短編④
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「明日友達と出掛けて来ていい?」
「・・・・ああ、それは勿論」
可愛い恋人に上目遣いで頼まれたとあっちゃあ断れねェもんだ。
まあ同棲前から仲良かった友達も居るしな。
最近会えてなかったみたいだし、
たまには・・・・・な。
そう思って快諾したら、
「本当?有難う!」
笑顔を見せてくれたアコ。
「あまり遅くなるなよ?」
「大丈夫、楽しみ!」
・・・・やけに嬉しそうなアコにひっかかるものを感じながら。
「じゃあ行って来るね、シャンクス」
「ああ、何かあったらすぐに連絡してくれよ」
「はぁい」
考え過ぎか・・・・?
特別化粧に気合が入っている訳じゃない。
服も普通だった。
・・・まあ、アコはスッピンだろうが、
何を着ていようが可愛いが。
・・・駅前で待ち合わせ、だったか。
途中で変な男に声をかけられることもあるかもしれねェ、と理由づけて、
アコを追った。
何もなきゃそれでいい。
友達と楽しんで帰って来てくれりゃいい。
そんな軽い気持ちでアコのあとを尽けて行く。
数分で無事に駅前に着き、そこに居たのは。
「あ、ベンさーん!!」
・・・・ベン・ベックマン。
俺の友人だった。
ベンがアコと?
どういうことだ?
ベンは仏頂面のままアコとカフェに入って行った。
・・・・・このまま俺も店までついていきたいところではある、が。
ベンは油断出来ない。
下手したら気づかれちまうからな。
気にはなるが、ここらでやめておくか。
・・・・だがもし、アコが夜遅くに帰って来たり、
泣いて帰って来たりしたら。
その時はただじゃおかねェ。
結局帰ってきたのは16時だった。
14時に待ち合わせして、と考えればまあ妥当な時間だ。
「ただいまシャンクス」
「早かったな、楽しかったか?」
あえて知らん素振りで聞いてみれば、
「うん、いっぱい話せて良かったぁ」
「・・・・そうか。ちなみにどの友達とだったんだ?」
「んー内緒」
にっこり。
思わず顔が引きつったのがわかった。
・・・ここで正直に言ってくれたら怪しいことはない、と思ったが。
そう来るか。
「シャンクスが心配するような人じゃないから」
アコはそう言って不安げに俺を見つめた。
「それとも私のこと信用出来ない?」
「・・・・いや、そんなつもりはなかったんだ。すまん」
「私が好きなのはシャンクスだけよ」
ぎゅ、と抱き着いてくるアコに愛しさがこみあげる。
謎は残るが・・・仕方ねェ、これ以上アコから情報は得られないだろうな。
「嬉しいよ、アコ。さあ、飯にしよう」
「シャンクスの料理?嬉しい、私シャンクスの作るご飯大好き」
「おいおい飯だけか?」
「今言ったでしょう?シャンクスが1番好き。愛してるって」
ちゅ、と唇を重ねて。
「今日寂しい思いをさせられちまったからな、夜は堪能させてもらうぞ?」
「お手柔らかにお願いしますね、シャンクスさん?」
飯を食ったら電話でもかけてみるか。
『そんなくだらんことで電話をかけてくるな』
「くだらなくはねェだろう、大事なことだ」
アコが駄目ならベンに、と思ったんだが。
『それで?アンタは俺が浮気だと言ったら信じるのか?』
「いいや、信じねェ」
『だからくだらねェと言ったんだ。ったく、時間の無駄だ』
「・・・アコは、俺のだ」
『知ってるよそんなことは。生憎と仲間の女に手ェだすような趣味はない』
「なら聞かせてくれ、今日はどうしてアコと会ってたんだ」
『2度は言わんからよく聞け。時間の無駄だ』
ガチャ。
・・・・・次に聞こえて来たのは無機質な機械の音だった。
・・・・・・ベンとは長い付き合いだ。
信頼もしている。
だが今はそれ以上に、
「アコ」
「シャンクス、お風呂あがったよー」
「・・・愛してる、アコ」
・・・アコを愛しているんだ。
洗いたての髪からいい匂いがして、
「ん・・・くすぐったい」
「いい匂いだな。そそる」
髪に、額に、頬に。
胸元に口づけた。
「シャンプー今日から変わったの。ちょっと高いんだけど・・・」
「気に入った、これからそれにしよう」
「ん・・・・っしゃん、」
「ん?」
「首・・・だめ・・・っ」
アコは首が弱い、それを知っててあえて首に痕を残した。
「・・・は、もう・・・・っ」
「アコは可愛いなァ・・・」
誰にも渡せねェ。
・・・・誰であろうと、な。
「はい、これ」
「・・・これは?」
翌朝ご機嫌のアコが俺に紙袋を手渡した。
我ながらヤり過ぎたもんで、
絶対不機嫌にさせちまったと思っていたが。
「開けて見て」
「・・・これ、は」
「素敵でしょ?ペアグラス」
中を開ければ出て来たのはシンプルだが質のいいグラスが2つ。
「今日は何かの記念日だったか・・・?」
交際記念日はこの間だったし、
同棲記念日はまだのはずだ。
勿論俺の誕生日でもない。
「何でもない日だけど・・・シャンクスに何かプレゼントしたいなって前から思ってて」
はにかむように笑うアコの額に口づけた。
「嬉しいよ、アコ」
「実は昨日それをベンさんに相談したの。何がいいかなって。そしたら・・・」
普段使い出来て、なおかつ一緒に使えるものがいいだろうって助言してくれて。
と嬉しそうなアコ。
・・・そういうことだったのか。
アイツの態度にもこれで納得出来る。
「次からは俺も何か贈ろう。何でもない日を特別な日にするのも悪くない」
「大好きよ、シャンクス」
「・・・愛してる、アコ」
やられたな、アコにもベンにも。
だがこんな日も、悪くないな。
「明日友達と出掛けて来ていい?」
「・・・・ああ、それは勿論」
可愛い恋人に上目遣いで頼まれたとあっちゃあ断れねェもんだ。
まあ同棲前から仲良かった友達も居るしな。
最近会えてなかったみたいだし、
たまには・・・・・な。
そう思って快諾したら、
「本当?有難う!」
笑顔を見せてくれたアコ。
「あまり遅くなるなよ?」
「大丈夫、楽しみ!」
・・・・やけに嬉しそうなアコにひっかかるものを感じながら。
「じゃあ行って来るね、シャンクス」
「ああ、何かあったらすぐに連絡してくれよ」
「はぁい」
考え過ぎか・・・・?
特別化粧に気合が入っている訳じゃない。
服も普通だった。
・・・まあ、アコはスッピンだろうが、
何を着ていようが可愛いが。
・・・駅前で待ち合わせ、だったか。
途中で変な男に声をかけられることもあるかもしれねェ、と理由づけて、
アコを追った。
何もなきゃそれでいい。
友達と楽しんで帰って来てくれりゃいい。
そんな軽い気持ちでアコのあとを尽けて行く。
数分で無事に駅前に着き、そこに居たのは。
「あ、ベンさーん!!」
・・・・ベン・ベックマン。
俺の友人だった。
ベンがアコと?
どういうことだ?
ベンは仏頂面のままアコとカフェに入って行った。
・・・・・このまま俺も店までついていきたいところではある、が。
ベンは油断出来ない。
下手したら気づかれちまうからな。
気にはなるが、ここらでやめておくか。
・・・・だがもし、アコが夜遅くに帰って来たり、
泣いて帰って来たりしたら。
その時はただじゃおかねェ。
結局帰ってきたのは16時だった。
14時に待ち合わせして、と考えればまあ妥当な時間だ。
「ただいまシャンクス」
「早かったな、楽しかったか?」
あえて知らん素振りで聞いてみれば、
「うん、いっぱい話せて良かったぁ」
「・・・・そうか。ちなみにどの友達とだったんだ?」
「んー内緒」
にっこり。
思わず顔が引きつったのがわかった。
・・・ここで正直に言ってくれたら怪しいことはない、と思ったが。
そう来るか。
「シャンクスが心配するような人じゃないから」
アコはそう言って不安げに俺を見つめた。
「それとも私のこと信用出来ない?」
「・・・・いや、そんなつもりはなかったんだ。すまん」
「私が好きなのはシャンクスだけよ」
ぎゅ、と抱き着いてくるアコに愛しさがこみあげる。
謎は残るが・・・仕方ねェ、これ以上アコから情報は得られないだろうな。
「嬉しいよ、アコ。さあ、飯にしよう」
「シャンクスの料理?嬉しい、私シャンクスの作るご飯大好き」
「おいおい飯だけか?」
「今言ったでしょう?シャンクスが1番好き。愛してるって」
ちゅ、と唇を重ねて。
「今日寂しい思いをさせられちまったからな、夜は堪能させてもらうぞ?」
「お手柔らかにお願いしますね、シャンクスさん?」
飯を食ったら電話でもかけてみるか。
『そんなくだらんことで電話をかけてくるな』
「くだらなくはねェだろう、大事なことだ」
アコが駄目ならベンに、と思ったんだが。
『それで?アンタは俺が浮気だと言ったら信じるのか?』
「いいや、信じねェ」
『だからくだらねェと言ったんだ。ったく、時間の無駄だ』
「・・・アコは、俺のだ」
『知ってるよそんなことは。生憎と仲間の女に手ェだすような趣味はない』
「なら聞かせてくれ、今日はどうしてアコと会ってたんだ」
『2度は言わんからよく聞け。時間の無駄だ』
ガチャ。
・・・・・次に聞こえて来たのは無機質な機械の音だった。
・・・・・・ベンとは長い付き合いだ。
信頼もしている。
だが今はそれ以上に、
「アコ」
「シャンクス、お風呂あがったよー」
「・・・愛してる、アコ」
・・・アコを愛しているんだ。
洗いたての髪からいい匂いがして、
「ん・・・くすぐったい」
「いい匂いだな。そそる」
髪に、額に、頬に。
胸元に口づけた。
「シャンプー今日から変わったの。ちょっと高いんだけど・・・」
「気に入った、これからそれにしよう」
「ん・・・・っしゃん、」
「ん?」
「首・・・だめ・・・っ」
アコは首が弱い、それを知っててあえて首に痕を残した。
「・・・は、もう・・・・っ」
「アコは可愛いなァ・・・」
誰にも渡せねェ。
・・・・誰であろうと、な。
「はい、これ」
「・・・これは?」
翌朝ご機嫌のアコが俺に紙袋を手渡した。
我ながらヤり過ぎたもんで、
絶対不機嫌にさせちまったと思っていたが。
「開けて見て」
「・・・これ、は」
「素敵でしょ?ペアグラス」
中を開ければ出て来たのはシンプルだが質のいいグラスが2つ。
「今日は何かの記念日だったか・・・?」
交際記念日はこの間だったし、
同棲記念日はまだのはずだ。
勿論俺の誕生日でもない。
「何でもない日だけど・・・シャンクスに何かプレゼントしたいなって前から思ってて」
はにかむように笑うアコの額に口づけた。
「嬉しいよ、アコ」
「実は昨日それをベンさんに相談したの。何がいいかなって。そしたら・・・」
普段使い出来て、なおかつ一緒に使えるものがいいだろうって助言してくれて。
と嬉しそうなアコ。
・・・そういうことだったのか。
アイツの態度にもこれで納得出来る。
「次からは俺も何か贈ろう。何でもない日を特別な日にするのも悪くない」
「大好きよ、シャンクス」
「・・・愛してる、アコ」
やられたな、アコにもベンにも。
だがこんな日も、悪くないな。
エースver
↓
↓
↓
↓
↓
「エース明日出掛けてきていい?」
「どっか行くのか?」
「うん、友達とちょっとお茶」
まあ別に束縛するタイプとかじゃねェし、
駄目とは言わない。
今まで言ったこともねェ。
・・・・とは言え同棲中の恋人のこと。
全く気にならないことはねェ。
「・・・友達、な」
「うん。友達。2時間くらいかな」
「昼?」
「勿論お昼」
「・・・変な奴に絡まれたらすぐ連絡しろよ」
ただでさえ最近また妙に可愛くなってんだからな、お前は。
とは言えねェけど。
「大丈夫、危なさそうなとこには行かないから。駅前のカフェだよ」
「あのチェーン店の?」
「そ。安心でしょ?」
・・・・まあ、安心か。
「ま、気を付けろよ」
「はーい」
本音を言えば友達って誰なんだよ男じゃねェだろうな、とか。
俺も行く、と言いたいところ。
・・・・言えないのは、嫌われたくねェからだ。
情けねェよなァ。
「じゃあ行ってきまーす」
「・・・・おー」
笑顔で出て行くアコを送り出した。
・・・・はいいものの。
落ちつかねェ。
アコも言ってただろ、2時間くらいだ。
・・・・いや待てよ。
あいつこの間買ったスカート履いてたよな。
あれ短すぎじゃねェ?
つーか誰に見せんだよ。
・・・・・あー買い物にでも行くか。
駅前のスーパーが卵安かったんだよな、今日。
別に気になる訳じゃねェけど、うん。
よし、駅前のスーパーに行くとしよう。
駅前のカフェ・・・ったら、ここだよな。
いや別に気になってる訳じゃねェ。
・・・・・たまたま買い物に来ただけだからな。
待ち合わせ場所にしただろう駅前の広場には見当たらねェ、と。
となるとカフェにいるってことだよな。
ちらりとカフェぼ窓際を見れば、
見知った顔が見えた。
・・・・アコが、居た。
いや知ってるのはアコだけじゃない。
一緒に居る相手も、だ。
・・・・・男、とは言え友達、には違いないだろう。
アコが一緒に居る相手、サボは。
俺とアコの共通の友人だ。
ンだよ。何でサボなんだよ。
何で・・・俺に言わねェんだよ。
あいつら・・・何話してんだ?
2人とも楽しそうだ。
・・・俺の、居ないところで。
不意にサボと目が合った。
やべ・・・・!!
俺と目が合ったサボはにやりと意味ありげに笑った。
このまま勢いに任せて店に行こうかと考えて、やめた。
このまま行ったとこでサボの思う壺になりそうだ。
・・・落ち着け俺。
サボなら大丈夫だ。
・・・大丈夫、だよな?
もしアコにまでバレちまったら嫌われるかもしれねェ、と俺は慌てて踵を返した。
結局気が気じゃないまま買い物を終わらせて家に帰った。
「あ、おかえりエース」
「・・・・アコ?」
「ん?」
「・・・随分、早かったんだな」
家に帰るとアコが先に帰っていた。
なァ何でサボと会ってたんだよ。
何で俺に黙って2人で。
そんな言葉が喉元まで出て来て、慌てて止めた。
「うん、楽しかったよ」
「そ・・・・そっか」
「買い物してきてくれたの?夕飯何?」
「お好み焼き・・・でいいか?」
「勿論!私キャベツ切るね」
「お、おお・・・サンキュ」
機嫌のいいアコを複雑に思いながら食ったお好み焼きは美味くない。
「熱々でおいしーい!!」
「・・・そーだな」
「・・・・元気ないね?」
・・・やっぱ、駄目だ。
「・・・・今日、サボと居たんだな」
気になっちまって何も考えられねェや。
俺は腹を括って聞いた。
「・・・エース、居たの?」
「た、たまたま駅前のスーパーの卵が安かったから買いに行ったんだよ、したら・・・」
アコは焦った風でもなくただきょとんとしている。
「そうそう、サボ君とお茶してたの。卵買ったんなら明日のお昼はオムライスがいいなあ」
それからまたにこにこと話し出すもんだからついイラっとして、
「誤魔化すなよ」
アコに無理やり口づけた。
「んん・・・・っ誤魔化してなんか、」
「すげェ楽しそうだったな・・・俺のいないとこで」
「エース、聞いて・・・っ」
今度は舌をねじ込んだ。
聞きたくない、アコの口からサボの名前なんか。
柔らかい胸元に手を伸ばして、
「ぁ、ひゃ・・・・っ」
「そんな声・・・サボに聞かせてねェよな?」
「そんな訳ないじゃな、ぁんっ」
「今日可愛いカッコしてたじゃねェか」
「季節外れの生地だなって笑われたこのスカートね!」
「・・・・は?」
急に低くなった声に思わず手を止めた。
「そりゃあねセールで買ったやつだから!?でも笑うことなくない!?」
ひどくない!?とアコは憤慨した様子。
「ひでェなそりゃ、アコは何着てても似合うってあとで言っとく」
「言っておいてよホント」
冷静になって、怒るアコの手に貼られている絆創膏にふと気づいた。
「アコそれ、どうした?」
「あ、これ?えへへ、ちょっと」
「サボにやられたんじゃねェよな!?」
「違う違う。むしろサボ君には感謝してるの」
「・・・何だよ、それ」
再び湧き上がる嫉妬心。
そこにアコがいそいそとバッグから何かを探り出し、
「はいこれ」
「・・・・これ、って」
一見普通のハンカチ。
でもそこには、ACE の文字。
「私1人じゃ出来ないから。サボ君に教わったんだけど厳しかったぁ」
苦笑するアコが手を見せた。
・・・・そういう、ことか。
「刺繍・・・とか苦手だもんな」
「そ。でも何でもない日に何かエースにプレゼントしたいなって考えてて」
「・・・・・アコ・・・!」
俺は、勝手に妬いて。
・・・アコを傷つけた。
「悪かった!!」
あんなに嫌われたくないと、思ってたのに。
これじゃ嫌われても仕方ねェ。
土下座をする勢いで頭を下げれば、
くすくすとアコの笑い声が聞こえた。
「ホントはね、もう1枚あるの。でもまだ刺繍してなくて」
顔を上げると穏やかな笑みを浮かべたアコ。
「・・・・もしかしてサボに」
「あげる訳ないでしょ。私1人で刺繍したものあげたくて、出来たら一緒にあげようと思ってたの」
これはサボ君に手伝ってもらったものだから、と。
「・・・・俺、ホントに」
馬鹿だな。最低だ。
「ボロボロだけど一生懸命やったの。もらってくれる?」
なのにアコはこんな俺に笑いかけてくれて。
「・・・もらっていいのか?俺が」
「エースの為に作ったの」
「・・・・俺、幸せモンだな」
「幸せって言ってくれるエースが居て私も幸せ」
にこにこにこ。
・・・・ああ、俺は本当にアコの笑顔に救われてんだな。
「これからもずっと側に居てくれよ」
今度は俺が、幸せにしてみせるからな。