短編①
夢小説設定
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すべての片づけを終えて、
部屋に戻ろうとした瞬間。
私はそれを見つけた。
声も出ない程の恐怖。
「・・・・・・っ!!」
走って食堂を出て、扉を閉めた。
サッチさん呼ばなきゃ・・・!!
ええと、サッチさんは今何処だっけ!?
『俺風呂入って来るな』
・・・・思い出した、最悪の事態。
そうだサッチさんは今お風呂!
どうしようどうしよう。
怖い怖い怖い!
扉の前で悩んでいると、
そこに呑気な顔で通りかかった人物が居た。
「エース・・・っ!!」
「ん?」
「エース!助けて!」
「アコ!?なんだ?敵か!?」
私は思いっきりエースに抱きついた。
あまりの恐怖に泣きそうだ。
「ごきっ・・・ぶり!!」
「・・・・・・・・・・・・は?」
「だから!ゴキブリ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ああ」
エースはたっぷり時間をかけてから呆れたように返事をしてきた。
「ああ、じゃなくて!食堂に出たの!お願いエース助けて」
「ほっとけよそんなの」
「ほっとけないからお願いしてるの!」
思い出しただけでもぞっとする。
ぎゅうっ、と思わずエースに抱きつく腕に自然と力が入る。
「・・・・お前、わかってねェだろ」
「何が!?」
「当たってんだよ、胸」
「・・・・・・・へ」
言われて改めて気づいた。
そして恥ずかしくなって離れようとするも、
ぎゅ。
エースに抱きしめられる形になって、身動きが取れなくなった。
「えええええエース君!?」
「このまま移動な。でなきゃ助けてやんねェ」
く・・・・!でも私じゃどうしようもないし!
涙を呑んで、
「お願いします・・・!」
抱きしめられたまま食堂に入る。
そして私はすぐに見つけた。
「ええええエース!居た!あれ!」
「あ?あーアレな」
その瞬間、ぼっという音がした。
「終わったぜ」
「有難うエース!ほんとありがとね、だからもう離して?」
あっという間に終わったことにほっとしたのもつかの間。
エースは私を離そうとはせず、むしろ力は強くなってる気がする。
「嫌だ」
さりげなく、ちらりと向けられた視線の先は、私の、胸元で。
「エースの馬鹿!もう早く離してよ!」
「・・・いいのか?そんなこと言って」
「・・・え、だってもうゴキは居ないし」
「ここには、だろ?」
ぎくり。
「今日1人で寝れンのか、アコ?」
「う、ぐ・・・」
「部屋とかで、かさ、とか音がするかもなァ」
「ううう・・・・!やめてマジでやめて!」
「じゃあどうすンだ?」
「・・・・・・このままで、いて」
夏島の近い夜のこと。
部屋に戻ろうとした瞬間。
私はそれを見つけた。
声も出ない程の恐怖。
「・・・・・・っ!!」
走って食堂を出て、扉を閉めた。
サッチさん呼ばなきゃ・・・!!
ええと、サッチさんは今何処だっけ!?
『俺風呂入って来るな』
・・・・思い出した、最悪の事態。
そうだサッチさんは今お風呂!
どうしようどうしよう。
怖い怖い怖い!
扉の前で悩んでいると、
そこに呑気な顔で通りかかった人物が居た。
「エース・・・っ!!」
「ん?」
「エース!助けて!」
「アコ!?なんだ?敵か!?」
私は思いっきりエースに抱きついた。
あまりの恐怖に泣きそうだ。
「ごきっ・・・ぶり!!」
「・・・・・・・・・・・・は?」
「だから!ゴキブリ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ああ」
エースはたっぷり時間をかけてから呆れたように返事をしてきた。
「ああ、じゃなくて!食堂に出たの!お願いエース助けて」
「ほっとけよそんなの」
「ほっとけないからお願いしてるの!」
思い出しただけでもぞっとする。
ぎゅうっ、と思わずエースに抱きつく腕に自然と力が入る。
「・・・・お前、わかってねェだろ」
「何が!?」
「当たってんだよ、胸」
「・・・・・・・へ」
言われて改めて気づいた。
そして恥ずかしくなって離れようとするも、
ぎゅ。
エースに抱きしめられる形になって、身動きが取れなくなった。
「えええええエース君!?」
「このまま移動な。でなきゃ助けてやんねェ」
く・・・・!でも私じゃどうしようもないし!
涙を呑んで、
「お願いします・・・!」
抱きしめられたまま食堂に入る。
そして私はすぐに見つけた。
「ええええエース!居た!あれ!」
「あ?あーアレな」
その瞬間、ぼっという音がした。
「終わったぜ」
「有難うエース!ほんとありがとね、だからもう離して?」
あっという間に終わったことにほっとしたのもつかの間。
エースは私を離そうとはせず、むしろ力は強くなってる気がする。
「嫌だ」
さりげなく、ちらりと向けられた視線の先は、私の、胸元で。
「エースの馬鹿!もう早く離してよ!」
「・・・いいのか?そんなこと言って」
「・・・え、だってもうゴキは居ないし」
「ここには、だろ?」
ぎくり。
「今日1人で寝れンのか、アコ?」
「う、ぐ・・・」
「部屋とかで、かさ、とか音がするかもなァ」
「ううう・・・・!やめてマジでやめて!」
「じゃあどうすンだ?」
「・・・・・・このままで、いて」
夏島の近い夜のこと。