短編①
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エースといえばいつも笑ってるイメージで。
敵を目前に不敵に笑ってたり、サッチさんと一緒にマルコさんに悪戯して無邪気に笑ってたり、
とにかく不機嫌な彼を見たことがない。
この船に乗って初めの頃こそ笑顔も見せず四六時中牙を見せていたけど、
今はそんな風になることもなかった、のに。
今、私の目の前に居るエースは不機嫌だ。
「・・・・エース?」
「何だよ」
言葉に棘を感じる。
顔も何処となく、怖い。
未提出の書類があるからと、マルコさんに頼まれてエースの部屋まで来たものの。
どうしたもんか。
「何か怒ってる?」
「怒ってねェ」
や、怒ってますよね、コレ。
「・・・・マルコさんが書類早く出せって。それだけ言いに来たんだけど」
そう言ったらエースの眉がぴく、と動いた。
「もしかしてマルコさんと喧嘩でもした?」
「してねェよ」
「・・・・じゃあやっぱり私に怒ってる?」
「怒ってねェって言ってんだろ!」
エースは大きい声でそう叫んでから、はっとして気まずそうに目をそらした。
こういう時は1人にさせた方がいいのかな、なんて思う。
だからこそ、側に居たい私は我が侭だなあなんて思いながら私は、
「そっか」
そう言って笑いながらその場に胡坐をかいて座った。
今日はパンツスタイルだから平気だもんね。
エースは座り込んだ私を見て目を丸くさせた。
「何してんだよ」
「座ってるんだけど」
「・・・見りゃわかる」
そりゃそうだ。
「っじゃなくて!もう用は済んだだろ?さっさとマルコんとこにでも戻ればいいじゃねェか」
「ん、何で?私これから夕飯の下ごしらえの手伝いなんだけど」
「じゃあ行けばいいだろ。サッチんとこに」
「それがさ、私病気みたいなんだよね。エースの笑顔見るまではここを動けない病」
「・・・は?」
呆気にとられているエースに、私はにっこりと微笑み返した。
「あ、エースは気にしなくていいからね」
「気にしなくていいって言われてもな・・・」
「それとも、側に居られるのが嫌なくらい私のコト嫌い?」
「・・・・・好きだよ」
俯きながらエースはゆっくり答えてくれた。
とりあえず嫌いだと言われなかったことにほっとした。
でもエースは顔あげて真面目な顔で真っ直ぐに私を見つめる。
「好きだ、アコ」
「エース、」
「マルコにもサッチにも渡さねェ。・・・この言葉の意味、わかるよな?」
真剣な瞳でそんなこと言われたら、否とは言えない。
「・・・・・・うん」
「俺はマルコみたいに頼りにならないかもしれねえし、サッチみたいに料理も出来ねェけど、アコのこと大事にする」
突然のことに頭がついていけず、胡坐をかいて座ったまま動けない私。
「絶対、守るから。・・・・すぐに返事くれとは言わねェけど、避けたりすんのはやめろよ?」
「あ、うん、それは、しない」
「よし。・・・ん、言ったらスッキリした」
「・・・えと、じゃあ私はそろそろ夕飯の下ごしらえに行こう、かな」
頭がパニックのまま、立ち上がろうとしたけど。
「駄目だ」
エースに却下されてますます頭真っ白。
「へ!?な、何で!?」
「俺が笑うまでここに居ないと死ぬんだろ?俺まだ笑ってねェし」
「あ」
・・・確かに言った!
そう言いました!
「・・・冗談だよ。ホントは行かせたくねえけど」
エースはそう言って、にし、と笑った。
・・・今日初めての笑顔、かも。
「俺の為に美味い飯作ってくれよな?」
「あ・・・・うん、頑張る」
そして今度こそ立ち上がって、
「私頑張って作るから、一緒に食べよっか」
「・・・おう!」
一緒にご飯食べて、話をして。
私も好きだ、って言おうかな。
敵を目前に不敵に笑ってたり、サッチさんと一緒にマルコさんに悪戯して無邪気に笑ってたり、
とにかく不機嫌な彼を見たことがない。
この船に乗って初めの頃こそ笑顔も見せず四六時中牙を見せていたけど、
今はそんな風になることもなかった、のに。
今、私の目の前に居るエースは不機嫌だ。
「・・・・エース?」
「何だよ」
言葉に棘を感じる。
顔も何処となく、怖い。
未提出の書類があるからと、マルコさんに頼まれてエースの部屋まで来たものの。
どうしたもんか。
「何か怒ってる?」
「怒ってねェ」
や、怒ってますよね、コレ。
「・・・・マルコさんが書類早く出せって。それだけ言いに来たんだけど」
そう言ったらエースの眉がぴく、と動いた。
「もしかしてマルコさんと喧嘩でもした?」
「してねェよ」
「・・・・じゃあやっぱり私に怒ってる?」
「怒ってねェって言ってんだろ!」
エースは大きい声でそう叫んでから、はっとして気まずそうに目をそらした。
こういう時は1人にさせた方がいいのかな、なんて思う。
だからこそ、側に居たい私は我が侭だなあなんて思いながら私は、
「そっか」
そう言って笑いながらその場に胡坐をかいて座った。
今日はパンツスタイルだから平気だもんね。
エースは座り込んだ私を見て目を丸くさせた。
「何してんだよ」
「座ってるんだけど」
「・・・見りゃわかる」
そりゃそうだ。
「っじゃなくて!もう用は済んだだろ?さっさとマルコんとこにでも戻ればいいじゃねェか」
「ん、何で?私これから夕飯の下ごしらえの手伝いなんだけど」
「じゃあ行けばいいだろ。サッチんとこに」
「それがさ、私病気みたいなんだよね。エースの笑顔見るまではここを動けない病」
「・・・は?」
呆気にとられているエースに、私はにっこりと微笑み返した。
「あ、エースは気にしなくていいからね」
「気にしなくていいって言われてもな・・・」
「それとも、側に居られるのが嫌なくらい私のコト嫌い?」
「・・・・・好きだよ」
俯きながらエースはゆっくり答えてくれた。
とりあえず嫌いだと言われなかったことにほっとした。
でもエースは顔あげて真面目な顔で真っ直ぐに私を見つめる。
「好きだ、アコ」
「エース、」
「マルコにもサッチにも渡さねェ。・・・この言葉の意味、わかるよな?」
真剣な瞳でそんなこと言われたら、否とは言えない。
「・・・・・・うん」
「俺はマルコみたいに頼りにならないかもしれねえし、サッチみたいに料理も出来ねェけど、アコのこと大事にする」
突然のことに頭がついていけず、胡坐をかいて座ったまま動けない私。
「絶対、守るから。・・・・すぐに返事くれとは言わねェけど、避けたりすんのはやめろよ?」
「あ、うん、それは、しない」
「よし。・・・ん、言ったらスッキリした」
「・・・えと、じゃあ私はそろそろ夕飯の下ごしらえに行こう、かな」
頭がパニックのまま、立ち上がろうとしたけど。
「駄目だ」
エースに却下されてますます頭真っ白。
「へ!?な、何で!?」
「俺が笑うまでここに居ないと死ぬんだろ?俺まだ笑ってねェし」
「あ」
・・・確かに言った!
そう言いました!
「・・・冗談だよ。ホントは行かせたくねえけど」
エースはそう言って、にし、と笑った。
・・・今日初めての笑顔、かも。
「俺の為に美味い飯作ってくれよな?」
「あ・・・・うん、頑張る」
そして今度こそ立ち上がって、
「私頑張って作るから、一緒に食べよっか」
「・・・おう!」
一緒にご飯食べて、話をして。
私も好きだ、って言おうかな。