短編①
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今日の夜の見張りはマルコさん、か。
今夜は星が綺麗な夜だけど、マルコさんはそんなこと気にしないんだろうなあ。
サッチさんに言われたとおりにサンドウィッチを作って、見張り台へ行くと、
「・・・ああ、アコかい」
真面目に見張りをしてるマルコさんが居た。
これがエースなら寝てたりするんだけど。
「お夜食お持ちしました。飲み物珈琲で良かったですか?」
「ああ、助かるよい」
持ってきた夜食を渡して、よっこいしょ、とマルコさんの隣に腰を下ろした。
「アコ?」
「今日は空が綺麗ですよねー」
怪訝な顔のマルコさんを無視して空を見上げればマルコさんも同じように上を見上げてくれた。
「・・・・今夜は流れ星が多く見られる貴重な日らしいよい」
「そうなんですか?」
「ああ、航海士が言ってた。・・・・誘う手間が省けたよい」
「え、何ですか?」
「何でもねえよい」
よく聞こえなかったけど、とにかく今夜は貴重な夜らしい。
航海士の情報とはいえマルコさんがそんなことを言うなんてちょっと意外だった。
「マルコさん、もうちょっとここに居てもいいですか?流れ星見たい!」
「何なら朝までここに居ても構わねえよい」
「あははっ、寝不足で朝御飯の支度出来なくなっちゃいますよ」
マルコさんらしくない台詞にちょっと驚いたけど、でも居てもいいと言ってくれて嬉しい。
マルコさんは結構1人を好む人だから。
ましてや見張りの時に女を側に置いておくタイプでもないだろうし。
邪魔、とか言われると思ったんだけど。
「流れ星、たくさん出たら願い事叶いますよね?」
「アコの願いねェ・・・・どんなことか聞いてもいいかい?」
「料理が上手くなりますように!皆が毎日健康でありますように!それから、」
それから、と続けようとしたけど恥ずかしくなってやめた。
けどマルコさんは気になるようで、
「それから、なんだい」
続きを催促してくる。
「いやー・・・・やっぱ恥ずかしいんでやめときます」
素直にそう答える私に、
マルコさんは意地悪な笑みを浮かべて、
「それは困ったよい」
と言った。
「え、何でですか」
「続きが気になって見張りに集中出来ねえよい」
「・・・・・・・・・・マルコさんのどえす」
そんな風に言われたら言うしかないじゃないですか。
「どうせ聞いてんのは俺だけだ。・・・・言えよい」
少しの逡巡の後、私は覚悟を決めて口を開いた。
「皆と・・・ずっと一緒に居られますように、って」
「は、それくらい星なんかに頼まなくても俺が叶えてやるよい」
「うわあ、さすがマルコさん・・・・あれ、」
自信満々に言い放ったマルコさんに笑って返せば、目の端で何かが光った。
「・・・・へぇ」
それに気づいたマルコさんも空を見上げて感嘆の声をあげた。
次から次へと流れ星。
「・・・・・・月並みですけど、綺麗、ですね」
「アコの方が綺麗だよい」
何事もない風に言うマルコさんに驚いた。
マルコさんの視線は変わらず星空、なのに。
「・・・・・・・・マルコさんがそんなこと言う方だとは思いませんでした」
「おかしいかい?」
「いや、おかしいっていうか驚いただけなんですけど」
何か今日はマルコさんの意外なところたくさん見れたかも。
なんて思っていたら、
「惚れた女口説く時くらい言わせろい」
「・・・・・・へ?」
「ああ、やっぱり今夜は朝まで帰せねえかもな?」
「はい?」
意外どこの話じゃありませんでした。
今夜は星が綺麗な夜だけど、マルコさんはそんなこと気にしないんだろうなあ。
サッチさんに言われたとおりにサンドウィッチを作って、見張り台へ行くと、
「・・・ああ、アコかい」
真面目に見張りをしてるマルコさんが居た。
これがエースなら寝てたりするんだけど。
「お夜食お持ちしました。飲み物珈琲で良かったですか?」
「ああ、助かるよい」
持ってきた夜食を渡して、よっこいしょ、とマルコさんの隣に腰を下ろした。
「アコ?」
「今日は空が綺麗ですよねー」
怪訝な顔のマルコさんを無視して空を見上げればマルコさんも同じように上を見上げてくれた。
「・・・・今夜は流れ星が多く見られる貴重な日らしいよい」
「そうなんですか?」
「ああ、航海士が言ってた。・・・・誘う手間が省けたよい」
「え、何ですか?」
「何でもねえよい」
よく聞こえなかったけど、とにかく今夜は貴重な夜らしい。
航海士の情報とはいえマルコさんがそんなことを言うなんてちょっと意外だった。
「マルコさん、もうちょっとここに居てもいいですか?流れ星見たい!」
「何なら朝までここに居ても構わねえよい」
「あははっ、寝不足で朝御飯の支度出来なくなっちゃいますよ」
マルコさんらしくない台詞にちょっと驚いたけど、でも居てもいいと言ってくれて嬉しい。
マルコさんは結構1人を好む人だから。
ましてや見張りの時に女を側に置いておくタイプでもないだろうし。
邪魔、とか言われると思ったんだけど。
「流れ星、たくさん出たら願い事叶いますよね?」
「アコの願いねェ・・・・どんなことか聞いてもいいかい?」
「料理が上手くなりますように!皆が毎日健康でありますように!それから、」
それから、と続けようとしたけど恥ずかしくなってやめた。
けどマルコさんは気になるようで、
「それから、なんだい」
続きを催促してくる。
「いやー・・・・やっぱ恥ずかしいんでやめときます」
素直にそう答える私に、
マルコさんは意地悪な笑みを浮かべて、
「それは困ったよい」
と言った。
「え、何でですか」
「続きが気になって見張りに集中出来ねえよい」
「・・・・・・・・・・マルコさんのどえす」
そんな風に言われたら言うしかないじゃないですか。
「どうせ聞いてんのは俺だけだ。・・・・言えよい」
少しの逡巡の後、私は覚悟を決めて口を開いた。
「皆と・・・ずっと一緒に居られますように、って」
「は、それくらい星なんかに頼まなくても俺が叶えてやるよい」
「うわあ、さすがマルコさん・・・・あれ、」
自信満々に言い放ったマルコさんに笑って返せば、目の端で何かが光った。
「・・・・へぇ」
それに気づいたマルコさんも空を見上げて感嘆の声をあげた。
次から次へと流れ星。
「・・・・・・月並みですけど、綺麗、ですね」
「アコの方が綺麗だよい」
何事もない風に言うマルコさんに驚いた。
マルコさんの視線は変わらず星空、なのに。
「・・・・・・・・マルコさんがそんなこと言う方だとは思いませんでした」
「おかしいかい?」
「いや、おかしいっていうか驚いただけなんですけど」
何か今日はマルコさんの意外なところたくさん見れたかも。
なんて思っていたら、
「惚れた女口説く時くらい言わせろい」
「・・・・・・へ?」
「ああ、やっぱり今夜は朝まで帰せねえかもな?」
「はい?」
意外どこの話じゃありませんでした。