短編①
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寒さもいっそう強くなって、
街はクリスマスムード一色。
「あー寒っ」
「もっと厚着すりゃいいだろうアコ」
そう言って隣を歩くシャンクスは苦笑する。
「だって太って見えちゃう」
「風邪ひくよりマシだろ?」
「・・・・・・・複雑」
シャンクスと付き合い始めてから、最初のクリスマスももうすぐ。
「そういや、アコは欲しいモンとかないのか?」
「欲しいもの?んーっと、あ!加湿器」
急に欲しいもの、と言われても。
でもちょうど思い当たったのが加湿器。
「・・・・・・・・・加湿器?」
「加湿器」
複雑な顔のシャンクスに、携帯電話で撮った写真を見せた。
「今使ってる奴が調子悪くて。これ見て、雫型が可愛いでしょ?イルミネーションもついてるし」
「・・・・・・・・・・・加湿器?」
ショックを受けたように同じことを繰り返したシャンクスに首を傾げた。
・・・・私変なこと言ってる?
「しかもお値段、3980円だよ!」
安い!お得!
「・・・・・・・・・・・・・・・・3980円」
「・・・・・・そうだけど」
「他にないのか?バッグとか、指輪とか、何でもいいんだぞ?」
今度は何処か焦ったような、困ったようなシャンクス。
・・・・挙動不審だ。
「あ、のど飴欲しいかな。」
「・・・・・・・・・・他には?」
「肩凝り激しいからマッサージ機」
正直に答えてるのに、シャンクスの顔は曇っていくばかり。
「もうすぐクリスマスだな?」
「・・・?そだね?」
「遠慮しなくていいんだぞ、欲しい物は何でも言え」
「うーん、でもシャンクスが一緒に居てくれるならそれで」
うん、それだけで嬉しい。
シャンクスは会社の社長だから、会えるだけで。
「・・・・・・・・・・・・襲っていいか?」
「駄目ですけど!?」
いきなり何を言い出すのかシャンクスは。
でも、
「じゃあキスなら?」
「・・・・・・あとでなら」
これには頷いた。
だって、好きだから。
「今日は泊まって行くよな?」
「でも急に仕事入ったりしない?」
「入っても行かねえ」
「・・・・社長」
「お、いいなその響き」
「いつも皆に呼ばれてるでしょ?」
「アコに呼ばれると何つーか、ぐっとくる」
これ以上は何を言っても無駄と悟って、引かれる腕に身を任せた。
そして、クリスマス当日。
「んー!美味しいっ!」
「確かに美味いが・・・・このラーメン」
「ね!私の中で1番かも!」
夕飯は行きたいところがある、とお願いして来てもらったのがラーメン屋。
友達の間でもなかなか評判が良くて行ってみたかったところだ。
実際すごく美味しい。
「しかしな・・・何も今日でなくても良かったんじゃないか?」
「でもここいつも混んでるんだよ?今日みたいな日は皆お洒落なレストラン行っちゃうからお得なの!」
「・・・そうか」
「もしかしてシャンクス嫌だった?」
「いや、味は確かだしな。アコのその笑顔が見れるならいいさ」
「それにこの後はシャンクスがエスコートしてくれるんでしょ?」
「・・・・・ああ、勿論」
シャンクスの不敵な笑みに案内された場所は、
「うっわすごーい」
夜、誰も居ない公園。
けれどただの公園じゃなくて。
ライトアップされた噴水。
手入れされた庭園。
「寒くないかアコ?」
「うん、大丈夫」
噴水に目を奪われていたら、後ろからふわりと抱きしめられた。
「・・・・・・アコ、プレゼント」
「え?・・・・・・え、嘘」
気がついたのは噴水の横に置いてある綺麗に包装された箱。
「・・・・開けてもいい?」
「ああ」
緩められた腕から離れて、箱を手に取り、丁寧に開けた。
中身は、
「わ、こののど飴よく効くやつ。・・・これ、最近流行のマッサージ器具」
そして。
「・・・・・・・・・加湿器」
「お前が言ってたのより性能はいいものにしておいた」
「私があの時欲しいって言った物、全部・・・?」
まさか全部もらえるとは思ってなかった。
「それと、もう1つ、だ」
「もう1つ?」
シャンクスがす、っと指さしたその先。
そこには確かにもう1つ、あった。
「・・・・可愛い。ブレスレット?」
「さすがにそれだけじゃ色気もねえしな。知ってるか?ブレスレットの意味」
ゴールドの鎖にルビーの宝石が連なった、可愛いブレスレット。
え、でも意味なんてあったっけ?
「意味?」
「捕まえる、だ」
「・・・・私悪いことしてない」
「しないようにってことさ。俺以外の男のとこには行かせないってことだ」
「・・・こんな可愛い手錠なら大歓迎」
後から聞いた話では、シャンクスは私へのクリスマスプレゼントにものすごーく悩んだらしい。
ネックレスとか、指輪とかそういうのをねだられるものだと思ってたらしく、
まさか加湿器やのど飴と言われるとは思ってなかったんだそうだ。
ちなみに私からは、
某ブランドの腕時計をあげた。
たぶんこれも1つの手錠なんだと思う。
無意識だったけど。
街はクリスマスムード一色。
「あー寒っ」
「もっと厚着すりゃいいだろうアコ」
そう言って隣を歩くシャンクスは苦笑する。
「だって太って見えちゃう」
「風邪ひくよりマシだろ?」
「・・・・・・・複雑」
シャンクスと付き合い始めてから、最初のクリスマスももうすぐ。
「そういや、アコは欲しいモンとかないのか?」
「欲しいもの?んーっと、あ!加湿器」
急に欲しいもの、と言われても。
でもちょうど思い当たったのが加湿器。
「・・・・・・・・・加湿器?」
「加湿器」
複雑な顔のシャンクスに、携帯電話で撮った写真を見せた。
「今使ってる奴が調子悪くて。これ見て、雫型が可愛いでしょ?イルミネーションもついてるし」
「・・・・・・・・・・・加湿器?」
ショックを受けたように同じことを繰り返したシャンクスに首を傾げた。
・・・・私変なこと言ってる?
「しかもお値段、3980円だよ!」
安い!お得!
「・・・・・・・・・・・・・・・・3980円」
「・・・・・・そうだけど」
「他にないのか?バッグとか、指輪とか、何でもいいんだぞ?」
今度は何処か焦ったような、困ったようなシャンクス。
・・・・挙動不審だ。
「あ、のど飴欲しいかな。」
「・・・・・・・・・・他には?」
「肩凝り激しいからマッサージ機」
正直に答えてるのに、シャンクスの顔は曇っていくばかり。
「もうすぐクリスマスだな?」
「・・・?そだね?」
「遠慮しなくていいんだぞ、欲しい物は何でも言え」
「うーん、でもシャンクスが一緒に居てくれるならそれで」
うん、それだけで嬉しい。
シャンクスは会社の社長だから、会えるだけで。
「・・・・・・・・・・・・襲っていいか?」
「駄目ですけど!?」
いきなり何を言い出すのかシャンクスは。
でも、
「じゃあキスなら?」
「・・・・・・あとでなら」
これには頷いた。
だって、好きだから。
「今日は泊まって行くよな?」
「でも急に仕事入ったりしない?」
「入っても行かねえ」
「・・・・社長」
「お、いいなその響き」
「いつも皆に呼ばれてるでしょ?」
「アコに呼ばれると何つーか、ぐっとくる」
これ以上は何を言っても無駄と悟って、引かれる腕に身を任せた。
そして、クリスマス当日。
「んー!美味しいっ!」
「確かに美味いが・・・・このラーメン」
「ね!私の中で1番かも!」
夕飯は行きたいところがある、とお願いして来てもらったのがラーメン屋。
友達の間でもなかなか評判が良くて行ってみたかったところだ。
実際すごく美味しい。
「しかしな・・・何も今日でなくても良かったんじゃないか?」
「でもここいつも混んでるんだよ?今日みたいな日は皆お洒落なレストラン行っちゃうからお得なの!」
「・・・そうか」
「もしかしてシャンクス嫌だった?」
「いや、味は確かだしな。アコのその笑顔が見れるならいいさ」
「それにこの後はシャンクスがエスコートしてくれるんでしょ?」
「・・・・・ああ、勿論」
シャンクスの不敵な笑みに案内された場所は、
「うっわすごーい」
夜、誰も居ない公園。
けれどただの公園じゃなくて。
ライトアップされた噴水。
手入れされた庭園。
「寒くないかアコ?」
「うん、大丈夫」
噴水に目を奪われていたら、後ろからふわりと抱きしめられた。
「・・・・・・アコ、プレゼント」
「え?・・・・・・え、嘘」
気がついたのは噴水の横に置いてある綺麗に包装された箱。
「・・・・開けてもいい?」
「ああ」
緩められた腕から離れて、箱を手に取り、丁寧に開けた。
中身は、
「わ、こののど飴よく効くやつ。・・・これ、最近流行のマッサージ器具」
そして。
「・・・・・・・・・加湿器」
「お前が言ってたのより性能はいいものにしておいた」
「私があの時欲しいって言った物、全部・・・?」
まさか全部もらえるとは思ってなかった。
「それと、もう1つ、だ」
「もう1つ?」
シャンクスがす、っと指さしたその先。
そこには確かにもう1つ、あった。
「・・・・可愛い。ブレスレット?」
「さすがにそれだけじゃ色気もねえしな。知ってるか?ブレスレットの意味」
ゴールドの鎖にルビーの宝石が連なった、可愛いブレスレット。
え、でも意味なんてあったっけ?
「意味?」
「捕まえる、だ」
「・・・・私悪いことしてない」
「しないようにってことさ。俺以外の男のとこには行かせないってことだ」
「・・・こんな可愛い手錠なら大歓迎」
後から聞いた話では、シャンクスは私へのクリスマスプレゼントにものすごーく悩んだらしい。
ネックレスとか、指輪とかそういうのをねだられるものだと思ってたらしく、
まさか加湿器やのど飴と言われるとは思ってなかったんだそうだ。
ちなみに私からは、
某ブランドの腕時計をあげた。
たぶんこれも1つの手錠なんだと思う。
無意識だったけど。