短編①
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「へいらっしゃい!」
・・・・・・・・・・とか言ってみるけど恥ずかしいことに変わりはない。
「サービスしてくれるのか?アコ」
「石鹸たっぷりおつけしますぜ旦那」
私とシャンクスの約束その①
『ああ、今度アコが背中洗ってくれるか?』
『うん、いいよ』
『・・・いいのか?』
『別に湯船に入る訳じゃないし。背中流すくらいなら』
という訳でシャンクスの背中を洗う。
これが1つの約束。
「楽しみだな」
そう言うシャンクスの格好は、上半身が裸。
下にタオルを巻いた状態で。
私はTシャツに短パン。
「はいじゃあここに座って」
下にタオルを巻いてたって、
私が服を着てたって、恥ずかしいものは恥ずかしい。
「アコ・・・・何で服着てるんだ」
「だって湯船に入る訳じゃないもん」
「濡れると色々面倒だろ?脱いじまった方がいいんじゃないか?」
「絶対嫌だ」
用意した風呂イスにシャンクスを座らせて、
石鹸をたっぷり含んだタオルを持つ。
「い・・・痛かったら言ってね?」
「ああ、大丈夫だ」
たくさんの傷がある背中にタオルを当てて、なるべく優しく擦る。
ごしごしごし、と。
力を入れて。
「あー・・・・・気持ちいいな」
「そう?なら良かった」
「どうせなら一緒に風呂っていう約束もしときゃ良かった」
「絶対しないけどそんな約束」
「そこを何とかサービスしてくれ」
「うちにはそんなサービス御座いませんー」
エロオヤジめ!
力の抜けた本当に気持ち良さそうな声に思わずうんと頷いてしまいそうになった。
危ない。
「はいはい、お背中流しますよー」
シャワーで一気に泡を流して、
「・・・・・・・・・アコ、前は?」
「約束は背中を流すってことのはずですよお客さん」
ちっと舌打ちをしたシャンクスに苦笑して、
「じゃあ私はこれで」
そのまま出て行こうとした、が。
「ついでに髪も洗ってくれないか?」
といい笑顔で言われて、
・・・・・・・・・・・・・・まあついでだしね、と了承した。
「かゆいとこあったら言って下さいねー」
「かゆくはないが、もっと前の方も頼む」
「はーい」
再び戻って手にシャンプーをとり、シャンクスの頭をしゃかしゃか。
「この辺?」
「もうちょっと前」
シャンクスの希望に従って屈みながら前の方へ。
「どう?」
「最高だ」
すぐに返って来たご機嫌な返事に少しの疑問を感じながら、
「そろそろ流すよー」
「いや、もう少しこのままだ」
「・・・・・・・・何で?」
今度こそ疑問をぶつけてみれば、
「アコの胸が当たって気持ちいいからだ」
と、とんでもない答え。
「・・・・・・・・・・・・・・流しまーす」
「アコ、待っ」
問答無用で洗い流し、
「じゃ、後はごゆっくり!」
今度は早々と立ち去った。
「次はアコの番だな?」
サッパリとしたお風呂上りのシャンクスはやっぱりご機嫌な様子。
「・・・・・・・・・私1人で背中洗えるよ」
「違う違う。忘れてないだろう?もう1つの約束」
今度は私が舌打ちしたい気分だ。
忘れててくれて良かったのに。
『ただ俺の服を着たアコはさぞかし可愛いだろうなと今思いついたんだ』
『うーん・・・まあでもそこまで言うなら今度機会があれば着てもいいよ』
ということで、約束その②
シャンクスの服を着ること。
シャンクスから服を受け取って、私もお風呂に入った。
ゆっくりと湯船に浸かって、いざ着替え。
「・・・・・・・・・・仕方ない」
約束は守るしかない。
諦めてシャンクスの白いシャツに袖を通した。
ヤソップさんからピンを貰っておいて良かった。
大きく開いた胸元をピンで止めて出ると、シャンクスが待ち構えたかのように立っていた。
「・・・・・・・・・・・そりゃねえだろうアコ」
「だって胸元開きすぎでしょこれどうみても。他の人にも見られちゃうじゃん」
「だから見られないようにアコを抱きしめたまま移動しようと思って来たんだ」
「・・・・・・・・脱いでいい?」
「俺が脱がせる」
「やめれ」
ニヤニヤといやらしく口角をあげて笑うシャンクスに言葉が出てこない。
「どっちみちベッドで脱がせるつもりだったんだがな」
「せっかく着たのに!?」
「勿論また着てもらうさ。全部終わった後にな。何なら俺が着せるが?」
ああ、もう駄目だ。
こんな楽しそうな顔をしたシャンクスに私が勝てる訳がないし、
何か言ったところでもう無駄だと知ってるから。
こうなったらもう、
「任せた」
しかない。