の笑顔を見せた。
「俺もアコに好きって言うから。アコも、言ってくれよ。な?」
恥ずかしいのに、
逃げたいのに、
いたたまれないのに。
その笑顔を見てやっぱり好きって思うのは仕方ないことで。
「・・・・うん、好き」
好きだから、言わずにはいわれないものだ。
がばっと勢い良く顔をあげたエース。
「・・・・・・あー・・・寝てた」
「あはは、おはよエース」
「んーアコー?」
「エース、好きだよ」
寝ぼけてる姿が可愛くて、
色気のない告白。
それでもエースは顔を真っ赤にさせて、目の前にあった食べ物を口いっぱいに放り込むと、
「むが!ふぁんふゅうは!」
とだけ言って足早に去ってしまった。
「・・・・・・飲み込んでからしゃべりなさいって言ってるのに」
何て言ってたのかまったくわからなかったんですけど。
でもきっと、そんな姿も愛おしいと思ってしまう私はもう重症なんだろうな。
それから私は、エースと話をしている時の何気ない合間に、
「好き」
と言ってはエースに逃げられる、ということを繰り返した。
「懲りないねぇアコちゃん」
「・・・・サッチさん」
今もまた、食事を取りに来たエースに、好きだよと言って逃げられたところ。
「逃げられるってわかってんだろーに」
「でもたぶん嫌がってはいないと思うんですよねー」
だからこそ、私もめげずに言う訳で。
エースが本当に嫌がってるようなら私だって何回も言ったりしない。
「そもそも何でそんなに好きって言いたいんだか」
「何で、って。好きだから、ですよ」
「じゃあ俺にも言って?」
「えー・・・・・サッチさんは何か違う」
「うわショック。ちなみに違う、って何が?」
「サッチさんも好きだけど、伝えたいわけじゃないっていうか」
「・・・・ごめん、わかんねえんだけど」
「わかんなくていいです。私が知ってるんで」
「・・・・・・アコちゃん、俺寂しい」
「そうえいばナースのシンシアさんがサッチさんのことカッコイイって言ってました」
「マジで!?」
テンションMAXになったサッチさんに後を任せて私も食事をとることにする。
エースの姿を探せば、すぐに見つかった。
・・・・寝てる姿が。
運良く隣も開いていたので、座らせてもらうことにする。
あれ以来、私の顔を見る度に緊張した様子を見せるようになったエース。
最近は下手すれば会うだけで逃げられそうな感じもしてきた。
「・・・・私、エースが好きだよ。でもだからどうしたいって訳じゃない」
隣で寝ているエースにだけ聞こえるような声でそっと呟く。
「ただ、伝えたいだけ。私はエースが好きってことをエースには分かって欲しいだけ。・・・でも」
でも、ずっと思ってた。
「本当にエースが嫌なら、もう言わないから」
それだけ言って、紅茶を一口。
すると、
「・・・・・・・・・・別に嫌じゃねェ」
小さくて、でも確かな言葉が耳に届いた。
そして少しだけあげられた顔は、何処か拗ねているように見える。
戦ってる時なんかはカッコ良くて、実年齢より大人びて見えるのに、今は年相応の顔。
「・・・・そっか。良かった」
「嫌じゃねェ、けど。何て言っていいか、わかんねェ」
「何も言わなくていいよ。私がエースに好きって言いたいだけだから」
それは私のエゴだから。
そう、思っていたんだけど。
「・・・・・・でも俺、アコのこと好きだぜ」
「え、」
「うん。好きだ、アコ」
確かめるようにしっかりとそう呟いたエースは真っ直ぐに私の目を見つめてきた。
「え、あ、うん・・・ありがと」
そして私はその視線に耐えられず、
「アコ!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ダッシュで逃げた。
「・・・・・・なんか」
思わず甲板まで全力疾走してしまった。
見つめられて、
好きだと言われた。
全部今まで自分がしてきたことだけど、
・・・・・・・・・・・・恥ずかしい。
い・・・・・・いたたまれない!
心臓がばくばくしてて。
・・・・・・・・もうエースの顔、見れないかも。
初めてエースの気持ちを理解できた気がする。
「アコ」
ぽん、と肩に手が置かれて心臓が飛び出たんじゃないかと思った。
「え・・・す」
「逃がさねェよ」
振り向いた先に居たのは、予想に違わずエース。
「・・・エースはいつも逃げてるじゃない」
「もう逃げねェ」
いつになく真剣な顔で言い切ったエースは、カッコイイ。
・・・じゃなくて!
「や、あの」
「だからアコも逃げんなよ」
「やだ」
「・・・・嫌なのかよ」
「言うのはいいけど言われるのは無理」
「慣れろ」
「・・・・・エースはもう慣れたの?」
今まで何回、好きだと彼に言っただろう。
けれエースは首を横に振った。
「慣れねェよ。・・・でも、もっと聞きたい」
そう言ってエースは最大の笑顔を見せた。
「俺もアコに好きって言うから。アコも、言ってくれよ。な?」
恥ずかしいのに、
逃げたいのに、
いたたまれないのに。
その笑顔を見てやっぱり好きって思うのは仕方ないことで。
「・・・・うん、好き」
好きだから、言わずにはいわれないものだ。