短編①
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女の子へのプレゼントを買いに行くというサッチにエースと付き合ってあげた1日。
サッチと別れてすっかり暗くなった駅前に出てみれば、目の前に見えたのはゴージャスなイルミネーション。
「うわー綺麗。もうクリスマスだもんねえ」
「だな。つーかこれ去年より豪華になってねェか?」
「そう?」
駅前の商店街を歩けば木々にも取り付けられているイルミネーション。
「そういえばエースは今年クリスマスってどうするの?」
確か去年は皆でプチパーティをした。
でも今年はサッチにもマルコにも予定がある為パーティはない。
「あー・・・・・ルフィと肉祭り」
「肉祭り!?何それ楽しそう」
相変わらず弟君と仲いいんだなエースは。
「アコは?・・・クリスマス、どうすんだよ」
「私は予定もないしバイト入れようと思ってたけど」
「・・・・けど?」
「肉祭り面白そう。私も行きたい」
「はァ!?」
あ、やっぱ駄目かな。
エースならいいぜ、とか言ってくれると思ってたんだけど。
「・・・・駄目?」
「・・・・・・・いや、駄目じゃねェ、けど。肉祭りだぜ?」
「私牛も豚も鶏も大好きだよ?あ、勿論お金も払うし」
肉祭りの何がいけないのだろう。
そりゃルフィやエース程お肉への愛は少ないかもしれないけど。
お肉万歳。
「・・・じゃあ、来いよアコ」
「やった!楽しみ!」
何処か戸惑い気味に、それでもオッケイしてくれたエースにお礼を言って、その場はお別れした。
肉祭り、楽しみ。
そしてクリスマスイブ。
「え、お祭り中止?」
エースから電話があって、何事かと思えば、楽しみにしていた肉祭りの中止を告げられた。
「ルフィがクラスの奴らとパーティに行くことになったから、中止。悪いな」
「えー2人でもやろうよ」
「・・・・・駄目だ」
「何で?お肉祭りやろうよ。何ならお菓子も持っていくよ?」
「そういう問題じゃねェ」
電話の向こうでエースがどんな顔をしてるのかはわからないけど、何だか声は不機嫌。
・・・というか、拗ねたような。
「じゃあご飯くらい一緒に食べない?」
「・・・・飯?」
「お肉の卸し問屋さんの店で美味しいお肉レストラン知ってるんだけど」
「・・・・・・肉」
受話器越しにごくりと喉を鳴らす音が聞こえた。
という訳で、クリスマス当日の夕方、駅でエースと待ち合わせ。
「何食べよっかな。ステーキにハンバーグ、チャーシュー麺もいいよね」
「・・・・・お前そんなに肉好きだったか?」
「うん、好き」
魚も好きだけどお肉も好き。
赤身もいいけど脂もいいよね。
「・・・・ふーん」
「そういえば今日って流れ星見えるかもなんだって」
「流れ星?」
「ロマンチックじゃない?クリスマスの夜に流れ星って」
これで雪が降ったら完璧なんだけどな。
なんて思っていたらエースの笑う声が聞こえた。
「お前、それさっきまで肉肉って言ってた奴の台詞じゃねェよ」
「・・・・・・・・どうせエースだって流れ星には肉、って願うんじゃないの?」
楽しそうに言うエースにむっとする。
「俺か?俺は・・・・来年は肉に勝てますように、ってとこだな」
「・・・・・・・・・・ゴメン意味がわかんないんだけど」
肉がライバルってこと?
「俺の好きな奴が、俺より肉の方が好きみてェだから」
「・・・・変な子だね?」
「ああ、変な奴だよ。普通肉祭りなんて言ったら来ないだろ?なのに楽しそう、行きたい、って」
「え、」
「ルフィが居ないから中止、って言っても2人でやろうよ、って言うんだぜ?」
「あの、えっと」
「うちで2人きりになろうもんなら俺絶対襲うっての」
「・・・・・あう」
それって、完璧に私のことなのでは。
エースは平然とした顔で、そのまま続ける。
「俺のことは好きって言ったこともねェくせに肉のことは笑顔で好きとか言いやがるし」
徐々に熱くなっていく顔。
「だから、来年は肉より俺を好きにさせる」
「・・・・・・・・・私は、好きな人の鈍感さが治りますように、かな」
「・・・・・・・アコ、好きな奴いんのか」
「すんごい鈍感な人。私がその人より肉が好きだって思ってるみたい」
「・・・・・おい」
「もう肉より好きだっていうのに、ね」
「なあ、それって」
「あ、でもお肉も好きだから、来年はその人と2人きりでお肉祭りしたいなぁ」
「・・・・・・・・・・・」
「誘ってくれたら即オッケイするのに」
ちら、とエースを見ると、
まじまじと私を見つめていた。
そして、
「・・・・・・・・・・・・・アコ、来年のクリスマス、俺と2人きりで肉祭りしませんか」
突然のお誘いと90度のお辞儀。
返事は勿論、
「喜んで」
サッチと別れてすっかり暗くなった駅前に出てみれば、目の前に見えたのはゴージャスなイルミネーション。
「うわー綺麗。もうクリスマスだもんねえ」
「だな。つーかこれ去年より豪華になってねェか?」
「そう?」
駅前の商店街を歩けば木々にも取り付けられているイルミネーション。
「そういえばエースは今年クリスマスってどうするの?」
確か去年は皆でプチパーティをした。
でも今年はサッチにもマルコにも予定がある為パーティはない。
「あー・・・・・ルフィと肉祭り」
「肉祭り!?何それ楽しそう」
相変わらず弟君と仲いいんだなエースは。
「アコは?・・・クリスマス、どうすんだよ」
「私は予定もないしバイト入れようと思ってたけど」
「・・・・けど?」
「肉祭り面白そう。私も行きたい」
「はァ!?」
あ、やっぱ駄目かな。
エースならいいぜ、とか言ってくれると思ってたんだけど。
「・・・・駄目?」
「・・・・・・・いや、駄目じゃねェ、けど。肉祭りだぜ?」
「私牛も豚も鶏も大好きだよ?あ、勿論お金も払うし」
肉祭りの何がいけないのだろう。
そりゃルフィやエース程お肉への愛は少ないかもしれないけど。
お肉万歳。
「・・・じゃあ、来いよアコ」
「やった!楽しみ!」
何処か戸惑い気味に、それでもオッケイしてくれたエースにお礼を言って、その場はお別れした。
肉祭り、楽しみ。
そしてクリスマスイブ。
「え、お祭り中止?」
エースから電話があって、何事かと思えば、楽しみにしていた肉祭りの中止を告げられた。
「ルフィがクラスの奴らとパーティに行くことになったから、中止。悪いな」
「えー2人でもやろうよ」
「・・・・・駄目だ」
「何で?お肉祭りやろうよ。何ならお菓子も持っていくよ?」
「そういう問題じゃねェ」
電話の向こうでエースがどんな顔をしてるのかはわからないけど、何だか声は不機嫌。
・・・というか、拗ねたような。
「じゃあご飯くらい一緒に食べない?」
「・・・・飯?」
「お肉の卸し問屋さんの店で美味しいお肉レストラン知ってるんだけど」
「・・・・・・肉」
受話器越しにごくりと喉を鳴らす音が聞こえた。
という訳で、クリスマス当日の夕方、駅でエースと待ち合わせ。
「何食べよっかな。ステーキにハンバーグ、チャーシュー麺もいいよね」
「・・・・・お前そんなに肉好きだったか?」
「うん、好き」
魚も好きだけどお肉も好き。
赤身もいいけど脂もいいよね。
「・・・・ふーん」
「そういえば今日って流れ星見えるかもなんだって」
「流れ星?」
「ロマンチックじゃない?クリスマスの夜に流れ星って」
これで雪が降ったら完璧なんだけどな。
なんて思っていたらエースの笑う声が聞こえた。
「お前、それさっきまで肉肉って言ってた奴の台詞じゃねェよ」
「・・・・・・・・どうせエースだって流れ星には肉、って願うんじゃないの?」
楽しそうに言うエースにむっとする。
「俺か?俺は・・・・来年は肉に勝てますように、ってとこだな」
「・・・・・・・・・・ゴメン意味がわかんないんだけど」
肉がライバルってこと?
「俺の好きな奴が、俺より肉の方が好きみてェだから」
「・・・・変な子だね?」
「ああ、変な奴だよ。普通肉祭りなんて言ったら来ないだろ?なのに楽しそう、行きたい、って」
「え、」
「ルフィが居ないから中止、って言っても2人でやろうよ、って言うんだぜ?」
「あの、えっと」
「うちで2人きりになろうもんなら俺絶対襲うっての」
「・・・・・あう」
それって、完璧に私のことなのでは。
エースは平然とした顔で、そのまま続ける。
「俺のことは好きって言ったこともねェくせに肉のことは笑顔で好きとか言いやがるし」
徐々に熱くなっていく顔。
「だから、来年は肉より俺を好きにさせる」
「・・・・・・・・・私は、好きな人の鈍感さが治りますように、かな」
「・・・・・・・アコ、好きな奴いんのか」
「すんごい鈍感な人。私がその人より肉が好きだって思ってるみたい」
「・・・・・おい」
「もう肉より好きだっていうのに、ね」
「なあ、それって」
「あ、でもお肉も好きだから、来年はその人と2人きりでお肉祭りしたいなぁ」
「・・・・・・・・・・・」
「誘ってくれたら即オッケイするのに」
ちら、とエースを見ると、
まじまじと私を見つめていた。
そして、
「・・・・・・・・・・・・・アコ、来年のクリスマス、俺と2人きりで肉祭りしませんか」
突然のお誘いと90度のお辞儀。
返事は勿論、
「喜んで」