短編⑥
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俺の恋人はしっかりしていて、マルコやナースからも頼られている。
素直にすげェと思ってるし、俺自身彼女を頼ることもよくある。
で、そんな可愛い俺の恋人は月に1回甘えたになることがある。
甘えるのは俺にだけで、俺しか知らない。
で、
「ケーキ食べたい」
「じゃあサッチに作ってもらうか」
「エース頼んできて」
「お前から頼んだ方が作ってくれそうじゃねェ?」
「嫌」
・・・今日がその貴重な甘えたい日らしい。
朝食を終えたタイミングで俺の部屋に来たと思ったら俺から離れずサッチの愚痴を話したりナースとの恋バナを話したり。
かと思えば今度はケーキが食いたいそうだ。
「わかった、じゃあ俺が頼んでくる」
「行かないで」
上目遣いで俺の腕を掴む彼女はたまらなく可愛いんだが、俺はどうすりゃいいんだ。
「じゃあ一緒に行くか?」
優しく髪を撫でてやればふにゃりと力の抜けた笑顔を浮かべてゆっくり頷いた。
「一緒には行くけどエースが頼んでね」
「へェへェ、お姫様」
試しに厨房に行ってみればサッチがまだ居たので、
「サッチーケーキ作ってくれ」
声をかけた。
お姫様はと言えば俺の後ろにぴたりとくっついている。
「ケーキはいいけどアコちゃん何で隠れてんの?具合悪いの?」
ちらりと後ろを見ればアコはサッチの顔を見ようともしていない。
さっきまでサッチの愚痴を言ってたって罪悪感とかなんだろうが。
「糖分不足で元気がねェだけだ、だから早めに頼む。俺の分も」
「了解、ちっと待ってな」
「俺のも忘れんなよ」
「わかってるって。ここで食う?」
「いんや、俺の部屋」
「じゃあ出来たら持っていってやるよ。とびきりのお茶も」
「悪ィ、頼む」
こんな会話をしてじゃあ、と踵を返したら、
「サッチさんとびきり甘いのでお願いします」
とあいつが一言。
「あいよっ!」
・・・いつものしっかり者の顔だ。
でも、
「有難うエース」
部屋に戻れば甘えた顔で抱き着いてくる。
「あとして欲しいことは?」
「もっとぎゅってして」
「こうか?」
ぎゅうう、と腕の力を強めれば、
「あははっ苦しい!でも好き!!」
と無邪気に笑う。
「あとはケーキを待つのみ、だな」
「今日はケーキ食べてエースとだらだらする日にする」
「いちゃいちゃは?」
「しませーん」
「しねェのかよ」
いや今こうしてるのも十分いちゃいちゃしてると思うんだが。
「ねえエース」
「ん」
顔を上げて俺の顔をじっと見つめる。
・・・なんだ、今度は一体なんなんだ。
「私のこと、好き?」
「・・・・好き、に決まってンだろ」
口にするのは恥ずかしいものの、
こういう時に言わないと後からいつまでも言われちまうし、
何より怒らせたらエースもう嫌い別れるなどと言われかねない。
「私も好き」
「まあ俺は愛してる、だけどな」
「じゃあ私も愛してるっ」
「ははっ負けず嫌いかよ」
「負けたくないもの」
「何に?」
「エースを思う気持ちは誰にも負けない」
「へェ、じゃあキスしてくれよ」
普段は俺からすることの方が多く、
それも否定されることはないから別に悪くはねェんだが。
たまにはされてみたい。
「じゃあエース目閉じて?」
「おう」
言われるがまま目を閉じた。
・・・待つこと1秒。
すぐに唇に柔らかい感触。
「・・・・っ」
目を開けて俺からもう1度しようとしたところ、
「おーいケーキ持ってきたぜー」
とサッチの声。
即座にその声に反応して、
「ケーキ!!」
・・・・ドアを開けに行ってしまった。
「サッチさん特製の紅茶もお楽しみ、ってね。じゃな!」
「エースケーキ来た!」
「俺はケーキよりアコを喰いたい」
「今日はいちゃいちゃは?」
「・・・しない」
「よろしい。食べよう?」
「・・・ん」
「ね、食べさせて」
「はいはい」
小さく開いた口に切ったケーキを放り込んでやれば、
「んん・・・幸せぇ」
と顔を綻ばせた。
・・・・可愛いなオイ。
「俺にも食わせてくれよアコ」
「やだ」
即座に否定されるも、まあだろうなとは思ってた。
今日はとことん甘えさせてやる日だ、仕方ねェ。
「・・・ほらよ、あーん」
「あーん。ん、美味しいっ」
何とか自分のケーキも食いながら食わせることに成功。
しかし、
「エースこれ以上は食べちゃダメ」
「何でだよ」
可愛い恋人に制止をかけられた。
不満を訴えれば泣きそうな顔で、
「だってエース寝ちゃうでしょ。寝ないで」
「・・・起こせばいいだろ」
「なかなか起きないじゃない」
それもそうか。
「わァったよ」
渋々頷けば、にこぉーっと嬉しそうに微笑む。
・・・・この顔にはいつまでたっても敵う気がしねェ。
「有難うね、エース。大好き」
「・・・・ん」
・・・この言葉にも、俺はきっと一生敵わないんだろうな。
翌日からは、
「おはようエース、服はそこに置いてあるよ。私は下ごしらえ行くから」
「お、おう」
「昼までにはマルコさんからもらったもの終わらせちゃいなね、夕方は会えると思う」
「わかった」
「じゃ、朝ごはん楽しみにしててね!」
「・・・・行ってら」
しっかりもののアコに戻っていて。
かっけェ。
可愛いのもいいけどかっこいいのもいい。
つーか俺あいつなら何でも好きなんだな、とそっと思った。
素直にすげェと思ってるし、俺自身彼女を頼ることもよくある。
で、そんな可愛い俺の恋人は月に1回甘えたになることがある。
甘えるのは俺にだけで、俺しか知らない。
で、
「ケーキ食べたい」
「じゃあサッチに作ってもらうか」
「エース頼んできて」
「お前から頼んだ方が作ってくれそうじゃねェ?」
「嫌」
・・・今日がその貴重な甘えたい日らしい。
朝食を終えたタイミングで俺の部屋に来たと思ったら俺から離れずサッチの愚痴を話したりナースとの恋バナを話したり。
かと思えば今度はケーキが食いたいそうだ。
「わかった、じゃあ俺が頼んでくる」
「行かないで」
上目遣いで俺の腕を掴む彼女はたまらなく可愛いんだが、俺はどうすりゃいいんだ。
「じゃあ一緒に行くか?」
優しく髪を撫でてやればふにゃりと力の抜けた笑顔を浮かべてゆっくり頷いた。
「一緒には行くけどエースが頼んでね」
「へェへェ、お姫様」
試しに厨房に行ってみればサッチがまだ居たので、
「サッチーケーキ作ってくれ」
声をかけた。
お姫様はと言えば俺の後ろにぴたりとくっついている。
「ケーキはいいけどアコちゃん何で隠れてんの?具合悪いの?」
ちらりと後ろを見ればアコはサッチの顔を見ようともしていない。
さっきまでサッチの愚痴を言ってたって罪悪感とかなんだろうが。
「糖分不足で元気がねェだけだ、だから早めに頼む。俺の分も」
「了解、ちっと待ってな」
「俺のも忘れんなよ」
「わかってるって。ここで食う?」
「いんや、俺の部屋」
「じゃあ出来たら持っていってやるよ。とびきりのお茶も」
「悪ィ、頼む」
こんな会話をしてじゃあ、と踵を返したら、
「サッチさんとびきり甘いのでお願いします」
とあいつが一言。
「あいよっ!」
・・・いつものしっかり者の顔だ。
でも、
「有難うエース」
部屋に戻れば甘えた顔で抱き着いてくる。
「あとして欲しいことは?」
「もっとぎゅってして」
「こうか?」
ぎゅうう、と腕の力を強めれば、
「あははっ苦しい!でも好き!!」
と無邪気に笑う。
「あとはケーキを待つのみ、だな」
「今日はケーキ食べてエースとだらだらする日にする」
「いちゃいちゃは?」
「しませーん」
「しねェのかよ」
いや今こうしてるのも十分いちゃいちゃしてると思うんだが。
「ねえエース」
「ん」
顔を上げて俺の顔をじっと見つめる。
・・・なんだ、今度は一体なんなんだ。
「私のこと、好き?」
「・・・・好き、に決まってンだろ」
口にするのは恥ずかしいものの、
こういう時に言わないと後からいつまでも言われちまうし、
何より怒らせたらエースもう嫌い別れるなどと言われかねない。
「私も好き」
「まあ俺は愛してる、だけどな」
「じゃあ私も愛してるっ」
「ははっ負けず嫌いかよ」
「負けたくないもの」
「何に?」
「エースを思う気持ちは誰にも負けない」
「へェ、じゃあキスしてくれよ」
普段は俺からすることの方が多く、
それも否定されることはないから別に悪くはねェんだが。
たまにはされてみたい。
「じゃあエース目閉じて?」
「おう」
言われるがまま目を閉じた。
・・・待つこと1秒。
すぐに唇に柔らかい感触。
「・・・・っ」
目を開けて俺からもう1度しようとしたところ、
「おーいケーキ持ってきたぜー」
とサッチの声。
即座にその声に反応して、
「ケーキ!!」
・・・・ドアを開けに行ってしまった。
「サッチさん特製の紅茶もお楽しみ、ってね。じゃな!」
「エースケーキ来た!」
「俺はケーキよりアコを喰いたい」
「今日はいちゃいちゃは?」
「・・・しない」
「よろしい。食べよう?」
「・・・ん」
「ね、食べさせて」
「はいはい」
小さく開いた口に切ったケーキを放り込んでやれば、
「んん・・・幸せぇ」
と顔を綻ばせた。
・・・・可愛いなオイ。
「俺にも食わせてくれよアコ」
「やだ」
即座に否定されるも、まあだろうなとは思ってた。
今日はとことん甘えさせてやる日だ、仕方ねェ。
「・・・ほらよ、あーん」
「あーん。ん、美味しいっ」
何とか自分のケーキも食いながら食わせることに成功。
しかし、
「エースこれ以上は食べちゃダメ」
「何でだよ」
可愛い恋人に制止をかけられた。
不満を訴えれば泣きそうな顔で、
「だってエース寝ちゃうでしょ。寝ないで」
「・・・起こせばいいだろ」
「なかなか起きないじゃない」
それもそうか。
「わァったよ」
渋々頷けば、にこぉーっと嬉しそうに微笑む。
・・・・この顔にはいつまでたっても敵う気がしねェ。
「有難うね、エース。大好き」
「・・・・ん」
・・・この言葉にも、俺はきっと一生敵わないんだろうな。
翌日からは、
「おはようエース、服はそこに置いてあるよ。私は下ごしらえ行くから」
「お、おう」
「昼までにはマルコさんからもらったもの終わらせちゃいなね、夕方は会えると思う」
「わかった」
「じゃ、朝ごはん楽しみにしててね!」
「・・・・行ってら」
しっかりもののアコに戻っていて。
かっけェ。
可愛いのもいいけどかっこいいのもいい。
つーか俺あいつなら何でも好きなんだな、とそっと思った。
