短編①
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ごくっごく、ごく。
甘くて冷たい液体を喉を鳴らして飲み干す。
そして、
「ぷはーッ!おかわりお願いしますッ!」
「・・・同じヤツ?」
「同じやつ!」
コックさんにさっきのと同じ白桃サワーをもらう。
アルコール強めでお願いします、と言ってある。
「もう止めておいた方がいいんじゃないのかい?」
「それはお頭に言ってあげて下さい。頂きます!」
心配そうにしながらも白桃サワーを出してくれたコックさんにお礼を言って、コップに口をつけた。
・・・・・・もう何杯目だっけ。
「もう何杯目だ、それ」
ふと目の前に現れたお頭。
「・・・・10杯目?」
「珍しいな、アコがそんなに飲むなんてよ。何か嫌なことでもあったのか?」
私は普段お酒をほとんど飲まない。
そのせいか皆珍しい目で私を見ている中、お頭の心配そうな顔が少しだけ嬉しかった。
でも、今は。
「・・・別に、何でも、ないです」
ふい、と目を逸らして私はお頭の居ない所へ行く。
今はお頭の顔、見れない。
頭では納得してるのに、理解してるのに。
心がそれを処理出来ないでいる。
何でこんなに胸がざわつくんだろう、
何でこんなに苦しいんだろう。
ただ、
お頭の部屋で、
エロ本見つけただけなのに。
「心当たりねぇのか、お頭」
「・・・ない」
心配、というよりは何処か楽しんでいる様子のヤソップに相談してみるも、心当たりはない。
俺は何かしたのか?
「でもなあ、理由もなく誰かに冷たくする奴でもねえからな、アコは」
「・・・それくらいわかってるさ」
「たいてい酒の飲めない女が自棄酒する時ってのは失恋した時じゃねえか?」
「・・・・・失恋?」
「それかお頭が気づかないうちに何かしちまったか、だと思うぜ俺は」
失恋、アコが?
「相手は誰だ」
「いやいや、俺に聞いてもわかんねえって。つーかお頭、覇気はやめてくれ頼むから」
「・・・・・・そうだな」
本人に聞いてみるのが1番だ。
ヤソップに背を向けてアコを探して、1人酒を飲んでいる姿を見つけた。
・・・・あんなに顔を赤くして。
つかつかと歩み寄り、逃げられないようにアコの手を取った。
「ふぎゃ!?・・・しゃん、くす?」
その衝撃に思わず言葉を失った。
いつもはお頭、と頑なに名前を呼ばないアコが、不安そうに俺の名を呼んだ。
・・・・そんなに酔ってんのか。
「今自分が何を言ったのかわかってねえな、アコ」
「怒って、るの?シャン、」
・・・・普段なら俺がどんなにいいと言っても敬語を使うアコが。
甘えた声で、俺の名前を呼んで。
顔は真っ赤で、うっすら涙を浮かべて、不安そうに俺の顔を窺っている。
「・・・・・失恋でもしたのか?アコ」
今すぐにでも襲い掛かりたいのをぐっと堪えて、出来るだけ優しく問いかける。
その、瞬間。
アコの、顔を見たら。
何も考えられなくなった。
捕まえていた腕を引っ張り、無理やり口付けた。
「しゃ、っ・・・・ん、」
驚いて目を閉じることすら出来ないアコの口の中に舌をいれて、アコの甘さを存分に堪能する。
「相手は誰だ、アコ」
「っは、はあ、」
唇を離してすぐに問い詰めるも、息をするだけで精一杯の様子の、アコ。
・・・・・俺じゃ、ないのか。
「言え、アコ」
言えというなら言ってやろうじゃないか。
まだ少し苦しい息を整えて、
「エロ本に負けました」
「・・・・・・・・・は?」
きっぱり言い放つとさっきまでの怒った顔はどこへやら間抜けな顔になって、
「シャンクスの、部屋で掃除してる時に、見つけて。何かもやもや、して」
「・・・・見たのか」
「ごめん、なさい」
それだけ言って、私の意識は途切れた。
翌日。
「可愛いなーアコは」
エロ本は全部捨てたから、とお頭に言われた。
「なななな!!何でっ」
昨日のことはまったく記憶にない。
「自分で言ってただろう。心配するな、俺はアコしか見てない」
次の瞬間、船内に私の悲鳴が響き渡る。
甘くて冷たい液体を喉を鳴らして飲み干す。
そして、
「ぷはーッ!おかわりお願いしますッ!」
「・・・同じヤツ?」
「同じやつ!」
コックさんにさっきのと同じ白桃サワーをもらう。
アルコール強めでお願いします、と言ってある。
「もう止めておいた方がいいんじゃないのかい?」
「それはお頭に言ってあげて下さい。頂きます!」
心配そうにしながらも白桃サワーを出してくれたコックさんにお礼を言って、コップに口をつけた。
・・・・・・もう何杯目だっけ。
「もう何杯目だ、それ」
ふと目の前に現れたお頭。
「・・・・10杯目?」
「珍しいな、アコがそんなに飲むなんてよ。何か嫌なことでもあったのか?」
私は普段お酒をほとんど飲まない。
そのせいか皆珍しい目で私を見ている中、お頭の心配そうな顔が少しだけ嬉しかった。
でも、今は。
「・・・別に、何でも、ないです」
ふい、と目を逸らして私はお頭の居ない所へ行く。
今はお頭の顔、見れない。
頭では納得してるのに、理解してるのに。
心がそれを処理出来ないでいる。
何でこんなに胸がざわつくんだろう、
何でこんなに苦しいんだろう。
ただ、
お頭の部屋で、
エロ本見つけただけなのに。
「心当たりねぇのか、お頭」
「・・・ない」
心配、というよりは何処か楽しんでいる様子のヤソップに相談してみるも、心当たりはない。
俺は何かしたのか?
「でもなあ、理由もなく誰かに冷たくする奴でもねえからな、アコは」
「・・・それくらいわかってるさ」
「たいてい酒の飲めない女が自棄酒する時ってのは失恋した時じゃねえか?」
「・・・・・失恋?」
「それかお頭が気づかないうちに何かしちまったか、だと思うぜ俺は」
失恋、アコが?
「相手は誰だ」
「いやいや、俺に聞いてもわかんねえって。つーかお頭、覇気はやめてくれ頼むから」
「・・・・・・そうだな」
本人に聞いてみるのが1番だ。
ヤソップに背を向けてアコを探して、1人酒を飲んでいる姿を見つけた。
・・・・あんなに顔を赤くして。
つかつかと歩み寄り、逃げられないようにアコの手を取った。
「ふぎゃ!?・・・しゃん、くす?」
その衝撃に思わず言葉を失った。
いつもはお頭、と頑なに名前を呼ばないアコが、不安そうに俺の名を呼んだ。
・・・・そんなに酔ってんのか。
「今自分が何を言ったのかわかってねえな、アコ」
「怒って、るの?シャン、」
・・・・普段なら俺がどんなにいいと言っても敬語を使うアコが。
甘えた声で、俺の名前を呼んで。
顔は真っ赤で、うっすら涙を浮かべて、不安そうに俺の顔を窺っている。
「・・・・・失恋でもしたのか?アコ」
今すぐにでも襲い掛かりたいのをぐっと堪えて、出来るだけ優しく問いかける。
その、瞬間。
アコの、顔を見たら。
何も考えられなくなった。
捕まえていた腕を引っ張り、無理やり口付けた。
「しゃ、っ・・・・ん、」
驚いて目を閉じることすら出来ないアコの口の中に舌をいれて、アコの甘さを存分に堪能する。
「相手は誰だ、アコ」
「っは、はあ、」
唇を離してすぐに問い詰めるも、息をするだけで精一杯の様子の、アコ。
・・・・・俺じゃ、ないのか。
「言え、アコ」
言えというなら言ってやろうじゃないか。
まだ少し苦しい息を整えて、
「エロ本に負けました」
「・・・・・・・・・は?」
きっぱり言い放つとさっきまでの怒った顔はどこへやら間抜けな顔になって、
「シャンクスの、部屋で掃除してる時に、見つけて。何かもやもや、して」
「・・・・見たのか」
「ごめん、なさい」
それだけ言って、私の意識は途切れた。
翌日。
「可愛いなーアコは」
エロ本は全部捨てたから、とお頭に言われた。
「なななな!!何でっ」
昨日のことはまったく記憶にない。
「自分で言ってただろう。心配するな、俺はアコしか見てない」
次の瞬間、船内に私の悲鳴が響き渡る。