短編①
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サッチさんが良い珈琲豆をくれた。
ついでに美味しい淹れ方も教えてもらったので、これは誰かに飲ませたい。
と、
「マルコさん、珈琲・・・・・」
飲みませんか、とマルコさんの部屋に行くと、私は目を大きく見開いた。
「・・・・・・・・・・・・うっわ」
珍しいものを見てしまった。
すっごいレアかも。
マルコさんは書類を前に机の上で所謂うたた寝をしていた。
微かに聞こえる寝息。
けして可愛いとは言いがたいおっさんなのに、それでも思ってしまう可愛い寝顔。
・・・・・・・・・・・・カメラ持ってくれば良かった。
もうちょっと、とその貴重な寝顔を堪能しようと顔を近づけたところ、
「・・・・・・・・・・・・アコ?」
マルコさんの目がうっすらと開き、半目でじろりと軽く睨まれた。
「あ。・・・・・・おはよう、御座いますマルコさん」
勝手に部屋に入ってしまった気まずさで思わず苦笑い。
マルコさんはちっ、と舌打ち。
・・・・・・・ああ、やっぱ怒ってる?
「・・・・・・・・情けねえとこ見せちまったよい」
「え、いえそんなこと」
「それで、アコは何でここに居るんだい」
怒ってるのかと思ったけどそういう訳でもなさそう。
「あ!すみません勝手に入ってきちゃって、その、珈琲でも如何かなと思いまして」
「・・・ああ、貰おうかねい」
「・・・・・・・・あの」
「ん?」
さっきの寝顔見て、
「私もここで一緒に珈琲飲んでもいいですか?」
もっとマルコさんと一緒に居たいと思ってしまった。
マルコさんは驚いて、
「ここで・・・・ってそりゃ構わねえが、何企んでるんだい、アコ」
「企んでるなんてそんな。マルコさんと一緒に休憩したいなーって思っただけですよ」
「ま、いいけどよい」
マルコさんの承諾も得たところで、
厨房に戻って珈琲を淹れた。
それとお茶請けに甘さ控えめのクッキーも。
「マルコさーん失礼します」
「ああ、ありがとよい」
珈琲とクッキーを持って部屋に入ると、マルコさんは書類を片付けているところで。
「もう1回くらい寝ませんか?」
「・・・・・・・・・絶対寝ねェよい」
「そこを何とか」
「断る」
「ちぇー」
言いながらクッキーを齧る。
うん、美味しい。
「・・・・豆変えたねい?」
「あ、わかりました?」
「美味くなったよい」
「サッチさんが質のいい豆買ってきてくれて。淹れ方も教わったんですよ」
マルコさんの顔が柔らかくなって、
私も思わず嬉しくなった。
「これからは毎日アコに淹れてもらうことにするよい」
「あははっ嬉しいです」
「クッキーも美味いよい」
「有難う御座います。何か落ち着きますねえ」
美味しい珈琲にクッキー。
マルコさんと楽しくて嬉しい話。
ゆっくりと時間が流れてるようで、
「・・・・んー何か眠くなります」
「今度は俺の番かい」
「え?」
「アコの寝顔だよい」
にや、と口角をあげて笑うマルコさんに恥ずかしさで顔が熱くなる。
「駄目ですよー。乙女の寝顔は大事なんですから」
「責任はとる」
「へ」
食べかけのクッキーを落としてしまった。
・・・・・・・・・・・責任、って。
「いやいや、そんなこと言ったら私が責任とらなきゃいけないじゃないですか」
「ああ、そうだねい。とってもらうかい」
「えええ!?」
まさかの展開に驚きを隠せず、
私は言葉を探す。
「えと、えええと」
「責任。とってくれるんだろい?なあ、アコ」
ぐい、と顎を捕まれて。
悪い顔で笑うマルコさん。
・・・・・・・・・・・・・・ああ、もう!
「幸せにします!マルコさん!」
言った瞬間ぐい、と顔を引き寄せられ、
唇が重なった。
「・・・・・・・・・ん、んっ」
名残惜しそうにマルコさんは離れると、
ククッと笑って、
「そりゃこっちの台詞だよい」
と楽しそうに珈琲を飲み干した。
ただの休憩のはずが、
とんでもないことになってしまったけど。
「・・・・・・・・・・珈琲おかわりいります?」
「ああ、頼むよい」
今はまだ、
このままで。
ついでに美味しい淹れ方も教えてもらったので、これは誰かに飲ませたい。
と、
「マルコさん、珈琲・・・・・」
飲みませんか、とマルコさんの部屋に行くと、私は目を大きく見開いた。
「・・・・・・・・・・・・うっわ」
珍しいものを見てしまった。
すっごいレアかも。
マルコさんは書類を前に机の上で所謂うたた寝をしていた。
微かに聞こえる寝息。
けして可愛いとは言いがたいおっさんなのに、それでも思ってしまう可愛い寝顔。
・・・・・・・・・・・・カメラ持ってくれば良かった。
もうちょっと、とその貴重な寝顔を堪能しようと顔を近づけたところ、
「・・・・・・・・・・・・アコ?」
マルコさんの目がうっすらと開き、半目でじろりと軽く睨まれた。
「あ。・・・・・・おはよう、御座いますマルコさん」
勝手に部屋に入ってしまった気まずさで思わず苦笑い。
マルコさんはちっ、と舌打ち。
・・・・・・・ああ、やっぱ怒ってる?
「・・・・・・・・情けねえとこ見せちまったよい」
「え、いえそんなこと」
「それで、アコは何でここに居るんだい」
怒ってるのかと思ったけどそういう訳でもなさそう。
「あ!すみません勝手に入ってきちゃって、その、珈琲でも如何かなと思いまして」
「・・・ああ、貰おうかねい」
「・・・・・・・・あの」
「ん?」
さっきの寝顔見て、
「私もここで一緒に珈琲飲んでもいいですか?」
もっとマルコさんと一緒に居たいと思ってしまった。
マルコさんは驚いて、
「ここで・・・・ってそりゃ構わねえが、何企んでるんだい、アコ」
「企んでるなんてそんな。マルコさんと一緒に休憩したいなーって思っただけですよ」
「ま、いいけどよい」
マルコさんの承諾も得たところで、
厨房に戻って珈琲を淹れた。
それとお茶請けに甘さ控えめのクッキーも。
「マルコさーん失礼します」
「ああ、ありがとよい」
珈琲とクッキーを持って部屋に入ると、マルコさんは書類を片付けているところで。
「もう1回くらい寝ませんか?」
「・・・・・・・・・絶対寝ねェよい」
「そこを何とか」
「断る」
「ちぇー」
言いながらクッキーを齧る。
うん、美味しい。
「・・・・豆変えたねい?」
「あ、わかりました?」
「美味くなったよい」
「サッチさんが質のいい豆買ってきてくれて。淹れ方も教わったんですよ」
マルコさんの顔が柔らかくなって、
私も思わず嬉しくなった。
「これからは毎日アコに淹れてもらうことにするよい」
「あははっ嬉しいです」
「クッキーも美味いよい」
「有難う御座います。何か落ち着きますねえ」
美味しい珈琲にクッキー。
マルコさんと楽しくて嬉しい話。
ゆっくりと時間が流れてるようで、
「・・・・んー何か眠くなります」
「今度は俺の番かい」
「え?」
「アコの寝顔だよい」
にや、と口角をあげて笑うマルコさんに恥ずかしさで顔が熱くなる。
「駄目ですよー。乙女の寝顔は大事なんですから」
「責任はとる」
「へ」
食べかけのクッキーを落としてしまった。
・・・・・・・・・・・責任、って。
「いやいや、そんなこと言ったら私が責任とらなきゃいけないじゃないですか」
「ああ、そうだねい。とってもらうかい」
「えええ!?」
まさかの展開に驚きを隠せず、
私は言葉を探す。
「えと、えええと」
「責任。とってくれるんだろい?なあ、アコ」
ぐい、と顎を捕まれて。
悪い顔で笑うマルコさん。
・・・・・・・・・・・・・・ああ、もう!
「幸せにします!マルコさん!」
言った瞬間ぐい、と顔を引き寄せられ、
唇が重なった。
「・・・・・・・・・ん、んっ」
名残惜しそうにマルコさんは離れると、
ククッと笑って、
「そりゃこっちの台詞だよい」
と楽しそうに珈琲を飲み干した。
ただの休憩のはずが、
とんでもないことになってしまったけど。
「・・・・・・・・・・珈琲おかわりいります?」
「ああ、頼むよい」
今はまだ、
このままで。