短編②
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どんなに疲れてても、
どんなに嫌なことがあっても。
その人と話をするとスッキリする。
いつの間にか元気になってる。
・・・・・・・そんな人が、居る。
私にとってその人は、
エースで。
「今日すっごいムカつくお客さん来た」
「アレだろ?ちょび髭のやつ」
「そうそう、エースんとこにも来た?」
「煙草買ってった」
「あの客お釣り渡す時手めっちゃ握って来ない?」
「・・・・・・・・今度煙草潰す」
コンビニのバイト仲間。
でも私にとって1番仲が良くて、
大好きで。
「そういえば駅前に出来たラーメン屋、行ってみた?」
「おー美味かったぜ。チャーシューが肉厚で最高」
「へーいいね!今度行ってみる」
「じゃあ明日一緒に行こうぜ、アコ」
「え、いいの?」
「俺まだ餃子食ってねェからよ、行こうぜ?」
「行くっ!!」
共通の趣味、ラーメンの食べ歩き。
っていうのもあって、
プライベートでもしょっちゅう出掛けてて、
バイト先の先輩には、
『お前ら付き合ってんの?』
と言われる程仲が良い。
でも恋愛感情なんて、ない。
大親友。
ただ、それだけだと思ってた。
「ん、美味しい」
「だろ?餃子も美味いぜ、1個やるよ」
「あ、ありがとー」
エースのおススメのラーメン。
確かに美味しくて、
餃子ももらってバイトの話しで盛り上がって、
「そういえばエース今度連休取ってたね」
「ああ、遠出すんだ」
「あ、旅行?いいね。お土産よろしく」
なんて軽い気持ちで言った私の言葉にエースは少し考える素振りを見せた。
「んー・・・・買えたらな」
「何、ハードスケジュールなの?」
「金使って行くんだから無駄な時間は使わない!ってナミがうるせェから」
・・・・・・・・・がん、と頭に石が落ちたような衝撃。
ナミ。
・・・・・・・初めて聞く、女の子の名前。
「・・・・・・・女の子と行くんだ?」
何でか、私はエース1人で行くんだと思ってた。
「あァ」
「そっかー・・・・・・まあ、楽しんで来てよ。店は大丈夫だからさ」
「おう、悪ィな」
言いながらすすったラーメンの味が、
わからなくなった。
・・・・・おかしいな。
エースにだって、
私の知らない友達が居て。
・・・・・・・・・・話しには出てこなかったけど、
もしかしたら彼女が居るかもしれなくて。
・・・・・・・・・・そんなの、
普通じゃん。
当たり前のことだ。
わかってるのに・・・・・・何でこんなにショックなんだろう。
今までエースと話す時が1番楽しくて、
どんな辛いことがあっても話すだけで嫌な気持ちは消えちゃってたのに。
もうどんなに話しても、
私の中のモヤモヤが消えなくなった。
「いらっしゃいませー・・・・・」
いつもの挨拶を力なくして、入ってきたお客さんに目を向けた。
「え、」
そして目を見開いた。
「えー・・・・・す」
そしてエースの隣に居たのは、
「いいか、絶対300円までだぞ」
「わかった!」
エースの大事な弟君。
「・・・・・・・・・エース、何してるの?」
「お、お疲れアコ。今日は旅行の買い出し」
「旅行の?・・・・ってことは、弟君も行くんだ」
・・・・・・女の子と2人、とかじゃなかったんだ。
少しほっとしたのも一瞬、
「っつーか、弟の旅行なんだよコレ」
「へ?」
「俺は付き添い」
「そ・・・・そうなんだ」
ってことは・・・・・女の子は、弟君の友達。
・・・・・・・・・・・ああ、なんだ、そっかあ。
心の底からほっとした。
「ったくいつになっても甘えてきやがって」
仕方ねェよなァ、なんて言いながら何処か嬉しそうなエース。
私も何だか嬉しくなって、
この時初めて私はエースのことが好きなんだと気づいた。
「どうかしたか?」
「え、ううん。・・・・・何でもない」
でも気づいたからってすぐに告白なんか出来ないよね、と誤魔化した。
そんな私にエースは、
「・・・・・・・・・なァ」
「ん?」
「心配じゃねェのかよ、女と一緒で」
「え、え、え?」
拗ねた子供みたいな視線でじっと私を見つめる。
「俺はアコが男と一緒に旅行って言ったら嫌だけどな」
「え、と・・・・・エース?」
「俺はお前と話してると楽しいし、嫌なことあっても話してたら消える。でもドキドキする」
「・・・・・・っ、」
私も今、
ドキドキしてるよ。
「俺、アコのこと好きだから」
嫉妬させようと思ったんだけどなァ。
失敗か、なんて呟いたエースに、
私も好きだよ、と。
言ってスッキリするまで、
あと数秒。
どんなに嫌なことがあっても。
その人と話をするとスッキリする。
いつの間にか元気になってる。
・・・・・・・そんな人が、居る。
私にとってその人は、
エースで。
「今日すっごいムカつくお客さん来た」
「アレだろ?ちょび髭のやつ」
「そうそう、エースんとこにも来た?」
「煙草買ってった」
「あの客お釣り渡す時手めっちゃ握って来ない?」
「・・・・・・・・今度煙草潰す」
コンビニのバイト仲間。
でも私にとって1番仲が良くて、
大好きで。
「そういえば駅前に出来たラーメン屋、行ってみた?」
「おー美味かったぜ。チャーシューが肉厚で最高」
「へーいいね!今度行ってみる」
「じゃあ明日一緒に行こうぜ、アコ」
「え、いいの?」
「俺まだ餃子食ってねェからよ、行こうぜ?」
「行くっ!!」
共通の趣味、ラーメンの食べ歩き。
っていうのもあって、
プライベートでもしょっちゅう出掛けてて、
バイト先の先輩には、
『お前ら付き合ってんの?』
と言われる程仲が良い。
でも恋愛感情なんて、ない。
大親友。
ただ、それだけだと思ってた。
「ん、美味しい」
「だろ?餃子も美味いぜ、1個やるよ」
「あ、ありがとー」
エースのおススメのラーメン。
確かに美味しくて、
餃子ももらってバイトの話しで盛り上がって、
「そういえばエース今度連休取ってたね」
「ああ、遠出すんだ」
「あ、旅行?いいね。お土産よろしく」
なんて軽い気持ちで言った私の言葉にエースは少し考える素振りを見せた。
「んー・・・・買えたらな」
「何、ハードスケジュールなの?」
「金使って行くんだから無駄な時間は使わない!ってナミがうるせェから」
・・・・・・・・・がん、と頭に石が落ちたような衝撃。
ナミ。
・・・・・・・初めて聞く、女の子の名前。
「・・・・・・・女の子と行くんだ?」
何でか、私はエース1人で行くんだと思ってた。
「あァ」
「そっかー・・・・・・まあ、楽しんで来てよ。店は大丈夫だからさ」
「おう、悪ィな」
言いながらすすったラーメンの味が、
わからなくなった。
・・・・・おかしいな。
エースにだって、
私の知らない友達が居て。
・・・・・・・・・・話しには出てこなかったけど、
もしかしたら彼女が居るかもしれなくて。
・・・・・・・・・・そんなの、
普通じゃん。
当たり前のことだ。
わかってるのに・・・・・・何でこんなにショックなんだろう。
今までエースと話す時が1番楽しくて、
どんな辛いことがあっても話すだけで嫌な気持ちは消えちゃってたのに。
もうどんなに話しても、
私の中のモヤモヤが消えなくなった。
「いらっしゃいませー・・・・・」
いつもの挨拶を力なくして、入ってきたお客さんに目を向けた。
「え、」
そして目を見開いた。
「えー・・・・・す」
そしてエースの隣に居たのは、
「いいか、絶対300円までだぞ」
「わかった!」
エースの大事な弟君。
「・・・・・・・・・エース、何してるの?」
「お、お疲れアコ。今日は旅行の買い出し」
「旅行の?・・・・ってことは、弟君も行くんだ」
・・・・・・女の子と2人、とかじゃなかったんだ。
少しほっとしたのも一瞬、
「っつーか、弟の旅行なんだよコレ」
「へ?」
「俺は付き添い」
「そ・・・・そうなんだ」
ってことは・・・・・女の子は、弟君の友達。
・・・・・・・・・・・ああ、なんだ、そっかあ。
心の底からほっとした。
「ったくいつになっても甘えてきやがって」
仕方ねェよなァ、なんて言いながら何処か嬉しそうなエース。
私も何だか嬉しくなって、
この時初めて私はエースのことが好きなんだと気づいた。
「どうかしたか?」
「え、ううん。・・・・・何でもない」
でも気づいたからってすぐに告白なんか出来ないよね、と誤魔化した。
そんな私にエースは、
「・・・・・・・・・なァ」
「ん?」
「心配じゃねェのかよ、女と一緒で」
「え、え、え?」
拗ねた子供みたいな視線でじっと私を見つめる。
「俺はアコが男と一緒に旅行って言ったら嫌だけどな」
「え、と・・・・・エース?」
「俺はお前と話してると楽しいし、嫌なことあっても話してたら消える。でもドキドキする」
「・・・・・・っ、」
私も今、
ドキドキしてるよ。
「俺、アコのこと好きだから」
嫉妬させようと思ったんだけどなァ。
失敗か、なんて呟いたエースに、
私も好きだよ、と。
言ってスッキリするまで、
あと数秒。