短編①
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毎日つけている指輪。
料理をする時ははずしているけど、それ以外はほとんどつけていた。
その所為か、
いつの間にか汚れが目立ってきた。
・・・・・・・銀がとれてきちゃったのかな?
シルバーの素材に、小さく埋め込まれたルビー。
裏側に刻印されたメッセージ。
すべてが気に入ってるだけに、ちょっと寂しい。
何とか綺麗にならないもんか。
「うーん」
部屋でベッドに座り指輪を眺める。
「アコ居るか?」
そう言ってノックもせずに入ってきたのはエース。
「エース?」
「何やってんだ?」
「指輪がね、汚れてきちゃったなあって」
指輪を見せればエースはそれをまじまじと見つめて、
「これアレか?付き合い初めの頃俺が買ってやったやつ」
「そうそう。あれから2年もたつんだもんね」
月日が過ぎるのは早いよねえなんてしみじみ思う。
「次島に着いたら新しいの買ってやるよ」
ぼす、と私の隣にエースが座って、ベッドが揺れた。
「あ、わわっ!」
その拍子に指輪が落ちそうになって、慌てて握り締めた。
「危なかったぁ・・・買ってくれるのは嬉しいけど、これ綺麗になるならしたいなって」
「綺麗になるのかコレ」
「・・・・・・・一応ナースさんに聞いて色々試してみたんだけどね」
「駄目だったのか」
苦笑するエースにこくりと頷く。
「これ特殊なコーティングがしてあって、普通のシルバー磨きだと駄目みたいで」
「そうだったか?」
「そうなの。・・・・だから専門のお店に行って聞いてみないと」
「あるといいな、次の島に」
言いながらエースは優しく私の頭を撫でてくれる。
「・・・・ね、エース。あれから2年たったんだねえ」
「2年か。そりゃ指輪も汚れるか」
「だね。私達もちょっと変わったもんね」
「そっか?」
「照れとかなくなった気がする」
「あー最初の頃アコすげェ緊張してたもんな」
からかうように笑うエースにあの頃の自分を思い出す。
「そりゃ緊張するってば」
「手ェ握っただけで顔赤くなったり、キスした後は必ず俺の胸に顔埋めてくるんだよな」
「・・・・恥ずかしかったんだから仕方ないでしょ?」
「ま、それはそれで可愛いかったんだけどよ」
「今は可愛くないとでも?」
我ながら過去の自分に嫉妬、なんて馬鹿馬鹿しいとも思うけど。
「ははっ昔の自分に嫉妬か?ほんとに可愛いなアコは」
「・・・・・・今でも?」
「今でも。つーか可愛くなった」
・・・・エースのこういう真っ直ぐなとこは変わらない。
こういう台詞に弱い私も。
「・・・・・・ありがと」
「お、赤くなった。まだ照れてんじゃねェか」
「そりゃあね、まだドキドキだってするけど。・・・・でも、少し余裕が出来たっていうか」
「余裕?」
「あの頃は何かもういっぱいいっぱいで。でも今は嬉しいな、とか幸せ、とかがゆっくり感じられるなって」
昔は抱きしめられてもキスされてもただドキドキにすべてを占められていた。
でも今はちゃんとエースのぬくもりや匂いを感じ取ることが出来て、
ああ幸せだなって感じられる。
「・・・・・・・・へェ。余裕、ねえ?」
にや、と口角をあげて笑ったエースに嫌な予感。
「え、エース君?」
名前を呼んだ瞬間、待ってましたと言わんばかりに私の身体を閉じ込めたエースは、
そのまま、
「ん、っ・・・・・んん」
私の唇を貪る。
「ん・・・・・・・・ふ、」
額に当たるエースの髪がくすぐったい。
そして私の息が限界になった頃、
やっと唇が離れた。
かと思えば、
「え、」
そのままゆっくりとベッドに押し倒される。
「エース、ちょっと待っ」
「アコだけに余裕なんかやんねェよ」
そう言って笑ったエースの顔がカッコ良くて。
ドキッとした。
・・・・・・・・・・やっぱり余裕、ないかも。
「ね、エース」
「ん?」
「好きだよ。これからもずっと」
「・・・・ああ、俺もだ」
エースがそう言って嬉しそうに笑うのを確認して、私はゆっくりと目を閉じた。
後日着いた島で、
指輪はクリーニング液につけて綺麗になりました。
料理をする時ははずしているけど、それ以外はほとんどつけていた。
その所為か、
いつの間にか汚れが目立ってきた。
・・・・・・・銀がとれてきちゃったのかな?
シルバーの素材に、小さく埋め込まれたルビー。
裏側に刻印されたメッセージ。
すべてが気に入ってるだけに、ちょっと寂しい。
何とか綺麗にならないもんか。
「うーん」
部屋でベッドに座り指輪を眺める。
「アコ居るか?」
そう言ってノックもせずに入ってきたのはエース。
「エース?」
「何やってんだ?」
「指輪がね、汚れてきちゃったなあって」
指輪を見せればエースはそれをまじまじと見つめて、
「これアレか?付き合い初めの頃俺が買ってやったやつ」
「そうそう。あれから2年もたつんだもんね」
月日が過ぎるのは早いよねえなんてしみじみ思う。
「次島に着いたら新しいの買ってやるよ」
ぼす、と私の隣にエースが座って、ベッドが揺れた。
「あ、わわっ!」
その拍子に指輪が落ちそうになって、慌てて握り締めた。
「危なかったぁ・・・買ってくれるのは嬉しいけど、これ綺麗になるならしたいなって」
「綺麗になるのかコレ」
「・・・・・・・一応ナースさんに聞いて色々試してみたんだけどね」
「駄目だったのか」
苦笑するエースにこくりと頷く。
「これ特殊なコーティングがしてあって、普通のシルバー磨きだと駄目みたいで」
「そうだったか?」
「そうなの。・・・・だから専門のお店に行って聞いてみないと」
「あるといいな、次の島に」
言いながらエースは優しく私の頭を撫でてくれる。
「・・・・ね、エース。あれから2年たったんだねえ」
「2年か。そりゃ指輪も汚れるか」
「だね。私達もちょっと変わったもんね」
「そっか?」
「照れとかなくなった気がする」
「あー最初の頃アコすげェ緊張してたもんな」
からかうように笑うエースにあの頃の自分を思い出す。
「そりゃ緊張するってば」
「手ェ握っただけで顔赤くなったり、キスした後は必ず俺の胸に顔埋めてくるんだよな」
「・・・・恥ずかしかったんだから仕方ないでしょ?」
「ま、それはそれで可愛いかったんだけどよ」
「今は可愛くないとでも?」
我ながら過去の自分に嫉妬、なんて馬鹿馬鹿しいとも思うけど。
「ははっ昔の自分に嫉妬か?ほんとに可愛いなアコは」
「・・・・・・今でも?」
「今でも。つーか可愛くなった」
・・・・エースのこういう真っ直ぐなとこは変わらない。
こういう台詞に弱い私も。
「・・・・・・ありがと」
「お、赤くなった。まだ照れてんじゃねェか」
「そりゃあね、まだドキドキだってするけど。・・・・でも、少し余裕が出来たっていうか」
「余裕?」
「あの頃は何かもういっぱいいっぱいで。でも今は嬉しいな、とか幸せ、とかがゆっくり感じられるなって」
昔は抱きしめられてもキスされてもただドキドキにすべてを占められていた。
でも今はちゃんとエースのぬくもりや匂いを感じ取ることが出来て、
ああ幸せだなって感じられる。
「・・・・・・・・へェ。余裕、ねえ?」
にや、と口角をあげて笑ったエースに嫌な予感。
「え、エース君?」
名前を呼んだ瞬間、待ってましたと言わんばかりに私の身体を閉じ込めたエースは、
そのまま、
「ん、っ・・・・・んん」
私の唇を貪る。
「ん・・・・・・・・ふ、」
額に当たるエースの髪がくすぐったい。
そして私の息が限界になった頃、
やっと唇が離れた。
かと思えば、
「え、」
そのままゆっくりとベッドに押し倒される。
「エース、ちょっと待っ」
「アコだけに余裕なんかやんねェよ」
そう言って笑ったエースの顔がカッコ良くて。
ドキッとした。
・・・・・・・・・・やっぱり余裕、ないかも。
「ね、エース」
「ん?」
「好きだよ。これからもずっと」
「・・・・ああ、俺もだ」
エースがそう言って嬉しそうに笑うのを確認して、私はゆっくりと目を閉じた。
後日着いた島で、
指輪はクリーニング液につけて綺麗になりました。