短編①
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エースが落ち込んでる。
珍しく食堂にエースが来ないので任務にでも行ってるのかと思ったら。
落ち込んでいて食欲もないらしい。
食堂どころかモビー全体が大騒ぎだ。
「アコちゃん悪ぃんだけど、これエースに持っていってくんねえ?」
そう言ってサッチさんがお盆に乗せたご飯を差し出した。
「・・・食べてくれるでしょうか」
「あー・・・ついでに励ましてやって?」
「っはい!」
エースに食欲がないなんて大事件過ぎて私に手に負えるかどうか。
不安は残るものの、私は気合を入れてエースの部屋へと食事を運んだ。
「エースー?入るよ?」
「・・・・・ん」
軽くノックして部屋に入ると、エースは寝ていたようで、私を見るともそりと起き上がった。
「悪ィアコ・・・今食欲ねェんだ」
「そっか。そんな時もあるよね。でも食べたくなるかもしんないし、置いておくね?」
空いてる机の上にお盆ごと食事を乗せた。
エースはバツが悪そうに俯いて、
「怒らねェのか」
と小さい声で呟いた。
「怒らないよ?何で?」
「・・・・せっかく作ってくれた飯なのに」
「そう思ってくれてるだけで嬉しいよ」
エースはやっぱり優しくて。
その気持ちが料理人には本当に嬉しい。
「・・・・ごめんな」
聞きたいのは、ごめんじゃないんだけどな。
そして私はもう1つの使命を思い出す。
私はベッドに座っているエースの隣に腰を下ろした。
「アコ?」
不思議そうな顔で私を見るエースを横に、
私は膝をぽんぽん、と叩いて示した。
「ん!おいで!」
「・・・・・・は?」
「膝枕!」
私の言葉にエースはぽかーんと口を開けた。
「膝枕って・・・お前、子供扱いかよ」
「違うよー。私がしたいだけ」
「・・・・俺にどうしろってんだ」
「だから、おいでって」
エースは顔を赤くして目線を泳がせて、あーとかうーとか言って、
ぽすん。
と膝の上に頭を乗せた。
・・・・可愛い。
「・・・これでいいのか」
「ん。いい子いい子」
「やっぱ子供扱いじゃねェか」
少し拗ねた風を見せながらも何処か嬉しそうな気がするエースの黒い髪を撫でる。
いつもはテンガロンハットで見えないけど、黒いくせッ毛が可愛い。
「だって嬉しいんだもーん」
「・・・だもーんじゃねェよ。人の気も知らねぇで」
「あ、嫌だった?」
だとしたら謝ろうと思っていたら、
エースの手が私の首の後ろに回されて。
エースの顔が、
近いなあなんて思ったら。
唇が、
重なった。
「・・・・・・エース君?」
「子ども扱いすんなって言ったろ?」
そう言ってぺろりと自身の唇を舐めた。
「・・・・・元気出たね?」
「おう。腹減った。飯食う!」
「・・・・良かったね」
ついでに励ましてあげて、なんてサッチさんは言ってたけど勿論私はそのつもりだった。
・・・成功はしたんだけど。
嬉しいんだけど。
「アコ、ありがとな!」
・・・・欲しい言葉ももらえたし、まあいっか。
珍しく食堂にエースが来ないので任務にでも行ってるのかと思ったら。
落ち込んでいて食欲もないらしい。
食堂どころかモビー全体が大騒ぎだ。
「アコちゃん悪ぃんだけど、これエースに持っていってくんねえ?」
そう言ってサッチさんがお盆に乗せたご飯を差し出した。
「・・・食べてくれるでしょうか」
「あー・・・ついでに励ましてやって?」
「っはい!」
エースに食欲がないなんて大事件過ぎて私に手に負えるかどうか。
不安は残るものの、私は気合を入れてエースの部屋へと食事を運んだ。
「エースー?入るよ?」
「・・・・・ん」
軽くノックして部屋に入ると、エースは寝ていたようで、私を見るともそりと起き上がった。
「悪ィアコ・・・今食欲ねェんだ」
「そっか。そんな時もあるよね。でも食べたくなるかもしんないし、置いておくね?」
空いてる机の上にお盆ごと食事を乗せた。
エースはバツが悪そうに俯いて、
「怒らねェのか」
と小さい声で呟いた。
「怒らないよ?何で?」
「・・・・せっかく作ってくれた飯なのに」
「そう思ってくれてるだけで嬉しいよ」
エースはやっぱり優しくて。
その気持ちが料理人には本当に嬉しい。
「・・・・ごめんな」
聞きたいのは、ごめんじゃないんだけどな。
そして私はもう1つの使命を思い出す。
私はベッドに座っているエースの隣に腰を下ろした。
「アコ?」
不思議そうな顔で私を見るエースを横に、
私は膝をぽんぽん、と叩いて示した。
「ん!おいで!」
「・・・・・・は?」
「膝枕!」
私の言葉にエースはぽかーんと口を開けた。
「膝枕って・・・お前、子供扱いかよ」
「違うよー。私がしたいだけ」
「・・・・俺にどうしろってんだ」
「だから、おいでって」
エースは顔を赤くして目線を泳がせて、あーとかうーとか言って、
ぽすん。
と膝の上に頭を乗せた。
・・・・可愛い。
「・・・これでいいのか」
「ん。いい子いい子」
「やっぱ子供扱いじゃねェか」
少し拗ねた風を見せながらも何処か嬉しそうな気がするエースの黒い髪を撫でる。
いつもはテンガロンハットで見えないけど、黒いくせッ毛が可愛い。
「だって嬉しいんだもーん」
「・・・だもーんじゃねェよ。人の気も知らねぇで」
「あ、嫌だった?」
だとしたら謝ろうと思っていたら、
エースの手が私の首の後ろに回されて。
エースの顔が、
近いなあなんて思ったら。
唇が、
重なった。
「・・・・・・エース君?」
「子ども扱いすんなって言ったろ?」
そう言ってぺろりと自身の唇を舐めた。
「・・・・・元気出たね?」
「おう。腹減った。飯食う!」
「・・・・良かったね」
ついでに励ましてあげて、なんてサッチさんは言ってたけど勿論私はそのつもりだった。
・・・成功はしたんだけど。
嬉しいんだけど。
「アコ、ありがとな!」
・・・・欲しい言葉ももらえたし、まあいっか。